中古バイク市場で高い人気を誇っているバブル期のバイク
中古バイク市場で、今でも高い人気を誇っているのがバブル期のバイクです。
バブルとは1985年のプラザ合意をきっかけに1986年から1991年にかけておこった好景気の時代の事を言います。この頃には同時にバイクブームも到来して、国内でのバイク販売数も伸びていました。
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バブル期のバイクとは
経済のバブルと、バブル期のバイクとは時期的にも若干の違いがあります。冒頭で説明しているように、バブルは80年代後半にかけて全盛期を迎え、90年代ではバブルがはじけましたが、バブル期のバイクとは一般的に1988年あたりから、バブル崩壊後の1999年あたりのバイクの事をいいます。
バブルとバイクブームの到来で、バイクが飛ぶように売れたバイクメーカー各社は、より良いバイクを作るために、今では考えられないような高コストパーツを投入するようになりました。その後バブルがはじけた90年代にかけても、その名残とバイクブームの継続でコスト投資は加熱していました。
現在は600cc以上のバイクに積極的に開発費をかけているバイクメーカー各社でしたが、当時は250ccや400ccのミドルバイクにも注力していたので、そのスペックは現行車と比べても一目置ける内容となっています。
バブル期の代表的なバイク
ホンダ NR(市販車)
ホンダの競技専用車として活躍したNRが1992年に300台限定で発売されました。
世界最高峰のレースでも活躍していたNR750の技術をふんだんに取り入れ、楕円形ピストンなど市販車向けに新開発されたエンジンなど、まさに化物スペックのバイクで、新車の販売価格は520万円というバブル期のバイクを象徴する一台です。
ホンダ NSR250R(RR)
今でも多くの2ストファンの支持を得ているNSR250です。今でも最速250ccと言われているのが88年式で、今では考えられない社外チャンバー並に効率化された純正チャンバーと配線一本絶縁するだけで完了してしまうリミッターカットで、調子が良ければ60馬力以上で出て最高速は時速200kmオーバーになります。
バブル期を象徴するグレードに「SP仕様」があり、純正で乾式クラッチとマグホイールが装備されました。更に最終型MC28型のNSR250Rでは片持ちのプロアームが採用され、当時二輪初となるカードキーを搭載。競技用のカードキーに変更するだけで、エンジンの特性を変更できました。他にも液晶メーターを採用し、最上位モデルのSP仕様ではマグホイールと乾式クラッチ・前後サスペンションに減衰力調整機構を装備。
フロントフォークは工具なしで減衰を調整できるニューカートリッジ式になっていました。現行のバイクと比べても、魅力を強く感じる装備で、最終型のSP仕様は程度が良いものは新車価格以上の値段で取引される事もあります。
スズキ ガンマ
ガンマと呼ばれるバイクはRG400r、RG500r、RGV250rなどを始めとしたRGシリーズの事を言います。バブル期のバイクの先駆けになったのがRG400rとRG500rと言われ、WGP500ccクラスで1976年~1982年にメーカーズタイトルを獲得したRG500の直径バイクで、市販車としては驚異的なエンジンとなっていました。
RGV250rのVJ22AモデルのSP仕様ではでは排気デバイスが3段・倒立フォーク・乾式クラッチ・クロスミッション・湾曲スイングアームが装備されました。
ヤマハ TZR250
ホンダNSR250・スズキRGV250rのライバル車。エンジン性能も2ストならではの申し分ないパワーを発揮しますが、ヤマハハンドリングとも言われる旋回性の高さが特徴です。
91年発売の3代目よりV型エンジンを搭載されてTZR250Rに名称変更されました。SP仕様は、倒立フォークや乾式クラッチ・クロスミッション・調整式サスペンション・湾曲スイングアームが装備され、標準モデルから全て湾曲スイングアームと倒立フォークが装備されているのが特徴です。
ホンダ CBR250RR
通称「ニダボ」とも呼ばれています。現在の大型スーパースポーツ並にも見える迫力あるLCGフレームにガルアームを採用。
エンジンも4スト250ccの性能を最大限まで絞り出した45馬力で現行モデルのCBR250Rより最高速は速いと言われています。
カワサキ KR-1
250ccのストモデルで純正でSPキットやチューニングマニュアルも用意されていました。純正で用意されていたチューニング後は公称で68馬力と
驚異的な数字となっています。他社の2ストバイクに比べても販売台数が少なく希少性が高いです。
中古バイク市場ではプレミア価格で取引されるバブル期のバイク
バイクはバブルが崩壊された後も90年代後半までバイクブームは継続され、為替は円高に動いたとはいえバブル崩壊後のドル/円レートは120円ほどで円安と騒がれている昨今のレートよりも高い水準です。
この時代に作られたバイクは、今でも魅力充分の装備で満足できるスペックを誇っています。
こういったバブル期のバイクの中でも特に90年代中盤~後半のバイクは装備が充実していて、中古バイク市場ではプレミアム価値がより高くなっています。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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