YAMAHA トリシティ155の特徴と買う・売る時のポイント
トリシティ155は2017年1月20日に発売された前2輪の3輪バイクです。2014年に発売した125ccモデルは大ヒットとなり、2017年7月に発売されたN-MAX155をはじめ、150ccクラスに注力するメーカー戦略によってトリシティが先行して155ccエンジンモデルを投入しました。
道路交通法では特定自動二輪車になるため、高速道路では2輪車と同様に最高時速100km(一部試用区間は110km)まで走ることができます。
排気量拡大に合わせて車体の一部改良しています。トリシティ125よりもゆとりのあるパワーと125cc並の小回り性能に加えて、高速道路・有料道路に乗れるのが150ccクラスのメリットです。
なお、トリシティ125についてはコチラのページをご覧ください。
ヤマハ TRICITY125の特徴と買う・売る時のポイント
出典:https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/
このページの目次です
ヤマハ トリシティ155の特徴
車種名 | TRICITY 155 ABS (トリシティ155 ABS) |
---|---|
メーカー | YAMAHA(ヤマハ) |
排気量 | 155cc |
発売時期 | |
エンジン形式 | 水冷4ストローク単気筒 / SOHC4バルブ |
燃費 | 国土交通省届出値 43.4km/L |
トランスミッション形式 | Vベルト式無段変速/オートマチック |
クラッチ形式 | 乾式,遠心,シュー |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
フレーム形式 | アンダーボーン |
車両重量 | 165kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 11kW(15PS)/8,000rpm |
最大トルク | 14Nm(1.4kgm)/6,000rpm |
新車価格 | 453,600円 |
中古車相場 | 35〜40万円(2017年式) |
トリシティ155相場情報・中古販売価格の推移
2016年式
調査年月 | 販売件数(件) | 販売価格(万円) | 想定買取相場 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
~19.9万円 | 20万円~ | 25万円~ | 30万円~ | 35万円~ | 最安 | 最高 | ||
18年12月 | 0 | 0 | 1 | 3 | 12 | 26.2 | 39.6 | 13~25万円 |
2017年式
調査年月 | 販売件数(件) | 販売価格(万円) | 想定買取相場 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
~19.9万円 | 20万円~ | 25万円~ | 30万円~ | 35万円~ | 最安 | 最高 | ||
18年12月 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 33.5 | 38.8 | 18~25万円 |
2018年式
調査年月 | 販売件数(件) | 販売価格(万円) | 想定買取相場 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
~19.9万円 | 20万円~ | 25万円~ | 30万円~ | 35万円~ | 最安 | 最高 | ||
18年12月 | 0 | 0 | 0 | 2 | 10 | 33.6 | 59.8 | 18~25万円 |
ヤマハ独自のLMW機構
LMW機構(リーニング・マルチ・ホイール機構)は、「パラレログラムリンク」と「片持ちテレスコピックサスペンション」を独自の車体設計に調和させた、前二輪の三輪バイク構造です。
前輪を左右のサスペンションで独立させているのが最大の特徴で、車速に応じたリーン角度の確保と、荒れた路面や凹凸を乗り越えた際の乗り心地と安定性を両立しています。
前輪には左右で2本ずつで合計4本のフロントフォークを装備しているのが従来の前2輪スクーターとの違いで、前二輪の片側だけ段差を超える場合に、片側のサスペンションだけ沈み込みます。
前輪をバンクさせて曲がれるので2輪スクーターなみの旋回性を確保でき、左右独立したサスペンションなのでコーナリング中の安定感も高いです。2018年秋には、LMW機構を搭載した大型バイク「NIKEN」の発売を予定していて、今後ますますの普及を期待できるヤマハの独自技術です。
最高速と高速走行の適性
トリシティ155のメリットは125ccの原付2種とは違い、高速道路に乗れることです。しかし車重と前二輪によるタイヤ接地面積の負荷など、パワーに不安を感じている人も多いです。前二輪のタイヤは1本あたりの接地面積の小さい丸みのあるタイヤなので、燃費に関しては2輪スクーターと大差はありません。
ネックになるのは重量で、フロントの4本のサスペンションと3つのタイヤを装備している分、N-MAX155と比べると38kgの重量差があります。オーナーレビューを見ると最高速は時速100km〜110kmほどで、N-MAX155より約10kmほど遅いです。
高速道路の制限速度までは出ますが、流れに乗って走るにはエンジンを全開にしないといけないのでゆとりはありません。1人乗りであればまだいいですが、タンデムするとさらに最高速と加速性能は落ちるので、タンデムによる長距離ツーリングを目的にするならオススメはできません。
1人乗りで短い区間の有料道路を走る程度だと、もっとも155ccの恩恵を受けられます。
ヤマハ トリシティ155の評価
近所の街乗り ★★★★★
通勤・通学 ★★★★★
ツーリング ★★☆☆☆
峠・サーキット ★★☆☆☆
足着き性 ★★★★★
扱いやすさ ★★★★☆
タンデム ★★★★☆
カスタム性 ★★☆☆☆
発売当初は、パワーにゆとりがあって高速道路に乗れるモデルとして注目を浴びて、新車の納期に時間のかかる時期もありました。
しかし、オーナーレビューからは高速を走るにはパワー不足、125ccのABSなしモデルと比べると6kgの重量差があって、街乗りでも非力感を感じる声も出ていて発売当初ほどの話題性はなくなりました。
新車値引きを引き締める販売も終わり、長期在庫では10万円を超える値引きで、叩き売りしている販売店も見られます。新車値引きの多さは市場評価の低さを意味しています。
トリシティ125やLMW機構の評価は高いですが、155ccになるとパワーや維持費など総合的に見て中途半端になっている部分もあります。3輪バイクはタイヤの接地面積およびブレーキの数が多いため、ブレーキの制動力が高くてロックしにくいメリットがあります。
安全性の高い構造のなかで155ccになると、ABSを標準装備したパッケージングは新車価格に割高感を出しています。通勤で短い距離の高速道路を乗る場合にはメリットを最大限活かせますが、155ccモデルの適性を活かせる用途は限られています。
ヤマハ トリシティ155の新車値引き・カスタムに関して
通常値引きは3万円ほどですが、長期店頭在庫になると10万円超えの値引きで売られていることもあります。価格重視であれば、Goo-Bikeなどの大手バイク情報サービスで安い販売店を探すとよいでしょう。
ほかにも、試乗車を新古車として販売するケースもあります。バイク情報検索は新車情報に絞り込まずにチェックしてみてください。
カスタムは大人しく乗るデザインで実用性を重視したキャリアボックスなどの純正オプションが人気です。ナックルバイザーやハイスクリーンなどのオプション設定もあり、ワンポイントのアクセントを入れるようなカスタムもオススメです。
中古バイク・買取情報
人気・査定額 ★★★☆☆
タマ数 ★★☆☆☆
カスタム比率 ★☆☆☆☆
新車価格の値引き枠拡大によって、2018年7月現在は新車、新古車と中古価格の差額はほとんどありません。すぐに購入するのであれば、値引き販売している新車の長期在庫を狙うと良いでしょう。
新車価格と中古バイク価格のギャップは時間とともに解消される見込みです。もう少し待てば新車に比べて割安な中古バイクが増えていくでしょう。
新車の値引き拡大に伴い買取相場は下降しています。売却を検討しているのであれば早めの行動をオススメします。短期的に中古車相場は大きく変動するかもしれないので、ネット等の口コミによる査定価格は参考になりません。業者によって評価が大きく変わる可能性もあるので、複数社比較するようにしてください。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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