ヤマハ NMAX155の特徴と買う・売る時のポイント
NMAX155は2017年4月に発売した、小型サイズのスクーターです。2016年に発売したNMAX(125cc)の排気量拡大版です。共通のエンジンでボアを拡大して155ccになったほかは、カラーリングやシートを除いて125ccモデルと共通です。
コンパクトボディで取り回しが良くて高速道路にも乗れる排気量から150ccクラスは人気の拡大しているカテゴリーです。ライバルのPCXも125ccと150ccでシリーズ化を行っていて、NMAXも発売当初から150ccクラスの投入を期待されていました。
使用するブルーコアエンジンはマジェスティSやトリシティ155にも搭載されていますが、NMAX用は圧縮比を高めたスポーティーな仕様になっています。NMAX155の最大のライバルはPCX150ですが、同じヤマハで価格帯も似ているマジェスティSとも比較してみると良いでしょう。
NMAX(125cc)の紹介ページでは、PCXと比較したスペックの違いなどを詳しく紹介しています。
ヤマハ NMAXの特徴と買う・売る時の特徴
このページの目次です
ヤマハ NMAX155の特徴
車種名 | NMAX155 ABS (エヌマックス155ABS) |
---|---|
メーカー | YAMAHA (ヤマハ) |
排気量 | 155cc |
販売時期 | 2017年4月25日 |
エンジン形式 | 水冷4ストローク単気筒/SOHC4バルブ |
タイプ | スクーター |
シート高 | 765mm |
軸距 | 1350mm |
燃料タンク容量 | 6.6L |
燃費 | 国土交通省届出値49.9km |
トランスミッション形式 | Vベルト式無段変速/オートマチック |
クラッチ形式 | 乾式, 遠心, シュー |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
フレーム形式 | バックボーン |
車両重量 | 128kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 11kW(15PS)/8,000rpm |
最大トルク | 14Nm(1.4kgm)/6,000rpm |
新車価格 | 378,000円 |
中古車相場 | 25-32万円(2017年式) |
125ccモデルとの違い
・ボディーカラー、ホイールカラーの違い
・エンブレムに155の文字が入っている
・シートにステッチが入っている
上記3点が主な装備の違いです。スペックは重量がプラス1kgになり、外寸は同じです。最高出力は15PS、最大トルクは1.4kgf・mで排気量相応のパワーアップをしています。価格差は2万円7千円なので、排気量の恩恵とシートの質感が高くなっていることを考えると、155ccモデルの方がコストパフォーマンスが高いです。
155ccモデルは高速道路に乗れるほか、街中でも大排気量によパワーとトルクのゆとりで軽快に走れます。一方で、原付2種と軽二輪の違いによって、任意保険、自動車税の維持費は155ccの方が高く、マンションや駅前のバイク置き場で停められる場所も制限されます。
購入価格や装備の違いよりも、排気量によるメリット・デメリットで比較しましょう。
マジェスティSとの違い
マジェスティSは、2012年に発売した155ccエンジンを搭載したマジェスティの小型版です。ボディサイズはNMAX155より一回り大きくて、シート下収納の大きいメリットがあります。NMAX155はABSを標準装備しているため、ボディは小さいですがABS設定のないマジェスティSより価格は約5千円高いです。
主要なスペックの違いをまとめました。
NMAX155 | マジェスティS | |
---|---|---|
全長 | 1,955mm | 2,030mm |
全幅 | 740mm | 715mm |
全高 | 1,115mm | 1,115mm |
軸間距離 | 1,350mm | 1,405mm |
シート高 | 765mm | 795mm |
シート下収納 | 24L | 32L |
重量 | 128kg | 145kg |
最高出力 | 11kW(15PS)/8,000rpm | 11kW(15PS)/7,500rpm |
最大トルク | 14N・m(1.4kgf・m)/6,000rpm | 14N・m(1.4kgf・m)/6,000rpm |
ABS | ABS標準装備 | 設定なし |
価格 | 378,000円 | 372,600円 |
ヤマハ NMAX155の評価
近所の街乗り ★★★★★
通勤・通学 ★★★★★
ツーリング ★★★★☆
峠・サーキット ★★☆☆☆
足着き性 ★★★★☆
扱いやすさ ★★★★★
タンデム ★★★★☆
カスタム性 ★★★☆☆
NMAXシリーズはPCXより一回り大きくてマジェスティSより小さいサイズです。スポーツスクータータイプの高剛性フレームを使っているので、スポーツ性能は155ccクラスの中でトップです。
一方、ライバルのPCXは2018年にモデルチェンジして大幅に進化しました。NMAXは、総合力ではPCXに劣りますが、フレーム剛性が高くてホイールベースが長めになっているので高速走行時の安定性が高いです。高速走行できる150ccクラスでは、ボディ剛性の高さの恩恵が大きく、125ccモデルに比べてもライバルに比べたメリットが大きいです。
ABSなしのPCX150とマジェスティSに比べて、価格差はプラス5千円ほどで、PCX150のABS有りモデルより2万円弱安いので、価格面のメリットも大きいです。シート下収納の狭さがネックになるので、リアボックスを併用する需要が高いです。積載性やリアボックスを付ける外観にデメリットを感じなければ、NMAX155を選ぶ価値が大きいです。
マジェスティSと比較する場合は、走りの軽快性を重視しましょう。エンジンスペックは同じでもワンサイズ小さくて17kg軽い恩恵は大きいです。
ヤマハ NMAX155の新車値引き・カスタムに関して
ディーラー値引きは3〜5万円。格安販売店は10万円以上の値引きが出ていることもあります。125ccモデルは格安販売店でも5万円前後の値引きなので、乗り出し価格で見ると小排気量モデルに対して逆転現象が起こっています。
売る時の値段も125ccより安くなりますが、乗りつぶすつもりで長く乗る場合や距離をたくさん乗る人はお得です。維持費は125ccモデルよりも高いですが、購入価格が安ければ選ぶ価値はあります。125ccまでしか停められないバイク置き場の活用有無を含めて検討してください。
カスタムはシート下収納が小さいのでリアボックスが人気です。高速走行をできるためロングスクリーンの需要も125ccモデルより大きいです。コンパクトでスポーティーなスクーターの中では、マフラー交換などのカスタム需要は低いですが、125ccよりも社外マフラーを入れている比率が高いです。
中古バイク・買取情報
人気・査定額 ★★★☆☆
タマ数 ★★☆☆☆
カスタム比率 ★★☆☆☆
125ccモデルより発売が1年遅い影響もありますが、新車販売台数も少ないので中古のタマ数は少ないです。もう1〜2年待つと中古のタマがもう少し増えてくる見込みです。
中古相場は高値水準を維持しています。新車値引きの大きさを考えればリセールバリューは高いです。実用性の高い車種なので経年数よりも走行距離の影響を受けます。125ccに比べると排気量の大きい分だけ走行距離減点は少ないです。格安販売店で安く新車を買うことを条件にリセールバリューの高い車種です。売る時のことを考えれば125ccモデルよりもメリットが大きいです。
新車値引きが大きくなっているので、中古相場はもう一段下がるかもしれません。売却を検討している方は早めの行動をオススメします。現在の中古相場を見ると、格安販売店で新車を買った方が保証を含めてメリットは大きいです。
カスタムのプラス査定が低い車種なので、マフラーやリアボックスを装着している中古が狙い目です。
おわりに
ヤマハは2013年発売のマジェスティSを用意している中で、NMAX155を投入した点を評価できます。マジェスティSも新車販売を続けているので、スクーターに強いヤマハらしく充実したラインナップです。
PCX150に比べても新車値引きが大きいので、ABS標準装備を含めてお買い得なスクーターです。全体的にNMAXシリーズよりPCXシリーズの方が高評価を得ていますが、NMAX155は125ccモデルに比べてPCXとの差が小さいです。
XMAXやTMAX530のマックスシリーズの中では、スタイリングの個性が少なく、ライバルに比べて劣る点が目立ちますが、割安感でライバル車種と差別化をしています。私は125ccモデルならNMAXよりPCXを欲しいと思いますが、PCX150ABSと比較すると、値引きを含めた乗り出し価格でNMAX155に魅力を感じます。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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