ヤマハ MT-09の特徴と買う・売る時のポイント
ヤマハ MT-09は、開発当初は一般的な4気筒エンジンを検討していたみたいですが、フィーリングが良すぎて、ギア比だけで調整するとスポーティーな走りと扱いやすさを両立させる事が難しいという結論にたどり着きました。
このように遠回りもして辿りついたMT-09の直列3気筒エンジンは、4発や2発の優等生のライバルには無い、一味違った魅力を味わえます。
ヤマハは元々スノーモービルやマリンジェットで3気筒エンジンのノウハウを持っていたので、こうしたメーカーやグループの強みを活かしたエンジンを搭載しています。ライバルメーカーが3気筒エンジンを開発しようとしても時間がかかりますし、ヤマハのような完成度が高く熟練されたエンジンをすぐに作る事は難しいでしょう。
出典:https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/
ヤマハ MT-09の特徴
車種名 | MT-09 |
---|---|
メーカー | ヤマハ (YAMAHA) |
排気量 | 845cc |
エンジン形式 | 水冷4ストローク直列3気筒 / DOHC4バルブ |
燃費 | 国土交通省届出値29.4km |
トランスミッション形式 | 常時噛合式6段リターン式 |
クラッチ形式 | 湿式多板 |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
車両重量 | 193kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 85kW(116PS)/10,000rpm |
最大トルク | 87Nm(8.9kgm)/8,500rpm |
新車価格 | 1,004,400円 |
中古車相場 | 50万円〜80万円 |
想定売却価格 | 30万円~55万円 |
MT-09相場情報・中古販売価格の推移


ヤマハ MT-09の評価
近所の街乗り ★★★☆☆
通勤・通学 ★★★☆☆
ツーリング ★★★★☆
峠・サーキット ★★★★☆
足着き性 ★★☆☆☆
扱いやすさ ★★★☆☆
タンデム ★★★☆☆
カスタム性 ★★★☆☆
現在ヤマハが力を入れているMTシリーズの第一弾。流行にもなっているストリートファイタースタイルのオートバイで、MT-09はシリーズのフラグシップモデルになります。最大の特徴は、シリーズでも唯一になる3気筒エンジンを搭載している事です。現在国内外で600cc〜900ccのストリートファイターが人気で、各メーカーが続々と新型バイクを投入する激戦区のカテゴリーです。
多くのバイクがフルカウルバイクなどベースになっている車両をカウルレス化をして、簡易的なストリートファイターバイクに仕上ていますが、ヤマハはゼロからこのカテゴリーのバイクの用途を研究、開発しました。その結果、峠やサーキットでも高い走行性能を発揮しながら近所のコンビニまでの足からツーリングまで幅広い使い方ができるバイクで、最適なエンジンが直列3気筒エンジンだという結論にたどり着きました。
YZFシリーズのエンジン技術でもある鍛造ピストンをはじめ、エンジン性能をフルに発揮する技術を投入しつつ、扱いやすさも兼ね備えた仕上がりになっています。
派生車種でMT-09スポーツトラッカーとMT-09トラッカーが用意されて、MT-09の中だけでも3兄弟のシリーズ化がされています。国内正規仕様はMT-09とMT-09トラッカーの2つのみで、スポーツトラッカーのみ国外専用モデルになっています。一つ弟分にあたるMT-07からは3気筒エンジンが非搭載になります。MT-09はシリーズの中でも開発者のこだわりが強い1台になっています。
2017年にはモデルチェンジが行われ、エンジンの改良でピークパワーと燃費が向上して、LEDヘッドライト、アシストスリッパークラッチ&クイックシフト、片持ちナンバー可動リアフェンダーが搭載されました。
ヤマハ MT-09の新車値引き・カスタム
2017年モデルはABS&トラクションコントロール車のみで、装備を豪華にしたモデルチェンジをしたこともあり、初期モデルのエントリーグレードに比べて20万円近く値上がりしています。値引き枠は増加傾向で、10万円以上の値引きを目標額にしましょう。在庫車両であれば、20万円前後の値引き販売をしているケースもあります。
カスタムに関しては3気筒エンジンの魅力を引き出す意味も含めてマフラー交換が人気です。しかし他の車種と構造や排気効率などが異なる為、社外品マフラーは高価な品が多いのが現状です。外観やライト周りもモデルチェンジでパワーアップしたので、ノーマルのままでも満足できるバイクです。
ヤマハ MT-09の中古バイク・買取情報
人気・査定額 ★★★★☆
タマ数 ★★★☆☆
カスタム比率 ★★★☆☆
発売から2年が経過して、新車の売れ行きが好調なこともあり、中古のタマはだいぶ増えてきました。新車価格に比べると割安感もありますが、初期モデルはABS無しで新車価格85万円ほどでした。現行モデルと装備の違いも考慮して中古購入を検討しましょう。
人気車種なので買取情報も高額売却の報告談が多数ありますが、2017年のモデルチェンジの影響やタマ数増加で、今後は買取相場が下落する可能性があります。売却時期はなるべく早い方が有利に売れそうです。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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