ヤマハ MT-07の特徴と買う・売る時のポイント
MT-07は、400ccクラスの需要を奪った事で、好調な販売台数を維持しています。ライバルのホンダCB400SFやスズキGSR400よりも車両価格が安くなっています。2気筒エンジン、コンパクトボディーのホンダ400Xと比較しても同等の価格帯で、車両重量はMT-07の方が軽いです。
近年ではMT-07に乗るために大型自動二輪免許を取得する方も増えていて、ライバル不在の圧倒的なパッケージングになっています。2気筒エンジンはパワーが低いデメリットがありますが、688ccの排気量にした事と軽量ボディーで非力感は一切ありません。街中でも軽快に扱えて、高速走行や峠のワインディングでも満足できるパワーを確保しています。
低価格が売りのバイクですが、欧州車を彷彿とさせるようなデザインで安っぽさは一切なく、スポーティーな外観も高く評価されています。今後も同等のスペックのライバル車種が登場しない限り、MT-07のミドルレンジ1人勝ちの時代は続くでしょう。
バイクの購入予算がある方は、3気筒エンジンを搭載した姉妹車種のMT-09もオススメです。
出典:https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/
このページの目次です
ヤマハ MT-07の特徴
車種名 | MT-07 |
---|---|
メーカー | ヤマハ(YAMAHA) |
発売時期 | 2014年〜 |
排気量 | 688cc |
エンジン形式 | 水冷4ストローク直列2気筒/DOHC4バルブ |
燃費 | 38.4km/L(国土交通省届出値:60km/h・定地燃費値、2名乗車時) |
トランスミッション形式 | 常噛6段リターン |
クラッチ形式 | 湿式多板 |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
車両重量 | 179kg(ABS搭載車は182kg) |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 54kW(73PS)/9,000rpm |
最大トルク | 68Nm(6.9kgf/m)/6,500rpm |
新車価格 | 710,640円/760,320円(ABS) |
中古車相場 | 50万円〜65万円 |
想定売却価格 | 40万円〜55万円 |
ヤマハ MT-07相場情報・中古販売価格の推移
タマ数、中古相場ともに安定しています。時間をかけて希望条件に合った中古バイクを探してみてください。
買取相場は安定していて2014年の初期型でも軽年数に伴う下落がほとんど見られません。大切に保管できれば時間が経過しても高額売却を期待できるでしょう。
■MT-07の相場情報・中古販売価格
年式 | 調査年月 | 販売件数(件) | 販売価格(万円) | 想定買取相場 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
~39.9万円 | 40万円~ | 45万円~ | 50万円~ | 55万円~ | 最安 | 最高 | |||
2014年式 | 19年09月 | 3 | 10 | 33 | 24 | 17 | 36.8 | 59.9 | 17~40万円 |
2015年式 | 19年09月 | 1 | 4 | 16 | 16 | 9 | 39.8 | 59.8 | 20~40万円 |
2016年式 | 19年09月 | 0 | 1 | 16 | 28 | 16 | 43.9 | 64.5 | 23~43万円 |
2017年式 | 19年09月 | 0 | 1 | 7 | 4 | 6 | 49.9 | 68.0 | 28~43万円 |
2018年式 | 19年09月 | 0 | 0 | 1 | 4 | 5 | 54.4 | 68.6 | 30~45万円 |
2019年式 | 19年09月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - | 40~48万円 |
■MT-07のピックアップ中古車
年式 | 調査年月 | ピックアップ中古情報1 | ピックアップ中古情報2 |
---|---|---|---|
2014年式 | 19年09月 | 距離1.5万km、社外マフラー、42.9万円 | 距離0.2万km、ノーマル、55.8万円 |
2015年式 | 19年09月 | 距離2.0万km、社外マフラー、39.8万円 | 距離0.7万km、ノーマル、51.8万円 |
2016年式 | 19年09月 | 距離2.3万km、社外マフラー、47.9万円 | 距離1.2万km、ノーマル、54.8万円 |
2017年式 | 19年09月 | 距離1.4万km、ノーマル、49.9万円 | 距離1.1万km、ノーマル、52.3万円 |
2018年式 | 19年09月 | 距離1.6万km、軽カスタム、54.4万円 | 距離0.3万km、社外マフラー、64.9万円 |
2019年式 | 19年09月 | - | - |
ヤマハ MT-07の評価
MT-07は2014年に新発売した、軽量、低価格、低燃費、扱いやさを重視した大型ロードバイクです。大型バイクは高価で重いといったイメージを払拭したニューモデルで、大型自動二輪免許を持っている方であれば、400ccを選ぶ価値をなくすようなパッケージングです。
ライバルメーカーが大型バイクの新型車の不振が目立つ中で、MT-07は爆発的なヒット車種になりました。同時発売した3気筒エンジンのMT-09や、MTー07をヒットを受けて発売されたMT-25やMT-03などのシリーズ車種もあります。
扱いやすさとコストパフォーマンスを重視した新開発の2気筒エンジンを搭載し、燃費性能はクラストップレベルです。部品代も安くランニングコストも安いため、大型バイクでありながら通勤やロングツーリング用など、走行距離が多い方にもオススメです。フレームは先進技術によって新開発されて軽量・高剛性を両立しています。
足回りもしっかりしているのでコーナリング性能も高く、初心者はもちろんベテランライダーも満足させる乗り味です。小型フル液晶のメーターや、先進性を感じさせるダイナミックなデザインなど、欠点が少なく、売れるだけの理由があるバイクです。
ヤマハ MT-07の新車値引き・カスタムに関して
MT-07は価格設定が安いので、新車値引きはヤマハの中でも少ないです。正規販売店では3万円前後が値引きの目安です。しかし、一部の格安販売店では在庫車両を10万円〜15万円ほどの価格で売られている事もあります。新車販売が好調で在庫を持っている販売店も多いです。安く買いたい方は、Goo-Bikeやバイクブロスで新車の店頭販売情報をチェックするとよいでしょう。
新車販売が好調な車種なのでアフターパーツも充実しています。街中で走っている姿も増えてきて、周囲とは違う個性を出そうと、ワンオフパーツも活用してフルカスタムされる方もいます。ノーマルでもスタイリッシュでスポーティーなデザインのバイクなので、全体的にはノーマルのまま乗る方の比率が高いです。おとなしく乗りたい方からカスタム好きの方まで満足できるバイクです。
ヤマハ MT-07の中古バイク・買取情報
デビューから3年が経過して中古のタマ数が増えてきました。新車販売が好調なので、今後も中古のタマはさらに増えていく事が予想されます。新車の価格設定が安く、一部で大幅値引き販売されている事を考慮すると、現在の中古バイク相場は非常に高いです。
購入を検討している方はもう少し待つか、新車の格安販売業者の見積もりも取って比較検討するとよいでしょう。
売却を検討している方は、今後中古市場で供給過多になる懸念もあるので、早めに売却した方がいいでしょう。すでに、若干中古バイク相場は下降気味で、買取価格の口コミ情報も参考にならなくなってきています。
中古バイク相場が動いている車種なので、複数の買取業者の査定を取って、一番高く買取してくれる業者を選ぶとよいでしょう。
おわりに
私はMT-07がデビューした時に、車両価格を見て驚きました。その理由はスタイリングに全く安っぽさがなかったからです。現在ヤマハの400ccクラスのネイキッドバイクはSR400だけで、本格的なロードバイクはありません。250cc超えクラスでは320ccのMT-03やYZF-R3などがあります。
以前は普通自動二輪免許(中免)で乗れる最大排気量の400ccクラスは需要が高かったですが、その400ccを捨てたヤマハの戦略は非常に攻めた内容です。そして、それが成功して現在はもっとも勢いのあるバイクメーカーに成長しました。MT-07は近年のヤマハの成功を象徴するバイクです。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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