ヤマハ アクシスZの特徴と買う・売る時のポイント
YouTubeより
アクシスZは2017年に先代のアクシストリートの後継車種として発売された125ccクラスのエントリースクーターです。シグナスXなど幅広い車種に採用されているBLUECORE(ブルーコア)エンジンを搭載させ環境性能を大幅に高めたほか、シート下収納をジェットヘルメット2つ収納可能の37.5Lに増やしています。
エントリーモデルでもあり、125ccクラスの中ではコンパクトな車体なので街乗りや通勤など日常的な足で使いやすいモデルです。コンパクトな通勤快速仕様のコンセプトを変えず、先代のアクシストリートから10kgの軽量化を行いました。超大幅な軽量化をさせつつ、シート面積を拡大させて座り心地を高めたほか、シート下収納スペースも増加するなど、新型モデルらしいアップデートが行われています。
2023年10月20日にマイナーチェンジモデルが発売されました。エンジンは従来モデルの1,800ccから2,000ccに排気量アップされ、新世代のVVAシステムを採用することで、低速域から高回転域まで幅広い回転域で力強いトルクを発揮しています。燃費も従来モデルから10%向上し、JC08モード燃費で15.8km/Lを達成しています。フロントマスクを一新し、よりシャープな印象となりました。ヘッドライトはLEDを採用し、デイライトを標準装備しています。シート表皮やドアトリムなどを変更し、質感を向上させた。また、センターコンソールには収納スペースを拡大しました。
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ライバルはスズキのアドレス125シリーズ
アクシスZのライバルはスズキのアドレス125シリーズです。2017年に発売された当初はスズキのアドレスV125と全く同じ価格設定で注目を集めました。
アクシスZは車両重量こそアドレスV125より3kg重たいものの、最新の環境対策エンジンを搭載し、シート下収納を大幅に拡大させたことでライバルを大きくリードしました。
スズキは、アクシスZが発売した約半年後の2017年9月に、新たなエントリーモデルのアドレス125を発売されました。
アドレス125はアドレスV125やアクシスZより約2万円安い221,400円の価格設定にまとめ、ヤマハのBLUECOREエンジンのライバルになるeSPエンジンを搭載しました。
台湾生産のアクシスZに対してアドレス125は、中国生産でシート下収納スペースやシートの座り心地へのアップデートはありません。
総合力の高さならアクシスZ、価格の安さであればアドレス125が一歩リードしています。
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アクシスZの主要装備と特徴
国内仕様として発売されるだけあって、安さだけを追求したアジアンスクーターとは違い、快適性、居住性、実用性、安全性が高いレベルに達している総合力の高いバイクです。
走行性能と実用性で大きなデメリットはありません。
・ヤマハの125ccクラスでは最安価格
・灯火類はハロゲンランプだがフロントカウル埋め込み型のウインカー&ポジションランプでスタイリッシュなデザインを確保
・コストカットを重視したシンプルなアナログメーター
・クラストップレベルの低燃費(WMTCモード54.6km/L)
・先進のBLUECOREエンジン搭載
・優れたタンデム性能(666mmのロングシート&折りたたみ式のタンデムステップ)
・積載性抜群(37.5Lのシート下収納+ビジネスバックをかけられるコンビニフック等)
・車両重量100kgの取り回しに優れた小型ボディ
・盗難防止に役立つキーシャッター付き
・安全な制動力を確保できるフロントディスクブレーキ
ヤマハ アクシスZのスペック
車種名 | AXIS Z (アクシスZ) |
---|---|
メーカー | YAMAHA (ヤマハ) |
排気量 | 124cc |
販売時期 | 2017年4月24日 |
エンジン形式 | 空冷4ストローク単気筒/SOHC2バルブ |
タイプ | スクーター |
シート高 | 770mm |
軸距 | 1,275mm |
燃料タンク容量 | 5.5L |
燃費 | 国土交通省届出地 58.0km/L |
トランスミッション形式 | 乾式, 遠心, シュー |
クラッチ形式 | Vベルト式無段変速/オートマチック |
燃料供給方式 | インジェクション |
フレーム形式 | アンダーボーン |
車両重量 | 100kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 6.0kw(8.2PS) / 6,500rpm |
最大トルク | 9.7N・m (0.99kg・m) / 5,000rpm |
新車価格 | 243,000円~ |
中古車相場 | 15-18万円(2015年式) |
アクシスZの中古販売価格
年式 | 走行距離 | 価格 |
---|---|---|
2022年 | 0km |
27.17万円~30万円
|
2021年 | 0km~2万km | 25万円~30万円 |
2020年 | 0km~5万km | 23万円~28万円 |
2019年 | 0km~10万km | 21万円~26万円 |
2018年 | 0km~15万km | 19万円~24万円 |
アクシスZの中古車売却相場
年式 | 走行距離 | 価格 |
---|---|---|
2022年 | 0km | 25万円~27万円 |
2021年 | 0km~2万km | 23万円~25万円 |
2020年 | 0km~5万km | 21万円~23万円 |
2019年 | 0km~10万km | 19万円~21万円 |
2018年 | 0km~15万km | 17万円~19万円 |
ヤマハ アクシスZの評価
近所の街乗り ★★★★★
通勤・通学 ★★★★★
ツーリング ★★☆☆☆
峠・サーキット ★☆☆☆☆
足着き性 ★★★★★
扱いやすさ ★★★★★
タンデム ★★★★☆
カスタム性 ★★☆☆☆
アクシスZはスクーターに強いヤマハの国内モデルだけあって総合力が非常に高いです。
大きなデメリットはないのですが、あえてネガティブポイントをピックアップすると、ハロゲンランプの採用やアナログメーターに安っぽさを感じ点と、ノーマルヘッドライトなど夜間の視認性が悪いです。
また、メーターはトリップメーターが付いていないので燃費管理をしたい人は不便に感じます。
エンジンはシグナスXやBW’S125と同じですが、SOHC2バルブ(シグナスXなどは4バルブ)になっていて、燃費を重視したマイルドなエンジン設定になっています。
それでもシグナスXよりも19kg軽い車体によってエンジンスペックの差を補い、乗っていて非力に感じることはありません。
スペックを見ると馬力はシグナスXより劣りますが、トルクはほぼ同等なのでゴー&ストップを繰り返す街乗りでの加速性能は想像以上に優れています。
この総合力で24.3万円の価格なら買う価値が高いバイクだと評価できます。シート下収納はクラストップの37.5LでシグナスX(29L)よりも大きいです。
フラットシートとコンビニフックで足元を活用した荷物の運搬も便利なので、実用性を重視する方にとっては最強のスクーターです。
ヤマハ アクシスZの新車値引き・カスタムに関して
車両本体価格の安いバイクなのでディーラーでは4桁の端数カット程度しか値引きを期待できません。
格安販売業者では、最大で6万円ほどの値引きを行う事例もあります。車両価格の25%ほどの値引率は他の車種に比べても高い水準です。
すでに原価に対して限界値引きの水準なので、時間の経過や季節に応じて今の水準より値引き枠が増えることはないでしょう。
近隣のバイクショップで買う場合は、お店のキャンペーン情報などをチェックしてみてください。
カスタムについては、スクリーンやハンドルカバーなど快適性を高める装備が人気です。
積載性に優れている車種なので、通勤快速仕様のスクーターの中ではリアボックス装着率が低くなっています。
バッテリー容量が少ないのでグリップヒーターを付けると。ヒューズが飛んだりグリップの温まりが悪い口コミを見られるので注意しましょう。
このほか、スタイリングや夜間の視認性を高める目的でヘッドランプを交換するカスタムが人気です。
中古バイク・買取情報
人気・査定額 ★★★☆☆
タマ数 ★★☆☆☆
カスタム比率 ★☆☆☆☆
2017年に発売した新型モデルなので中古のタマ数は少ないです。バイクショップの店頭に並んでいる中古は格安業者の新車価格と大きな差がないので注意しましょう。
現時点で安い通勤快速仕様の中古を探している方は先代のアクシストリートをおすすめします。
中古販売価格は高めですが、新車値引きの大きな車種なので売却時の買取価格はそれほど期待できません。
買ってから数年での売却は損をした気分になりますが、人気の高いカテゴリーなので今後は軽年数と走行距離を問わず買取価格は高い水準で底打ちするでしょう。
タマ数が増えていくにつれて、タイヤの溝など消耗品の状態が査定価格に大きく影響していきそうです。
おわりに
アクシスZのような低価格を売りにした通勤快速仕様の原付2種スクーターでは、スズキのアドレス125/V125、ホンダのDio110などがライバルになります。
価格だけで見れば、もっと安い車種はほかにありますが、シート下収納の大きさやスタイリッシュなデザイン性を考慮すれば、多少高くても購入する価値が高い車種です。
私も現行モデルの原付2種スクーターを購入するならアクシスZが有力候補になると思います。
予算に余裕があればシグナスXが欲しいですが、メーカー小売価格で約9万円の価格差は大きいです。
当面はモデルチェンジをする予定のない新型モデルで、格安販売店の新車値引きはすでに限界値まで達しているので、今が買い時のバイクです。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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