スズキ SWISH(スウィッシュ)の特徴や買う時・売る時ポイント
2017年秋の東京モーターショーで公開し、2018年春のモーターサイクルショーでもプロトタイプが公開され注目を集めていた「SWISH」の正式販売が決まりました。
軽快さを重視したスタイリッシュな上級モデルとして、原付2種スクーターに新しいカテゴリーが追加されます。価格帯を見るとシグナスX-SRとほぼ同じで、スポーティーな外観と実用性を両立しています。
スズキの新しい125ccスクーター「SWISH(スウィッシュ)」は、2018年6月26日に発売されます。寒冷地仕様でグリップヒーター、シートヒーター、ナックルガードを装備したLIMITEDも発表され、LIMITEDは9月21日の発売です。
コンセプトは「スクーターを乗り継いできた大人も納得する上質感」でスズキの125ccスクーターの中ではフラッグシップのプレミアムスクーターに分類されます。プレミアムスクーターは、定番のPCXやN-MAXのように、通常のスクーターよりも大きいサイズのクラスです。
SWISHの車格はアドレスシリーズなどと大きな差はなく、スポーティーかつ上質なスタイリングです。外観はエッジのきいたフロントマスクで、灯火類は全てフロントカウルに配置したデザインです。導光帯式のV型を描いたLEDポジションランプは存在感もあり、ライトをつけるとさらに存在感を増します。
スズキのスクーターでは定番になっているSEPエンジンは環境性能もよく、タイヤは小ぶりな10インチを採用しているので取り回しが良いです。軽量、コンパクトでスポーティーな乗り味に仕上げていて、市街地での街乗りに最適なスクーターです。
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SWISH(スウィッシュ)の相場情報・中古販売価格の推移
格安販売店では新車でも車両価格25万円以下で売られている事例があります。もう少し待てばコミコミ20万円程度で買える中古が増えていくかもしれません。
新車の値引き販売が目立つため、車両本体価格に対して買取価格に割安感があります。実用性が高い車種なので、ある程度の水準で下げ止まりを見せる可能性が高いです。
2018年式の相場情報・中古販売価格の推移
調査年月 | 販売件数(件) | 販売価格(万円) | 想定買取相場 | ピックアップ中古情報1 | ピックアップ中古情報2 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
~9.9万円 | 10万円~ | 15万円~ | 20万円~ | 25万円~ | 最安 | 最高 | ||||
19年09月 | 0 | 0 | 0 | 11 | 14 | 21.9 | 31.8 | 10~15万円 | 距離0.3万km、ノーマル、21.9万円 | 距離1km、ノーマル、24.9万円 |
2019年式の相場情報・中古販売価格の推移
調査年月 | 販売件数(件) | 販売価格(万円) | 想定買取相場 | ピックアップ中古情報1 | ピックアップ中古情報2 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
~9.9万円 | 10万円~ | 15万円~ | 20万円~ | 25万円~ | 最安 | 最高 | ||||
19年09月 | 0 | 0 | 0 | 10 | 10 | 21.6 | 29.8 | 10~15万円 | 距離0.6万km、リアボックス付、21.6万円 | 距離0.2万km、リミテッド・社外マフラー、27.0万円 |
スズキ SWISHの特徴
シート下収納は改善
スズキのスクーターは全般的にシート下収納が狭いです。アドレスシリーズもフルフェイスヘルメットは収納できるものの、かなりキツくてギリギリ入る容量です。SWISHはフロア下タンクとフロントレイアウトの給油口によってシート下収納を広げています。
フルフェイスヘルメットは横置きになってしまいますが、小物も同時に収納できるスペースを確保しています。他メーカーのスクーターはフルフェイスを縦置きできるシート下収納が主流ですが、SWISHはシート下収納の高さを抑えた分、シート高を低めに設定しています。
ライバルのシグナスX-SR(775mm)より15mm低い760mmのシート高なので小柄な方でも扱いやすいです。クラストップレベルの収納スペースとまではいかないですが、スズキの弱点だった収納力を大幅に改善されました。
スズキ SWISHのスペック
車種名 | SWISH (スウィッシュ) |
---|---|
メーカー | SUZUKI (スズキ) |
排気量 | 124cc |
発売時期 | 2018年6月 |
エンジン形式 | 強制空冷4ストローク/SOHC2バルブ単気筒 |
燃費 | 国土交通省届出値51.0km |
トランスミッション形式 | Vベルト無段変速 |
クラッチ形式 | 乾式自動遠心シュータイプ |
燃料供給方式 | フューエルインジェクションシステム |
フレーム形式 | アンダーボーン |
車両重量 | 114kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 6.9kW(9.4PS)/7,000rpm |
最大トルク | 10Nm(1.0kgm)/6,000rpm |
新車価格 | 318,600円/340,200円(LIMITED) |
中古車相場 | – |
SWISHとライバル車種のスペック比較
アドレス125、ヤマハ・シグナスXーSR、ホンダ・リード125とのスペックを比較しました。
・重量
SWISH:114kg
アドレス125:109kg
シグナスX-SR:118kg
リード125:114kg
・エンジン形式、最高出力
SWISH:強制空冷SOHCエンジン/9.4PS
アドレス125:強制空冷SOHCエンジン/9.4PS
シグナスX-SR:空冷SOHCエンジン/9.8PS
リード125:水冷OHCエンジン/11PS
・ホイール
SWISH:前後10インチ
アドレス125:前12インチ、後10インチ
シグナスX-SR:前後12インチ
リード125:前12インチ、後10インチ
・シート高
SWISH:760mm
アドレス125:745mm
シグナスX-SR:775mm
リード125:760mm
・価格
SWISH:318,600円
アドレス125:221,400円
シグナスX-SR:318,600円
リード125:309,960円〜
スズキ SWISHの評価
近所の街乗り ★★★★★
通勤・通学 ★★★★★
ツーリング ★★☆☆☆
峠・サーキット ★★☆☆☆
足着き性 ★★★★★
扱いやすさ ★★★★★
タンデム ★★★☆☆
カスタム性 ★★★☆☆
SWISHの特徴はコンパクトな車体にしつつもプレミアムでスポーティーな質感にこだわっている点です。市街地の街乗りや渋滞する幹線道路を使う通勤・通学であれば、車体は小さい方が便利です。乗る頻度の高い車種であれば、多少値段が高くても質感にこだわりたい需要も高く、ライバル車種に比べても魅力的なパッケージングです。
新開発した最新モデルだけあって、灯火類や走りを重視した2本サスなど装備は充実していますが、2018年に投入するハイエンドスクーターの新型ならスマートキーを設定して欲しかったです。
タイヤサイズが小さいので、段差を乗り越えたり悪路を走るにはフロント12インチを採用している車種に劣ります。シートの広さはライバルと同等を確保していますが、タイヤサイズの小さい分、長い距離をタンデム走行で走る場合も疲れやすいです。
軽量だけではなく2本サスなど装備にこだわっているので、1人で舗装された市街地を走る分には抜群に使い勝手が良いです。アドレスシリーズの派生モデルではなく、新しい冠名を採用した新型上級車種に見合うパッケージングで、ライバル車種との差別化をしっかりできている点を評価できます。
SUZUKI SWISHの新車値引き・カスタムに関して
新発売される車種なので、事前予約など当面は値引きを引き締めて販売するでしょう。スタイリングの評判が良い車種なので店頭在庫を持つ車種も多く、半年くらい経過すれば多少の値引きを期待できます。
生産終了になった125ccスクーター「アドレスV125Sリミテッド(定価290,520円)の場合は、店頭在庫の安い新車でも値引きは3万円程度です。通常値引きは1万円、店頭在庫の叩き売りを狙っても3万円の値引きが上限の目安です。
スタイリングにこだわった車種なのでカスタム需要を期待できます。ただし、カウリングや灯火類はいじる所がないので、マフラーやブレーキホースなどスポーティーなカスタムが中心になるでしょう。リアはウイング式ではなく鉄むき出しのキャリアベースが付いているのでリアボックスをつける需要も高そうです。
SUZUKI SWISHの中古バイク・買取情報
人気・査定額 ★★★☆☆
タマ数 ☆☆☆☆☆
カスタム比率 ★★☆☆☆
新発売される車種のため中古車情報はありません。スズキのスクーターは高年式の中古は安くて、耐久性に定評があるので低年式や過走行は高い水準で底打ちする特徴を持っています。実績のあるSEPエンジンなので、中古相場で高い水準での底打ちはSWISHも期待できるでしょう。
新ブランドで質感を重視したモデルなので高年式でも他メーカーのスクーターと同等の評価をされる可能性もあります。ただし、現時点では不透明な要素が強いので2〜3年で代替や売却する予定のある人にはオススメできません。
原付2種には貴重なシートヒーター付きのリミテッドも用意されているので、寒冷地需要から中古市場で高く評価される可能性があります。
おわりに
エンジンスペックはアドレス125と同じなのに、2017年10月の東京モーターショーでの公開から発売まで8ヶ月かかったので、ようやく発売という印象を受けました。6月発売にしたのはメーカーの販売戦略も影響しているのでしょう。
アドレスVシリーズは排ガス規制の影響で生産終了になっています。今後はアドレス125とSWISHのみのラインナップでいくのか、排ガス規制をクリアさせてアドレスV125を復活させるのか注目です。
前後10インチタイヤなので全ての人にオススメできるバイクではないですが、街乗り需要の高い125ccスクーターでは小ぶりで質感の高いバイクは魅力的です。私も素直に欲しいと思える新型バイクです。
SOHC2バルブエンジンは耐久性を期待できるので、距離を乗る人や使用頻度の高い人にオススメです。パワーを求めるなら、水冷エンジンのリード125やSOHC4バルブのシグナスX-SRも候補に入れてみてください。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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