スズキ 新型カタナ(KATANA)の特徴と買う・売る時のポイント
昨秋のインターモトで発表されて以来、大きな注目を集めていたスズキの新型カタナ(KATANA)が、2019年5月30日に発売されました。気になる価格は151.2万円。エンジンスペックはベース車両のGSX-S1000と共通の最高出力148馬力です。
日本刀の切り先をイメージしたカタナシリーズ特有のフロントカウルなど、往年の名車をオマージュしたスタイリングながら、テールを短く切り落とした流行のデザインを取り入れています。ネオレトロのカテゴリーになりますが、カタナシリーズのデザインと既存車種の良い所を組み合わせるだけではなく、スズキ車初のスイングアームマウントのナンバーステー&リアウインカーを採用するなど、新しい要素も加わっています。
スタイリングと細部への質感にこだわって往年の名車を復活させたコンセプトはカワサキのZ900RSと共通です。新型カタナの凄いところは、スーパースポーツバイクのGSX-R1000直径エンジンを採用し、ベース車両のGSX-S1000よりもフレームと足回りをアップデートさせている点です。重量感を感じるアッパーカウルとバーハンドルの見た目とは裏腹に、その辺のストリートファイターを上回るスポーツ性能も兼ね備えています。
新型カタナ正面(モーターサイクルショー2019・スズキブース)
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スズキのテクノロジーを惜しみなく投入
新型カタナはベース車両のGSXーS1000から外装を変えただけのバイクではなく、フレームを新設計しています。メーターはGSX-R1000用をベースに「刀」の文字が表示する専用仕様に改良するなど、スズキのテクノロジーとカタナ専用装備を惜しみなく投入しています。
大きく分類すると、GSX-S1000およびGSX-R1000からの流用と新開発による3つの要素をブレンドしたパッケージングです。新型カタナの主要装備をご覧ください。
エンジン | GSX-R1000のK5モデルを改良したGSXーS1000用エンジンを流用(エンジンスペック共通) |
---|---|
フレーム(シャーシ) | 現行GSXーR1000と同じ仕組みのコンピューター解析によって新設計されたアルミフレーム。フレーム単体重量はGSX-R1000より軽い |
スイングアーム | GSX-R1000用を流用 |
フロントフォーク | GSX-S1000と共通の倒立フォーク。足回りはブラック塗装で統一 |
リアサスペンション | リンク式モノサス(伸び側ダンピングとプリロードの調整機構付き) |
マフラー | 4-1の右出し集合マフラー。バタフライ式排気デバイス「SET]を搭載した音質改善とトルク不足解消に工夫したショートタイプ |
フロントブレーキ | ブレンボ製ラジアルマウントキャリパー |
メーター | GSX-R1000用マルチ液晶メーターを流用し、起動時に「刀」のロゴが現れる |
電子制御 | 3モードトラクションコントロール(オフ機能付き)、超軽量のポッシュ製ABS、ローRPMアシスト機能など |
カラーラインナップはミスティックシルバーメタリックとグラススパークルブラックによるオーソドックスな銀と黒の2種類です。
カタナシリーズはシルバーがイメージカラーですが、足回り・フレーム・エンジンをブラック塗装しているので、黒のボディーカラーもよく似合っています。
オプション&成約特典が充実
2019年3月に開催された東京モーターサイクルショーでは、複数のパーツメーカーが新型カタナのカスタム車両を参考出品していました。カスタム需要の高い車種だけあって、メーカーからも魅力的な純正オプションを多数用意しています。
また、9月30日までに新型カタナを購入・登録すると「KATANA3Dクリスタル」をプレゼントするキャンペーンを実施しています。なお、ETCの標準装備はなく、発売日時点でメーカーオプションの設定もありません。
〜メーカーオプション一覧(2019年5月30日現在)〜
・メーターバイザー(スモーク) 15,120円
・カラードシート(黒/赤 KATANAロゴ入り) 30,780円
・ブレンボキャリパー(レッド) 37,800円(片側の価格)
・グリップヒーター 24,624円
・カーボンフロントフェンダー 48,600円
・カーボンオルタネーターカバー 17,280円
・カーボンクラッチカバー 21,600円
・カーボンスターターカバー 14,040円
・タンクパッド 4,320円
・サイドプロテクションステッカー 5,400円
・リムデカール “KATANA” 86,400円
・アラームセット(盗難抑止装置) 12,744円
〜「KATANA3Dクリスタル」キャンペーン特設ページ〜
http://www1.suzuki.co.jp/motor/campaign/katana_3d_crystal/index.html
スズキ カタナ(KATANA)のスペック
車種名 | KATANA (カタナ) |
---|---|
メーカー | SUZUKI (スズキ) |
排気量 | 998cc |
販売時期 | 2019年5月30日 |
エンジン形式 | 水冷4ストローク並列4気筒/DOHC4バルブ |
タイプ | ツアラー(ネオクラシック) |
シート高 | 825mm |
軸距 | 1,460mm |
燃料タンク容量 | 12L |
燃費 | 国土交通省届出地 23.8km/L |
トランスミッション形式 | 常噛6段リターン |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング |
燃料供給方式 | インジェクション |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
車両重量 | 215kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 109kw(148PS) / 10,000rpm |
最大トルク | 107N・m (10.9kg・m) / 9,500rpm |
新車価格 | 1,512,000円 |
中古車相場 | – |
スズキ カタナ(KATANA)の評価
近所の街乗り ★★★☆☆
通勤・通学 ★★☆☆☆
ツーリング ★★★★★
峠・サーキット ★★★★☆
足着き性 ★★★☆☆
扱いやすさ ★★★★☆
タンデム ★★★★☆
カスタム性 ★★★★☆
バイクのコンセプトはスタイリングにこだわったツアラーバイクです。GSX-R1000のテクノロジーをふんだんに取り入れていますが、サーキットや峠を楽しむ人よりも、ゆったり走るけど、いざというときの攻撃力を求めているベテランライダーをメインターゲットにしています。性能をフルに活用しなくても、ハイスペックバイクに乗ればオーナーとしての満足感を得られます。
また、エンジンよりもフレームの改良に注力し、軽量性に優れています。GSX-S1000の車両重量(209kg)と5kgの差に抑え、重厚感ある外装を装着している点を高く評価できます。2018年3月に本格的な開発が報じられ、僅か半年後に正式発表、開発から1年2ヶ月でのスピード発売になった車種ですが、完成度は非常に高いです。
単純なカタナの復刻版ではなく、ネオレトロの要素を強めたことで付加価値を出しています。約150万円の価格設定は、GSXーS1000(113.1万円)より約38万円高いですが、装備を見れば価格に見合った納得のパッケージングです。
スペックや電子制御デバイスと相対的に見ると割高感があるので、斬新なネオレトロのスタイリングに魅力を感じるかが購入するポイントです。カタナシリーズのファンをはじめ、存在感の高い車種なのでツーリング先や走行中に注目を集めたい方にオススメの1台です。
スズキ カタナKATANA)の新車値引き・カスタムに関して
発売当初は値引きなしの定価販売を行っています。国内の年間販売計画は1,000台で、カワサキのZ900RS(2,500台)より控えめな数字です。生産が追いつかないほどの受注が入れば、長期にわたって値引きなしの販売を続けるでしょう。スズキは大型バイクの販売店基準が緩いため、正規ディーラー以外の販売店は早い段階で値引き販売する可能性があります。
発売記念の3Dクリスタルキャンペーン対象店舗は、値引きを引き締める可能性が高いです。当サイト独自の予想では半年から1年ほど経過すれば、大幅値引きをする販売店も出てくると見ています。新型バイクをいち早く乗る優越感と、値引き拡大を待ってから購入するお得感のどちらを優先するかで購入時期を決めてください。
カスタムはすでに純正オプションが充実していますし、社外メーカーも積極的に新型カタナ用パーツを開発しています。カスタムの選択肢は幅広いですが、ノーマルのままでも十分楽しめるバイクです。純正マフラーはショートタイプのスタイリングとGSX-R1000風のスポーティーなサウンドが好評です。マフラーよりも小物を活用したプチカスタム需要が高くなるでしょう。
中古バイク・買取情報
人気・査定額 ★★★★☆
タマ数 ☆☆☆☆☆
カスタム比率 ☆☆☆☆☆
発売して間もない車種なので中古バイク情報はありません。ネオレトロのスタイリングとスーパースポーツのノウハウを詰め込んだ装備など、中古市場で人気を集める条件が揃っています。ただし、王道ネイキッドで大人気になったカワサキZ900RSとは違い、新しい要素を多数取り入れているので、他の新型バイクに近い価格推移をする可能性が高いです。
当サイトの予想ではZ900RSよりはリセールバリューが低くなるものの、スズキの中では他のモデルよりも高値が付きやすい車種になります。カタナは初代発売から40年弱。先代の生産終了から19年経過して、現在ではプレミアムの付く人気車種になっています。
しかし、販売していた時は中古市場の評価も平凡で、時間の経過とともに価値を高めてきた車種です。数年程度で大きな値崩れを起こす可能性は低いですが、早い段階でプレミアムが付くほどの高騰は期待できません。
おわりに
カタナのベース車両をリッタークラススーパースポーツ直系のストリートファイターにできたのは、ハイパワーエンジンを乗りやすくする電子制御技術があったからです。現代だから造れる斬新なバイクで、スポーツ性能をツアラーバイクのプレミアムによる付加価値へ変えています。
150万円の価格設定は割高でベテランライダー向けの車種ですが、それでも高い人気を集めていくことでしょう。
スズキはコアなファンの多いバイクメーカーで、一部の限られたニッチなカテゴリーの開拓を得意にしています。販売台数を稼ぐバイクではないですが、世界中から大きな注目を集めているのは、それだけ完成度とインパクトが高い証拠です。
スズキの新型車が発売前からこれほどの注目を集めることは珍しく、歴史に残る名車になれるだけのポテンシャルを持っています。

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