スズキ GSX-S125ABSの特徴と買う・売る時のポイント

GSX-S125ABSは2017年11月に発売されたスズキの125ccミッションバイクです。歴代の国内モデルでは初めて欧州規制上限の15馬力を達成したことで大きな話題を集めました。

全メーカーの現行ラインナップの中でも125ccクラスでは唯一、17インチのフルサイズと軽量ボディを組み合わせた本格ストリートファイターです。
17インチのフルサイズを徹底的に軽量化しつつ、パワフルなボディと新開発のツインスパーフレームを組み合わせているので、まるでワンクラス上の単車みたいなライディングを可能にしています。

従来は125ccクラスの15馬力エンジンモデルを購入するには欧州モデルの逆輸入車を買うしか方法がなく、並行輸入モデルだと125ccクラスでも50万円を超える価格がネックでした。

GSXーS125ABSは、豪華装備を付けて354,240円の低価格にまとめたコストパフォーマンスの高さに魅力を感じます。


YouTube GSX-S125ABS オフィシャルビデオ

GSX-R125ABSと基本構造はほぼ同じ

国内では2017年10月にGSX-S125ABSが発売されて、約4ヶ月後の2018年にGSX-R125ABSが発売されました。

排ガス規制の影響でGSXーS125ABSが先に国内導入される流れになりましたが、もともとは2016年のインターモトで発表されたGSX-R125ABSをベースにした派生モデルとしてGSX-S125ABSが発売された経緯を持ちます。

エンジンやフレーム、足回りなどの基本構造はGSX-R125ABSと同じなので、スタイリングやライディングポジションの違いを考慮してGSX-R125ABSと比較検討してみてください。
ちなみに価格はカウルの付いている分だけGSX-R125の方が約3万円高いです。

スズキ GSX-R125ABSの特徴と買う・売る時のポイント

カラーラインナップは2種類

2019年モデルのGSX-S125ABSは、半ツヤのソリッドブラックとグラフィックカラーのトリトンブルーメタリックによる2色をラインナップしています。
2018年モデルから黒と青のカラーラインナップに変更はないですが、細部のカラーバリエーションを変更しています。

半ツヤのソリッドブラックは2018年モデルまでフレームをゴールド塗装していましたが、2019年モデルより黒塗装に変更され、よりスパルタンな印象にパワーアップしました。

グラフィックカラーのブルメタは、2018年モデルまでアンダーカウルが黒だったところ、青に変更されています。「SUZUKI」の大きなロゴが入ったグラフィッククカラーでも黒と共通価格の良心的な値段設定です。

GSX-S125ABSの主要装備

パワフルなエンジンを採用しながら、車両価格はホンダのGROM(グロム)とほぼ同じ35万円台ですが、装備は妥協せずに豪華装備を詰め込んでいます。

唯一残念な点はフロント正立フォークを採用していることです。アルミスパーのフレームによって高いスポーツ性能を確保していますが、倒立フォークを採用しているライバル車種に比べると足回りに弱さを感じます。

ただし、街乗りで使う分には正立フォークでも走りに不安を感じる要素は一切ありません。ストリートファイターに求められる装備を多数搭載したコスパの高いバイクだと評価できます。

■ABS標準装備
国内125ccミッションバイクでは初めてのABS標準装備

■LEDランプ
ヘッドライト、ポジションランプ、テールランプ、ナンバープレートランプでLEDを採用

■フル液晶メーター
スピード、回転数、オドメーター、デュアルトリップメーター、ギアポジションインジケーター、平均燃費計、オイルチェンジインジケーター、燃料計、時計を表示する多機能メーター

■スズキイージースタートシステム
スタートボタンを一瞬押すだけで、一定時間スターターモーターが回転するスタートシステム

■シャッターキー付キーシリンダー
シャッターはグローブをつけたまま、ワンプッシュで開閉可能

■前後ディスクブレーキ
フロント290mm、リヤ187mmの前後ディスクブレーキを搭載、スポーティな印象のペタルタイプを採用

スズキ GSX-S125ABSのスペック

車種名 GSX-S125ABS
メーカー SUZUKI (スズキ)
排気量 124cc
販売時期 2017年10月11日
エンジン形式 水冷4ストローク単気筒/DOHC4バルブ
タイプ ストリートファイター(ネイキッド)
シート高 785mm
軸距 1,300mm
燃料タンク容量 11L
燃費 48.2km/L
トランスミッション形式 常噛6段リターン
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
燃料供給方式 インジェクション
フレーム形式 ダイヤモンド
車両重量 133kg
乗車定員 2名
最高出力 11kw(15PS) / 10,000rpm
最大トルク 11N・m (1.1kg・m) / 8,000rpm
新車価格 354,240円
中古車相場 25-30万円(2017年式)

GSX-S125ABS相場情報・中古販売価格の推移

全国で見て数台程度ですが、割安な中古が出てきました。車両価格25万円以下かカスタム車両がおすすめです。その他は新車購入価格と大きな差がありません。

タマ数の増える前に売却すると安定した高額査定を期待できます。中古のタマが少ないため、走行距離の減点を大きく取られる傾向があります。カスタムバイクのプラス評価は少ないです。

スズキ GSX-S125ABSの評価

近所の街乗り  ★★★★★
通勤・通学   ★★★★★
ツーリング   ★★★★☆
峠・サーキット ★★★☆☆
足着き性    ★★★★☆
扱いやすさ   ★★★★☆
タンデム    ★★☆☆☆
カスタム性   ★★☆☆☆

GSX-S125ABSは欧州仕様と同じ設定のパワフルなエンジンを搭載することで、125ccミッションバイクの欠点だったパワー不足を解消しました。
最高速は約140kmで高速道路に乗れない原付2種はエンジン性能をフル活用することはできませんが、幹線道路の巡航や追い抜き、上り坂での加速では原付2種とは思えないほどのゆとりを感じられます。

姉妹車種のGSX-R125とスペックはほぼ同じですが、フロント正立フォークを採用したパッケージを考えると、街乗りからツーリングなどの使い方と相性がよく、ライディングポジションが楽なストリートファイターとの相性が抜群です。
GSX-R125ABSと迷った時はスタイリングの好みで決めることをおすすめしますが、どちらのデザインも好きな場合は、GSX-S125の方が一般道路における実用性に優れています。

現在はホンダのCB125Rが最大のライバルになりますが、エンジンスペックと軽量ボディで大きくリードしているほか、価格面で10万円以上の差があります。

価格、カラーリングを含めたデザイン性、実用性などを総合的に判断しても、125ccクラスのミッションバイクでは1番の評価を与えられるスズキの名車です。コスパに優れているのはもちろん、安心の国内仕様なので故障が少なく充実のサポート体制が付いている点を高く評価できます。

スズキ GSX-S125の新車値引き・カスタムに関して

GSX-S125ABSはメーカー小売価格の設定そのものが安いですが、さらに大幅な値引きを期待できます。
ディーラーでも2~3万円以上の値引きが可能で、格安販売店では5~8万円前後の値引きを行っている事例もあります。

乗り出し価格30万円台前半で買える可能性があるので、新車購入時は値引き交渉をしっかり行いましょう。確実に安く買いたい場合はGoo-Bikeなどで安く掲載している販売店を探してみてください。

カスタムに関してはマフラー、ブレーキホース、フェンダーレスキットなどのスポーティーな装備がよく似合いますが、ノーマルのままで乗る方が多いです。
スタイリングやスポーツ性能よりも、実用性とコスパを重視して購入する需要が高いのでしょう。

カスタムを検討している方は、純正オプションのシングルシートカウルとリムストライプテープのオプションがおすすめです。

中古バイク・買取情報

人気・査定額 ★★★★☆
タマ数    ★☆☆☆☆
カスタム比率 ★☆☆☆☆

発売から約2年経過しましたが、中古のタマ数は少なく2017年モデルでも新古車に近い状態のバイクが中心です。
中古価格と格安業者の新車価格に大きな差はないので、中古購入を検討している方は新車とも比較検討してみてください。
もう少し待てば、少しずつ割安な中古が増えていくかもしれません。

売却を検討している方はタマ数の少ないうちがチャンスです。最新の中古バイク販売情報をチェックして、割安な中古が増える前に売るとよいでしょう。
優れたエンジンスペックを持っているバイクなので、今後の中古買取相場は高い水準で安定することが予想されます。

現時点では走行距離の多い中古の売却事例が少ないため、業者によって評価の変わりやすい特徴を持っています。売却時は複数の買取業者から査定を比較してみてください。

おわりに

GSX-S125は、街乗りや通勤通学からツーリング、峠のワインディングまでマルチに使えるバイクです。
原付2種スクーターと同じくらいの価格で購入できるので、ミッションバイクに興味のなかった方にも積極的に検討してもらいたいです。

普通自動二輪免許を取得したばかりの初心者が練習用バイクとして買う需要もあれば、大型スポーツバイクを乗っている方のセカンドバイクやダウンサイジングとして選ばれることも多く、幅広い目的で購入するオーナーがいます。

故障が少なくパワーにゆとりのあるバイクなのでオーナーレビューの評価が高く、買ってから後悔することの少ない当サイトイチオシのバイクです。
発売から2年経過しても走行距離の多い中古がほとんど出てこないのは、すぐに手放すオーナーの少なさを意味しています。

どのバイク買取業者に売るかお悩みの方へ

厳選の1社に買取依頼するなら「バイク王」がおすすめ
バイクをなるべく高く、でもできるだけ手間をかけずに売却するには、面倒な手続きを代行してくれる「バイク買取業者」を利用するのがポイントです。バイク王は当サイト人気No.1。
『バイク王』の公式ホームページはこちら
一括査定でじっくり売り先を探す
手間と時間をかけても一円でも高く売りたい方は、複数社の査定を受けるのもいいですよ。
『バイク比較.com』で一括無料査定はこちら

こちらの記事もあわせてどうぞ

SUZUKIのバイクの特徴や買取相場
SUZUKIのバイクの特徴や買取相場を、車種別に多数紹介しています。
SUZUKIのバイクの特徴や買取相場
バイクの最新ニュース
バイクの試乗会参加レポート、新型モデル情報の最新ニュースを紹介しています。
バイクの新型情報ニュース
バイクを売るコツ
バイクを売るコツをつかめば、早く売る、高く売る、簡単に売るなど自分の希望に応じた売り方を選ぶことができます。
「バイクを売るコツ」はこちら
どの買取業者に売るかお悩みの方へ
どこの買取業者に売るかで迷ったら、当サイトのおすすめ買取業者をご参考下さい。 みんながどこでバイクを売っているか、買取業者利用アンケートも紹介しています。
「おすすめのバイク買取業者」はこちらで紹介

コメントを残す

;
サブコンテンツ

ページの先頭へ