スズキ GSX250Rの特徴と買う・売る時のポイント
出典:http://www1.suzuki.co.jp/motor/
GSX250Rは2017年4月に発売した、並列2気筒エンジンを搭載したフルカウル付きスポーツバイクです。GSR250からの派生モデルで、エンジンとフレームはGSRと共通ですが、マフラーの変更やセンタースタンドの取り外しによって、GSR250より11kgの軽量化をしています。
スズキは、1980年代後半にレーサーレプリカのGSX-R250を生産していましたが、GSX250RはレーサーレプリカのGSX-Rシリーズからは除外され、乗りやすさを重視したコンセプトです。GSX,Rの車名が入ってGSX-Rシリーズから除外される車種は、GSX250RのほかにGSX1300R隼(ハヤブサ)があります。
GSX250Rの登場した同時期には、ホンダからスポーツ性を追求したCBR250RRが発売されました。GSX250Rはスポーツ性よりも実用性を重視したバイクで、スポーティーな外観で街乗りや、ゆったりツーリングを楽しみたい方に最適なバイクです。
スペック競争の進む250ccクラススポーツバイクにおいて、GSX250Rは並列2気筒エンジンによる、ゆとりのあるトルクで初心者でも扱い安く設定しながら、スペック以上にパワーを感じられる乗り味を高く評価されています。ライバルとは異なる特性を持っていて、価格設定の安さも魅力です。
ライバル車種と比較したGSX250Rの魅力をまとめた記事もご参考ください。
改めて注目されるGSX250Rの魅力〜250ccスポーツ徹底比較〜
このページの目次です
スズキ GSX250Rの特徴
車種名 | GSX250R |
---|---|
メーカー | SUZUKI (スズキ) |
排気量 | 248cc |
販売時期 | 2017年4月 |
エンジン形式 | 水冷4ストローク並列2気筒/SOHC2バルブ |
タイプ | スポーツ |
シート高 | 790mm |
軸距 | 1430mm |
燃料タンク容量 | 15L |
燃費 | 国土交通省届出値 41.0km |
トランスミッション形式 | 常噛6段リターン |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
フレーム形式 | セミダブルクレードル |
車両重量 | 178kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 18kW(24PS) / 8,000rpm |
最大トルク | 22N・m(2.2kgf・m)/ 6,000rpm |
新車価格 | 527,040円/538,920円(トリトンブルーメタリックNo.2) |
中古車相場 | 30-40万円(2017年式) |
GSR250との違い
↑こちらはGSR250
↑こちらはGSX250R
・GSX-Rシリーズを意識したスポーティーなフルカウルの装着
・セパハン化と着座部分の改良によって、スポーティーかつ前傾姿勢になりすぎないポジショニング
・燃料タンクを13L→15Lに大型化
・10本スポークタイプのキャストホイールの専用ホイール
・センタースタンドを不採用
・左右2本出しマフラーから右1本出しマフラーに換装
・エンジンの内部構造を改良して平成28年環境規制に適合
・液晶メーターの採用
基本構造は同じですが、11kgの軽量化を行い、大型燃料タンクの採用でツーリングにも配慮されています。新モデルだけあって、2011年発売で大きなモデルチェンジをしていないGSR250に比べて総合力が高いです。
センタースタンドと2本出しマフラーを廃止しましたが、456,840円の低価格を売りにしたGSR250より、約7万円高い価格設定になっています。コンセプトとエンジン設定は扱いやすさを重視した内容になっています。
重量差のある分だけGSX250Rは機敏性に優れていますが、スタイリングにこだわりがなく、実用性を重視するならGSR250もオススメです。
GSX-R250発売の可能性
スズキはパワフルなDOHCパラレルツインエンジンと、倒立フォーク、ラジアルマウントキャリパーなどを装着した「GSX-R250」を発売する噂が昔からあります。以前は2018年中に発売する情報もリークされましたが、現在は早くても2019年後半から2020年以降になる見込みです。
GSX250Rとは異なるコンセプトのため、GSX250Rもラインナップに残して併売することが予想されます。250ccクラスに2つの車種を投入するので、GSX-R250はコストを気にせずスポーツ性を追求した仕様になる見込みです。
フルモデルチェンジとは違うので、GSX250Rに魅力を感じた場合は新型を待たずに購入してください。スズキ党でスポーツ性を重視した250ccクラススポーツバイクを待っている方は、新型の続報を待ちましょう。市販化の確定したバイクではないので、2019年中に発売されないことも視野に入れて気長に待ちましょう。
Moto−GPカラーを投入
GSX250Rは2018年10月1日に、スズキのロゴをカウルに大きくプリントした、Moto-GPカラーの「トリトンブルーメタリックNo.2」を追加し、既存のブルー/ホワイト、レッド/ブラック、ブラックと合わせた全4色のカラーラインナップに増えました。
Moto−GPカラーの新色は538,920円で、通常カラーより約1万2千円高いです。ワークスカラーでプラス1万円なら良心的な価格設定です。
スズキ GSX250Rの評価
近所の街乗り ★★★★☆
通勤・通学 ★★★★★
ツーリング ★★★★★
峠・サーキット ★★★☆☆
足着き性 ★★★★☆
扱いやすさ ★★★★★
タンデム ★★★☆☆
カスタム性 ★★★☆☆
ライバルは単気筒エンジンを搭載したホンダのCBR250Rです。GSX250Rはライバルに比べてもスポーティーさを重視したデザインと、並列2気筒エンジンによるゆとりのあるトルクが特徴です。オーナーの満足度が高い車種で、峠を攻めたりサーキットを走るつもりはないけど、スポーツバイクのスタイリングを好む人から選ばれています。
ライディングポジションは楽ですが、バーハンドルに比べると若干前傾姿勢になり、段付きシートの影響でネイキッドやツアラーバイクに比べるとタンデムに弱いです。発売した時は青/白のカラーリングがスズキらしくて好感できましたが、GPカラーを投入したことで通常カラーの魅力が薄れました。
250ccクラスの中でGPカラーの完成度はGSX250Rが1番高いです。バイクらしさを味わえる1台で初心者はもちろん、ミッションバイクで街乗りから通勤・通学までアクティブに使いたい方にもオススメです。レースになればライバル車種より遅いですが、峠のワインディング程度なら軽快にこなせるスポーツ性を持っています。
低価格に抑えながら、スペックの割に非力さを感じさせないエンジン設定は素晴らしいです。
スズキ GSX250Rの新車値引き・カスタムに関して
在庫販売では15万円以上の値引きが出ているケースもあります。元の価格設定も安い車種なので、乗り出し価格で見ると125ccのミッションバイクと同等水準になります。安さを重視する場合は、格安販売店情報を確認してみてください。メンテナンスの大変な車種ではないので、近隣のバイクショップや部品量販店にメンテナンスをお願いできれば問題ありません。
2018年10月に追加したワークスカラーになると値引きを引き締めていて、ディーラーでは値引きなしを提示されることもあるようです。ワークスカラーを求めている方は少し待っていると良いでしょう。新色のワークスカラー追加によって通常カラーを叩き売りしている面もあります。新車を安く買いたい人は今が買い時です。
カスタムはスポーツ性よりも見た目やエンジンサウンドで社外マフラーを入れる需要があります。フルエキタイプよりもスリップオンマフラーの人気が高い車種です。アフターパーツが増えていけば、フェンダーレスキットやスクリーンを交換する需要も高まっていくでしょう。
中古バイク・買取情報
人気・査定額 ★★★☆☆
タマ数 ★★★☆☆
カスタム比率 ★★☆☆☆
2017年発売の車種ですが、エントリー用のバイクに選ばれることの多いため、中古のタマ数は販売期間の割に多いです。新車の値引き枠が広がっているので、中古相場はもう一段下がるでしょう。今買うのであれば、格安販売店で新車購入することをオススメします。安い中古を求めている方は、もう少し待ってみると良いでしょう。
近い将来には乗り出し価格30万円程度で、高年式・低走行の中古バイクを買えるようになるかもしれません。新車値引き拡大とワークスカラーの投入で、中古相場は今後安くなる見込みです。売却を検討している方は早めに売ることをオススメします。
値引きを含めて本体価格の差が1〜2万円であれば、売る時のことを考えてワークスカラーを買うと中古で高値が付きやすいです。将来的にはカラーリングでの価格差が顕著に表れる車種になるかもしれません。中古市場のカスタム比率は低くてノーマルのまま乗る人が多いです。社外マフラーは査定でプラス評価を期待できます。
おわりに
市場からの評価が非常に高い中で、現在の新車値引きは異常な水準です。2017年に新発売した時はここまで安くなることを想像できませんでした。ブームになっている250ccスポーツバイクを、乗り出し価格40万円前後で購入できる場合もあります。
私はGSX-R250を待ちたいと思ってしまいますが、安く買えるのであれば検討したくなってしまう車種です。GSX250Rは中国生産で、現地でも大ヒットしている車種です。安さの秘密は生産国にありますが、シンプルな装備と構造の中で、高い質感を出して上手に作っているバイクだと評価しています。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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