SUZUKI バーグマン400の特徴と買う・売る時のポイント
バーグマン400は、2017年8月4日にスカイウェイブ400のモデルチェンジに伴い、車名変更して発売されました。もともとバーグマンはスカイウェイブの海外仕様に用いられていた車名で、長年スズキから世界に向けてシリーズ販売されていました。
国内ではバーグマンといえば小排気量モデルのイメージが強いですが、もともとはスカイウェイブのグローバルブランドで、200ccよりも400ccの方が長い歴史を持っています。2018年モデルでは国産メーカーから発売している唯一の400ccビッグスクーターです。
2017年に発売した新型モデルだけあって、流行を取り入れたスポーティでスタイリッシュなデザインに、ヘッドライトとテールランプのLED化、新開発の軽量・高剛性シャーシなどパッケージングは充実しています。
出典:http://www1.suzuki.co.jp/motor/
このページの目次です
スカイウェイブ400からの変更点
・スカイウェイブのデザインコンセプトを残しつつデザインを改良
・ヘッドライト、テールランプのLED化
・12kgの軽量化(スカイウェイブ400リミテッドABSとの比較、227kg→215kg)
・前輪タイヤサイズを14インチから15インチに変更
・同型のエンジンを環境対策し、中低速重視に設定変更
・全長35mm短くするなど、一回り小さくしてスポーツ性能、小回り性を向上
・シート下収納は 容量63L→42Lへ縮小
近年流行しているスポーツ性能を高めたビッグスクーターに進化しています。エンジンは同型ですが、軽量化と設定変更で加速性能は大幅に向上し、街乗りのGO&STOPを問題なくこなし、ゆとりのある排気量で高速走行時も非力感はありません。
シートの先端を細くすることで脚着き性も改善していて、スカイウェイブ400よりも扱いやすさが向上しました。
バーグマン400のライバル
国産の400ccビッグスクーターでは、2016年に生産終了したヤマハのグランドマジェスティとホンダのシルバーウィング400です。バーグマン400へのモデルチェンジによって、国産メーカーの中では敵なしの存在だと評価できます。
海外メーカーを含めると、キムコ(KYMCO)の400ccスクーターのカテゴリーで評価を高めています。特にXCITING 400iは、価格ではなく質で勝負する400ccクラスのハイエンドスクーターとして走行性能と質感を高評価されています。
日本メーカーで見ると、2018年モデルより海外でX-MAX400が発売されました。国内仕様では2018年1月に発売した250ccモデルがヒットしています。攻撃的なフロントマスクにスマートキー、高さ変更できるスクリーンなど装備も充実しています。日本導入の予定はありませんが、今後X-MAX400の国内発売があれば最大のライバルになるでしょう。
スズキ バーグマン400のスペック
車種名 | BURGMAN400ABS (バーグマン400ABS) |
---|---|
メーカー | SUZUKI (スズキ) |
排気量 | 399cc |
発売時期 | – |
エンジン形式 | 水冷4ストローク単気筒 / DOHC4バルブ |
燃費 | 国土交通省届出値 26.5km |
トランスミッション形式 | Vベルト無段変速 |
クラッチ形式 | 自動遠心式 |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
フレーム形式 | パイプアンダーボーン |
車両重量 | 215kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 23kW(31PS)/6,300rpm |
最大トルク | 3.6Nm(3.7kgm)/4,800rpm |
新車価格 | 799,200円 |
中古車相場 | 38〜46万円(2015年式スカイウェイブ400) |
スズキ バーグマン400の評価
近所の街乗り ★★★★☆
通勤・通学 ★★★★★
ツーリング ★★★★★
峠・サーキット ★★☆☆☆
足着き性 ★★★★★
扱いやすさ ★★★★☆
タンデム ★★★★★
カスタム性 ★★☆☆☆
キムコのXCITING 400iに走行性能で劣るインプレッションや評価も出ていますが、もともとスカイウェイブシリーズはスポーツ性能ではなく、実用性と耐久性で勝負してきたバイクです。バーグマン400になって流行を取り入れた正常進化を遂げ、国産によるアフターサポートの体制や、スペックではなく扱いやすさと耐久性を重視したエンジン設定を強みにしています。
400ccのビッグスクーターは通勤、街乗り、ツーリングなどでフル活用している人が多く、スズキのスクーターの代名詞でもある耐久性は魅力的です。ライバルが排ガス規制の影響で2016年に生産終了した中で、2017年にフルモデルチェンジをしたバーグマン400はライバル不在の存在だと言えます。
仮にヤマハ・X-MAX400を国内発売すれば、販売台数で劣るかもしれないですが、スポーツ性能を高めつつ先代の良さを残したバーグマン400は一定の需要を確保できるでしょう。
スカイウェイブシリーズの特徴だった大容量のシート下収納を縮小してしまった点は残念ですが、コンパクトで軽量化したボディによって取り回しは大幅に向上しています。ビッグスクーターを初めて購入する方や女性をはじめ小柄な方にもオススメできる、扱いやすい400ccのビッグスクーターです。
スズキ バーグマン400の新車値引き・カスタムに関して
値引き枠が大きくて乗り出し価格で割安感を感じられます。注文販売の場合でも通常値引きは5〜12万円ほど。店頭の長期在庫であれば20万円弱の値引きで売られているケースもあります。
ライバルのキムコ・XCITING 400iに比べてメーカー小売価格は2万円ほど高いですが、値引きなしで売っているXCITING 400iよりも乗り出し価格は大幅に安くなります。
カスタム需要は低く、売りに出ている中古バイクを見ても大半はノーマルです。スポーツ性を高めた改良をしましたが、スカイウェイブ400時代からの流れで、実用性を重視して選ぶ方の多いようです。純正オプションのナックルバイザー、ロングスクリーン、グリップヒーターなどが人気です。
中古バイク・買取情報
人気・査定額 ★★★★☆
タマ数 ★★☆☆☆
カスタム比率 ★☆☆☆☆
スカイウェイブ400時代から、400ccビッグスクーターの中では人気が高く、型落ちでも大きな値崩れを起こしていません。250ccモデルは他メーカーよりも中古相場は安いですが、400ccクラスになると耐久性や実用性の高さを中古市場で高く評価されています。
バーグマン400になってからも、時代の流れを取り入れた進化をしているので、将来的なリセールバリューは期待できるでしょう。国産のライバル車種が不在になったことも、中古市場で低評価される可能性を低くしています。排気量の大きい分、耐久性にも定評があり、走行距離による減額幅は少ないです。
購入を検討している方は、現時点では新車の長期在庫と比較しながら検討してください。車検の必要なバイクなので発売から3年以上経過すれば中古のタマは増えるでしょう。シート下の収納スペースを重視したい場合は、型落ちのスカイウェイブ400もオススメです。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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