PEUGEOT DJANGO(ジャンゴ)の特徴、値引き・買取価格情報

東京モーターサイクルショー2018にて、125ccスクーターで国内参入をはじめたプジョーの取材をしました。プジョーのスクーターはジャンゴ(DJANGO)、シティスター(CITYSTAR)、スピードファイト(SPEEDFIGHT)の3シリーズを用意しています。

その中でもエントリーグレードでもあり、売れ筋モデルになると予想される、ジャンゴについてスペックや価格情報を詳しく紹介します。国内販売を開始したのは2018年3月ですが、すでに正規販売店の中では10万円値引きをしている事例も見られます。

ジャンゴ(DJANGO)は、空冷SOHC単気筒エンジンを搭載したプジョーのエントリーモデルのスクーターです。
特徴は以下のとおりです。

・デザイン性が良い
・車格は国産エントリースクーターより大きめ
・豊富なバリエーションがある
・エンジンは欧州規格でパワフル(メーカースタッフ談では余裕で時速100km以上出る)
・国産と比べてもリーズナブルな価格設定

スペックと外観を見ると魅力的です。外車なので故障リスクや修理費用に課題があります。まだ国内では流通していないだけに、故障リスクは不透明です。
東京モーターサイクルショー2018・プジョーブースのレポートも合わせてご覧ください。
プジョーブースレポート|東京モーターサイクルショー2018

ジャンゴシリーズ一覧

ジャンゴ125エバージョン (DJANGO125Evation)
価格:370,440円
カラー:ドラゴンレッド(赤×白)、ビタミンオレンジ(オレンジ×白)、ディープオーシャンブルー(青×白)
特徴:ツートーンカラーにメッキパーツを組み合わせたジャンゴシリーズの看板グレード

ジャンゴ125ヘリテイジ (DJANGO125Heritage)
価格:359,640円
カラー:インクブラック
特徴:シンプルかつクラシックなスタイリングのエントリーグレード

ジャンゴ125S (DJANGO125S)
価格:381,240円
カラー:マットブラック
特徴:1953年にボルドール、ル・マンでの勝利へのリスペクトを込めたスポーツモデル、マットブラックのモンクロームで統一したスタイリッシュなデザイン

ジャンゴ125ID (DJANGO125ID)
価格:381,240円
カラー:キャンディピンク
特徴:プジョーの歴史的モデルへのリスペクトを忘れずに既存のデザインにとらわれない自由な発想をコンセプト。ショートバックレスト付き

ジャンゴ125アリュール (DJANGO125ALLURE)
価格:381,240円
カラー:チョコレート(黒×茶)
特徴:バックレスト付きトップケースを装備したエレガンスをコンセプトにしたモデル

本国ではさらに豊富なバリエーション??

プジョーのカタログやホームページを見ると、水色×白のツートーンカラーや、オレンジの単色カラーのバイクも登場しています。プジョーが日本に導入しているモデルは限定されていて、本国(フランス)ではさらに豊富なバリエーションを用意しています。日本でも人気が出れば追加仕様の投入を期待できます。

プジョー ジャンゴ125のスペック

車種名 DJANGO125
メーカー PEUGEOT (プジョー)
排気量 124.6cc
発売時期 2018年3月1日
エンジン形式 空冷4ストローク単気筒/SOHC2バルブ
燃費
トランスミッション形式 オート
クラッチ形式
燃料供給方式 インジェクション
フレーム形式
車両重量 乾燥重量129kg
乗車定員 2名
最高出力 7.5kW(10PS)/8,500rpm
最大トルク 8.9Nm/7,000rpm
新車価格 359,640円〜
中古車相場

国産スクーターと比較

主要諸元を国産スクーターと比較してみました。比較相手は大きめの車格のワンランク上の原付2種スクーターの共通点から、ホンダのPCX、ヤマハのアクシスZです。スペックを比較して気になった点は以下のとおりです。

・外寸は大きいけど全幅はアクシスZよりも狭い(すり抜けも見た目以上に楽々)
・12インチタイヤを採用していながらホイールベースは14インチのPCXよりも長く、国産とは一味違った乗り味になる。(小回りは利かない)
・装備重量で見ればPCXより10kg前後、アクシスZより40kg前後重い
・出力は国産空冷エンジンモデルよりも高いがトルクは細い

ジャンゴ125 PCX125 アクシスZ
外寸(全長×全幅×全高) 1,925x710x1,190mm 1,925x745x1,105mm 1,790x730x1,145mm
ホイールベース 1,350mm 1,315mm 1,275mm
シート高 770mm 764mm 770mm
重量(ジャンゴは乾燥重量) 129kg 130kg 100kg
エンジン形式 空冷SOHC2バルブ単気筒 水冷OHC4バルブ単気筒 空冷SOHC2バルブ単気筒
最高出力 7.5kW(10PS) 9.0kW(12PS) 6.0kW(8.2PS)
最大トルク 7.5N・m 12N・m 9.7N・m
タイヤサイズ 120/70-12 フロント100/80-14/リア120/70-14 100/90-10

すでに大幅値引きしている販売店も!!

プジョーは日本で販売するにあたってADIVAを代理店にしています。ADIVAのディーラーはなく、個人経営を含めたバイクショップが代理店になっています。プジョーのスクーターは2018年3月に日本発売したばかりですが、2018年4月13日現在一部の代理店で10万円ほどの大幅値引きをしています。

価格帯的にはフラッグシップになるジャンゴSでは車両本体価格26万円で約12万円割引。エントリーグレードのジャンゴ125ヘリテイジでも最安値で24万円ほどです。値引き価格を含めると、ライバルのPCXやN-MAXより大幅に安くなります。

大幅値引きしている販売店では「台数限定価格」と明記しています。まずはジャンゴを知ってもらい、販売した実績を作りたいのでしょう。街中を走ってもらえれば、おしゃれで国産とは一味違う外観に目を奪われてプジョーのスクーターに興味を持つ人もいるでしょう。

新発売してすぐに大幅販売している真意はわかりませんが、考えられる要因は以下の3パターンです。

  1. プジョーのスクーターを知ってもらうためにモニター割引のような形で台数限定の値引き販売をやっている(メーカーからの値引き補助をしている可能性もあり)
  2. 整備費用が高く付くことをお客に配慮した値引き、もしくは整備の利益率が高く代理店以外では整備できないので販売で利益を出さなくても良いという考え
  3. 代理店の仕入れ価格が安くてメーカーは値引きの制限や指示をしていない

全ての販売店が安売りしているワケではないので、当サイトでは3番が有力だと思っています。もしかしたら複数台まとめて仕入れるとメーカーから大幅な割引があるのかもしれません。共通点として大幅値引きをしている販売店は、複数台と店頭在庫を用意してGoo-Bikeに広告を出していました。

1番のモニター割引のような取り組みの可能性もあります。もしメーカーから値引き補助もしていたとすれば、早い段階で購入するのがお得になるかもしれません。

将来の売却価格は安くなる

新車値引きをしている理由は関係なしに、一度大幅値引きで叩き売りした実績のある車種は、将来的に現在ほどの値引きをしなくなっても中古相場への影響は残ります。もともと外車のスクーターはリセールバリューが低いです。国産よりも売る時は不利になることを認識しておきましょう。

売却価格が安くなっても、もともと割安な価格設定をしている中で10万円以上の値引きはお得です。この価格であれば将来のリセールバリューや故障リスクも割り切って買ってみようと思える人も出てくるでしょう。

私としては、オーナーレビューの情報が増えるまで、少し待った方が無難と考えます。最大12万円の新車値引きを継続するかは分かりませんが、定価販売することはなく安定して5万円以上の値引きは期待できるでしょう。

おわりに

プジョーのスクーターは情報が非常に少ないです。まずは近くに販売店があるか確認して、メンテナンスの注意点や値引き販売する理由など現車を確認しながら販売店スタッフから色々と話を聞いてみるとよいでしょう。販売店は良いことしか言いません。

取り回しは悪くて、馬力はあるけどトルクは細いといったネガティブポイントを理解して、国産とは乗り味やメンテナンスで違う特性のあることを踏まえて購入検討してください。故障リスクが少なくて大幅値引きを継続すれば、プジョースクーターのブームが起こるかもしれません。

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