PEUGEOT CITYSTARとSPEEDFIGHTの特徴・スペック

2018年3月より日本販売を開始したプジョースクーターの中でも、水冷エンジンを搭載したシティスターとスピードファイトの2車種について特徴をまとめました。
ジャンゴに比べても国内流通量は少なくなる見込みです。スペックは魅力的ですが故障リスクは高くなるかもしれないので購入は慎重に検討しましょう。

プジョーは2018年3月より日本での正規販売を開始しました。
当初の取扱車種は以下の3シリーズです。

・ジャンゴ(DJANGO)
・シティスター(CITYSTAR)
・スピードファイト(SPEEDFIGHT)

ジャンゴはオシャレなデザインと空冷エンジンを搭載したプジョーの看板車種です。シティスターとスピードファイトは、水冷エンジンを搭載したスポーティーモデルです。国内の流通量はジャンゴに比べて少なくなる見込みですが、クラストップのハイパワーエンジンと国産スクーター同等の低価格で魅力的なスペックです。

ここではシティスターとスピードファイトの特徴と買う時・売る時の特徴をまとめました。

シティスターとスピードファイトのグレード

シティスター3種類、スピードファイトは2種類のグレードを用意しています。

シティスター125ブラックエディション(CITYSTAR125BlackEdition)
価格:399,600円
カラー:マットブラック
特徴:水冷SOHC4バルブエンジンで15馬力を発生させるハイパワーモデル

シティスター125RS ABS(CITYSTAR125RS ABS)
価格:399,600円
カラー:チタニウム
特徴:スペックはブラックエディションと同じ、ABSを搭載

シティスター125スマートモーション(CITYSTAR125Smartmotion)
価格:381,240円
カラー:シャンパンゴールド、パーリーブラック
特徴:SOHC2バルブエンジンを搭載しトルク重視のセッティング、ダイナミックかつ都会的なスタイリング

スピードファイト125(SPEEDFIGHT125)
価格:360,720円
カラー:ディープオーシャンブルー、フラット6レッド(黒に赤いストライプライン)、ピンクゴールド(黒にピンクゴールドのストライプライン)
特徴:スマートモーションのトルクフルエンジンを搭載したプジョーレーシングスピリットを受け継ぐスポーティーモデル

スピードファイト125R-CUP(SPEEDFIGHT125R-CUP)
価格:360,720円
カラー:アイシーホワイト
特徴:スペックはスピードファイト125と同じ、レーシングカー「308TRC」をインスパイアしたグラフィック

プジョー シティスター125ブラックエディション/RS ABSのスペック

車種名 CITYSTAR125
メーカー PEUGEOT (プジョー)
排気量 124.8cc
発売時期
エンジン形式 水冷4ストローク単気筒/SOHC4バルブ
燃費
トランスミッション形式 オート
クラッチ形式
燃料供給方式 インジェクション
フレーム形式
車両重量 乾燥重量150kg
乗車定員 2名
最高出力 10.6kW(14.4PS)/9,000rpm
最大トルク 11.9Nm/7,000rpm
新車価格 399,600円
中古車相場

プジョー スピードファイト125/シティスター125スマートモーションのスペック

車種名 SPEEDFIGHT
メーカー PEUGEOT (プジョー)
排気量 125cc
発売時期
エンジン形式 水冷4ストローク単気筒/SOHC2バルブ
燃費
トランスミッション形式 オート
クラッチ形式
燃料供給方式 インジェクション
フレーム形式
車両重量 乾燥重量116kg
乗車定員 2名
最高出力 8.1kW(11PS)/7,400rpm
最大トルク 10.8Nm/5,400rpm
新車価格 360,720円
中古車相場

※シティスタースマートモーションは重量143kg、最大トルク発生回転数5,600rpm、価格381,240円、その他スペックはスピードファイトと共通

店頭在庫はほぼなし?値引きなしの可能性も

プジョーは2018年3月よりADIVAが代理店になって国内販売を開始しました。ADIVAは3輪バイク屋根付きバイクを得意にしているメーカーで、ディーラーの用意はなく、モータースの代理店中心の販売網です。

すでにジェンゴについてはネット上の新車販売情報で200台以上登録されていますが、シティスターとスピードファイトは1台も店頭在庫情報を確認できませんでした。(2018年4月13日現在)。メーカー、販売店ともにジャンゴに力を入れている印象を強く受けます。

ジャンゴについては一部販売店で10万円を超える大幅値引きをしています。複数の店頭在庫を持っているところも多く、在庫車両なら即納可能です。シティスター、スピードファイトについては、注文を受けてから本国(フランス)より注文して輸送する可能性もあります。

2018年4月現在では、国内に在庫車両が流通している気配は感じられませんでした。店頭在庫がなければ値引きはシビアな対応になるかもしれません。

型落ちのスピードファイトはオーナーレビューで高評価

プジョーが日本で正規販売したのは2018年3月からですが、ヨーロッパでは長い歴史を持つスクーターメーカーです。日本上陸前にも少量ではありますが、個人輸入や並行輸入で流通していました。

2ストエンジン時代のスピードファイト50/100のレビュー情報がネットに数件でていますが、癖はあって出だしは遅いけど面白いバイクという評価を得ています。非正規ルートで購入する人は、外車好きで国産とは違う特性を理解して買っていますが、現行の4ストエンジンモデルであれば、型落ちの2ストエンジンモデル以上に信頼性は高いです。

現行モデルは店頭販売をほとんどしていないので、レビュー情報が充実するには時間がかかるでしょう。店頭販売を積極的にしているジャンゴのレビュー・口コミ情報を待ってみても良さそうです。

シティスターよりスピードファイトの方が無難

シティスターはSOHC4バルブでクラストップのハイパワーエンジンを搭載し、乾燥重量150kgと原付2種のカテゴリーを飛び越えた規格のバイクです。しかし取り回しの悪さや低速時のトルク不足は覚悟しないといけません。

重量とパワーがあるので高速走行では安定しますが、高速道路を走れない125ccでは国内で長所を活かせる場所が限られてきます。最高出力は劣りますが、プジョーの中では最軽量でトルクもしっかりしているスピードファイトの方が日本には合うでしょう。

ただし、スピードファイトは見た目こそ小回りが利きそうですが、スペックを見ると13インチのタイヤにプジョーの他の車種よりも広い800mmのホイールベースになっています。高速コーナーは軽快に走れますが、住宅街での取り回しは国産スクーターに比べると大幅に悪くなります。

おわりに

スペックを見ると、15馬力近く発生するシティスターに魅力を感じますが、スペックを見ていくとスピードファイトの方が無難なスクーターに感じました。見た目はサーキットのミニバイクレースでも走れそうですが、ホイールベースが長いので用途は幹線道路中心のクルージングに向いていそうです。パワーとトルクがあるので、ちょっとした峠のワインディングも楽しめそうです。

ジャンゴは2018年中には、流通量も増えてレビュー情報も充実する見込みですが、シティスターとスピードファイトは販売店が店頭在庫を持たないことに違和感を感じました。まずはジャンゴでプジョーのスクーターを日本に広めたいというメーカーの思惑かもしれないですが、現時点ではジャンゴ以上に購入するリスクは大きいです。

水冷エンジンは故障リスクが高いため、国産スクーターの多くは空冷エンジンを搭載しています。PCXやN-MAXは水冷エンジンを搭載していますが、パワーを抑えて実用性と耐久性を重視したセッティングにしています。

ハイパワーのスペックを見て軽い気持ちで買ってはいけないバイクです。外国メーカーの水冷スクーターは国産スクーターとは違う特性があり、故障リスクの高いことを理解して慎重に検討してください。

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