MVアグスタ RVS#1の特徴や買う・売る時のポイント
RVS#1は2017年9月に発売したMVアグスタの新ブランドで、RVSは「RapartoVeicoliSpecial」の略です。
500万円を超える高額な車体に加えて、購入するにはMVアグスタの現オーナーか過去に所有歴のある人限定。さらに日本語アンケートを送付し、イタリアにあるMVアグスタ本社の審査に通過しないと購入できない超プレミアムモデルです。
丸目ヘッドライトのネイキッドモデルですが、サーキットを走ることを目的に開発されていて、公道不可の軽量チタンエキゾーストを含めた特別キットが同封されます。
全て手作業で組み立てられる特別な生産ラインで細部にまでこだわった質感の高い仕上がりになっていて、シンプルなデザインのように見えて近くで見るほど魅力を感じられるバイクです。
世界でもっとも求めるバイクへの理想が高い、MVアグスタのコアなファンを満足させるために作られた特別モデルで、カーボンファイバー部品の構成やエンジン設定など全て最適化して専用開発しています。単純に高級部品を詰め込んだバイクではなく、全てを考え抜いてコストや労力を惜しまず開発しています。
エンジンはF3シリーズで使用する水冷3気筒800ccエンジン。最高出力は非公開ですが、F3 800と同様に140馬力前後だと推測されています。「♯1」のサブネームの付いているように、今後は第2弾、第3弾とニューモデルの投入を予定しています。
MVアグスタ RVS#1のスペック
車種名 | RVS#1 |
---|---|
メーカー | MV AGUSTA(エムブイ・アグスタ) |
排気量 | 798cc |
発売時期 | 2017年9月〜 |
エンジン形式 | 水冷4ストローク並列3気筒 / DOHC4バルブ |
燃費 | – |
トランスミッション形式 | カセット式6速 |
クラッチ形式 | 湿式多板 |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
フレーム形式 | スチールパイプ トレリスフレーム |
車両重量 | 168kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | NA(推定140HP前後) |
最大トルク | NA |
新車価格 | 5,292,000円 |
中古車相場 | – |
MVアグスタ TURISMO VELOSE800の評価
近所の街乗り ★★★☆☆
通勤・通学 ★☆☆☆☆
ツーリング ★★★★★
峠・サーキット ★★★★★
足着き性 ★★★☆☆
扱いやすさ ★★★★☆
タンデム ★★☆☆☆
カスタム性 ★☆☆☆☆
フロントマスクはライトをつけないと王道ネイキッドに見えますが、ショートシートレールに高さのある燃料タンクなどシルエットラインは攻撃的で、見る者の視線を釘付けにできるバイクです。RVS#1を知らない人からも注目を集められ、コアなMVアグスタファンからも一目置かれることが確実な、所有するステータスの高い1台です。
価格帯、レア度を見るとガレージで大切に保管したくなるバイクですが、MVアグスタオーナーであればツーリングや街乗りで乗る人も現れるでしょう。サーキットにも適合できますが、軽量ボディでツーリングから街乗りまで快適にこなせます。
オールマイティな1台として用途を問わず楽しめる点は、他の500万円オーバーの高級バイクとは違います。まさにサーキットまで楽しめる最強のストリートバイクで、所有する喜びだけではなく、公道で走る楽しさを感じられるMVアグスタの傑作です。
MVアグスタ RVS#1の新車値引き・カスタムに関して
購入することに審査の必要な車種で値引き交渉をする余地はありません。定価でも購入できればメーカーに認められた証拠になります。
オプションやアフターパーツはなく、サーキットを走るのであれば付属の競技用エキゾーストに交換しましょう。
中古バイク・買取情報
人気・査定額 ★★★★★
タマ数 ☆☆☆☆☆
カスタム比率 ☆☆☆☆☆
普通の人では新車購入できない特別モデルです。中古市場に出回ればプレミアム価格で流通する可能性が高いでしょう。購入時には審査を行われるため、手放すオーナーは滅多に現れません。もし経済的事情で手放す人が現れたとしても一般の市場に出回らない可能性が高いです。
中古購入で検討するべきバイクではないですし、短期間で売却して手放すバイクでもありません。
おわりに
RVSシリーズは将来的に後継のシリーズ車種が登場するでしょう。#1のオーナーの中には、シリーズ車種を購入していきコレクションにする人も現れる見込みです。バイク好きを楽しませる究極のシリーズ車種として、RVSはMVアグスタのブランド力を高めるだけの力を持っています。
これまでにないデザインのネイキッドスタイルですが、MVアグスタの良さが詰まった1台です。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。