MVアグスタ F3 800の特徴や買う・売る時のポイント

逆クランクに並列3気筒エンジンを採用したF3シリーズは、2010年発表のF3 675から始まりました。F3 675は超ショートストロークだったのに対して、F3 800はストロークを延長し排気量を拡大させた2014年に発売した派生モデルです。

最高出力148馬力のエンジンは、4気筒エンジンと2気筒エンジンの双方の良いところを併せ持った特性があり、乾燥重量はF3 675と同じ173kgにまとめています。もともとF3 675はリッターバイク並の高剛性シャーシを採用していたので、800ccになっても剛性不足はありません。

排気量の拡大と重量増を抑えられたことで、パワーウエイトレシオはリッタークラス並のパワーウエイトレシオを達成しました。その後、リッタークラススーパースポーツは200馬力時代に突入したため、パワーウエイトレシオだけで見ると劣りますが、3気筒エンジン特有のフィーリングが楽しめて、リッターバイクとは違った魅力で根強い人気を維持しています

F3 675と比べて価格差は20万円弱で、富裕層のオーナー比率が高いメーカーということから、国内ではF3 675を凌ぐ人気車種になっています

各モデルの価格、特徴

・F3 800
価格:197万6,400円
基本構造はF3 675と共通のSTDモデル。2017年モデルより細部をブラッシュアップしてパワーアップを遂げました。

・F3 800-RC2018
価格:251万6,400円
スーパースポーツ選手権のレプリカモデルで世界限定500台の特別仕様車。ナンバープレートとシングルシートカバーなどのアクセサリーキットを付属し専用マフラーを装備。

・F3 800 AGO
価格:279万7,200円
伝説のGPライダー「ジャコモ・アゴスチーニ」のレプリカマシン。カービンフェンダー、専用ミラー、超軽量ホイール、専用シートなどを装備。

MVアグスタ F3 800のスペック

車種名 F3 800
メーカー MV AGUSTA(エムブイ・アグスタ)
排気量 798cc
発売時期
エンジン形式 水冷4ストローク並列3気筒 / DOHC4バルブ
燃費
トランスミッション形式 カセット式6速コンスタントメッシュ
クラッチ形式 湿式多板スリッパークラッチ
燃料供給方式 フューエルインジェクション
フレーム形式 ALSスチールパイプ トレリスフレーム
車両重量 173kg
乗車定員 2名
最高出力 148HP/13,000rpm
最大トルク 8.97kgm/10,600rpm
新車価格 1,976,400円
中古車相場 110万円〜125万円(2015年式)

MVアグスタ F3 675の評価

近所の街乗り  ★☆☆☆☆
通勤・通学   ★☆☆☆☆
ツーリング   ★★★★☆
峠・サーキット ★★★★★
足着き性    ★★★★☆
扱いやすさ   ★★★☆☆
タンデム    ★★☆☆☆
カスタム性   ★★☆☆☆

基本シャーシはF3 675と共通で細部の軽量化を図り、排気量を100cc以上拡大しているにも関わらず、重量、シート高ともにF3 675と共通です。大幅な出力向上と3気筒エンジンの特性も加わり、リッタークラスとミドルクラスの双方の良いところを併せ持った仕上がりになっています。

800ccクラスでここまで本格的に作りこんだスポーツバイクは少なく、もっとも近いバイクはスズキのGSX-R750です。細部の質感や電子制御の充実度でライバルを大きくリードしていて、MVアグスタの中でも他社と差別化が明確にできているスポーツバイクです。

発売したのは2014年でF3 675より4年遅いですが、新車の売れ行きはMVアグスタの中で上位に入り、中古の流通量も多く国内での評価の高さを伺えます。

MVアグスタ F3 800の新車値引き・カスタムに関して

店頭在庫も含めて基本的に定価販売です。2017年モデルで細部をブラッシュアップするラインニングチェンジを行っていますので、2016年モデルの在庫であれば10万円弱の値引きをしている事例もあります。

2016年モデルの方がエンジンサウンドが大きいので、あえて型落ちを狙う方もいますが、走行性能を含めた総合力では現行の2017年モデルの方が上です。

カスタムに関してはスポーツバイクなので足回り、ブレーキ、マフラーなどの需要があります。ただし上位モデルの設定もあるため、カスタム需要は低くこだわって乗りたい人は、限定モデルを狙うケースが多いです。

中古バイク・買取情報

人気・査定額 ★★★★★
タマ数    ★★★☆☆
カスタム比率 ★★☆☆☆

MVアグスタの中では中古のタマ数の多い車種ですが、2018年6月現在でGoo-Bikeの掲載中古車は30台弱です。全国で探せば上質な中古を探すことができます。

発売当初はパワーウエイトレシオがリッターバイク並だったことから話題になって売れましたが、最近では販売台数が減少傾向になっています。数年待っても大幅にタマ数の増える車種ではありません。

本格3気筒スポーツで他メーカーを含めてもフラッグシップ的な立ち位置のバイクです。中古のリセールバリューは非常に高いです。リッタークラスの進化が続いても3気筒800ccのブランド力は落ちないので、経年数が査定額に与える影響は少ないです。
今のところ、中長期的に高額売却を期待できる車種です。

コメントを残す

;
サブコンテンツ

ページの先頭へ