MVアグスタ F3 675の特徴や買う・売る時のポイント
F3 675は2010年のミラノショーで公開された3気筒エンジンを採用するミドルスポーツです。エンジンは超ショートストロークの採用で128馬力を出し、MVICS(Motor & Vehicle Integrated Control System)プラットフォームはリッターバイク並のフレーム剛性を持っています。
600ccクラススポーツバイクを卓越するパフォーマンスと3気筒エンジンの乗り味があるので、楽しく乗れるバイクです。MotoGPマシンにも採用される画期的な逆回転クランクシャフトや、中間排気量クラスでは初めてのフル・ライド・バイ・ワイヤなど先進装備も充実していて完成度の高い1台です。
並列3気筒エンジンはコンパクトに収まり、スリムでスタイリッシュなデザインにMVアグスタらしい美しいフォルムのカウルは、見るだけでウキウキしてくるデザインです。
マフラーは右出し3本マフラーで存在感は抜群。2017仕様より排ガス規制の影響で騒音を48%軽減しましたが、MVアグスタらしい特有のエンジン音を強調する設定をしています。
各モデルの価格、特徴
・F3 675
価格:179万2,800円
STDモデルですが、8段階のトラクションコントロールやパワーモードなど電子制御技術をふんだんに取り入れています
・F3 675ーRC2018
価格:233万2,800円
スーパースポーツ選手権のレプリカモデルで世界限定500台の特別仕様車
ナンバープレートとシングルシートカバーなどのアクセサリーキットを付属し専用マフラーを装備
MVアグスタ F3 675のスペック
車種名 | F3 675 |
---|---|
メーカー | MV AGUSTA(エムブイ・アグスタ) |
排気量 | 675cc |
発売時期 | – |
エンジン形式 | 水冷4ストローク並列3気筒 / DOHC4バルブ |
燃費 | – |
トランスミッション形式 | 6速 |
クラッチ形式 | 湿式多板 |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
フレーム形式 | スチールパイプ トレリスフレーム |
車両重量 | 173kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 128HP/14,500rpm |
最大トルク | 7.19kgm/10,900rpm |
新車価格 | 1,792,800円 |
中古車相場 | 90万円〜110万円(2013年式) |
MVアグスタ F3 675の評価
近所の街乗り ★☆☆☆☆
通勤・通学 ★☆☆☆☆
ツーリング ★★★★☆
峠・サーキット ★★★★★
足着き性 ★★★★☆
扱いやすさ ★★★☆☆
タンデム ★★☆☆☆
カスタム性 ★★☆☆☆
F4やF3 800の上位モデルの廉価版というわけでは決してなく、エンジンを小さくしている以外は先進装備を惜しみなく投入しています。リッタークラスに匹敵する価格になりますが、装備を見れば割高感はありません。
軽くてコンパクトなスポーツバイクに乗りたいけど上位モデルの廉価版では物足りないという人に選ばれています。乾燥重量173kgから出す最高出力128馬力エンジンは、リッターバイクに匹敵する加速性能を持っています。
8段階のトラクションコントロールや、フル・ライドバイ・ワイヤ、パワーモードなどの電子制御装備が充実していて扱いやすく、峠やサーキットのショートコースではリッターバイクよりも楽しく走れて、乗り手の腕次第ではタイムも出せる本気の1台です。
MVアグスタ F3 675の新車値引き・カスタムに関して
値引きは原則1〜3万円ほどです。店頭の長期在庫に限り10万円以上の値引き販売をしている事例もあります。基本価格がミドルスポーツの中では高いため、細かい価格を気にせず購入する方が多いです。細部にまでこだわった質感で、定価購入でも割高な価格設定ではありません。
カスタム需要は低く、純正3本出しマフラーのスタイリングが良いのでマフラー交換をする方も少ないです。本気でレースをする人からはブレーキまわりをアップグレードさせる需要が高いですが、峠のワインディングやサーキットのスポーツ走行、草レース程度なら純正のままで十分楽しめます。
中古バイク・買取情報
人気・査定額 ★★★★☆
タマ数 ★★☆☆☆
カスタム比率 ★★☆☆☆
国産ミドルスポーツはラインナップが少なく、電子制御を導入している車種が少ないです。F3 675は国産にはない豪華装備をふんだんに取り入れたスポーツバイクのため、中古市場でも高く評価されています。新車の販売台数が少ないのでタマ数は少ないですが、5年落ちでようやく100万円前後で変える水準です。
人気の高いスポーツバイクでミドルスポーツを卓越する走行性能を持っているので今後も高いリセールバリューを期待できます。相場情報が少ないことや、部品交換費用が高いので、状態と相場を見極める力のない買取業者では低く評価されることもあります。査定額に納得できなければ他の業者にも相談してみてください。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。