MVアグスタ BRUTALE DRAGSTER 800の特徴や買う・売る時のポイント
BRUTALE DRAGSTER 800は、2015年にBRUTALE 800の派生モデルとして登場しました。ドラッグスターといえばヤマハのアメリカンバイクを思い浮かぶ方も多いですが、BRUTALE DRAGSTER 800はドラッグレース仕様にしたことが名称の由来です。
通常のBRUTALE 800からの主な変更点は以下の通りです。
・リアタイヤに200サイズのワイドタイヤを装着
・ハンドルをバーハンドルからクリップオンに変更
・テールエンドを大胆にショート化
見た目のインパクトが強く、カスタム仕様の派生モデルです。ショートボディ化や細部の見直しを行い、重量はMVアグスタ最軽量の167kg(BRUTALE800は175kg)です。
ドラッグ仕様なので直進安定性が高いのはもちろん、ワイドタイヤを装着した中でも軽量ボディから高いコーナリング性能を実現しています。タイヤが大きいのでバンクをさせてもタイヤ設置面積が大きいので安定したワインディングを楽しめます。
通常のBRUTALE800の特徴も併せてご確認ください。
MVアグスタ BRUTALE800の特徴や買う・売る時のポイント
このページの目次です
各モデルの価格、特徴
・BRUTALE DRAGSTER 800
価格:173万8,800円
DRAGSTARのベースグレード、通常のBRUTALE800との価格差は8万円ほどで新車の売上はベースグレードを凌ぐ勢いです。本国仕様のエンジン出力は125馬力。
・BRUTALE DRAGSTER 800RR
価格:224万1,000円
エンジンをフルパワー化の140馬力にして、最新電子制御のMVICS2.0(MVアグスタの電子制御パッケージ)やクイックシフトを装備して大幅にパワーアップしています。専用カラーも充実して見た目の差別化も行っています。
・BRUTALE DRAGSTER 800 RC-MY2018
価格:263万3,600円
スーパーバイク選手権のレプリカモデルで専用カラー、カーボン外装、鍛造ホイールを装備。世界限定350台の限定モデル。
・BRUTALE DRAGSTER800RR LH44
価格:339万1,200円
F-1ドライバーのルイスハミルトンとコラボした244台限定モデル。ハミルトンのサインやカーボン外装、専用ホイールなど多数の専用パーツを装備。
MVアグスタ BRUTALE DRAGSTER 800のスペック
車種名 | BRUTALE DRAGSTER 800(ブルターレドラッグスター800) |
---|---|
メーカー | MV AGUSTA(エムブイ・アグスタ) |
排気量 | 798cc |
発売時期 | – |
エンジン形式 | 水冷4ストローク並列3気筒 / DOHC4バルブ |
燃費 | – |
トランスミッション形式 | カセット式6速コンスタントメッシュ |
クラッチ形式 | 湿式多板 |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
フレーム形式 | ALSスチールパイプ トレリスフレーム |
車両重量 | 167kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | NA(本国仕様125HP) |
最大トルク | NA |
新車価格 | 1,738,800円 |
中古車相場 | 95万円〜120万円(2015年式) |
MVアグスタ BRUTALE DRAGSTER 800の評価
近所の街乗り ★★☆☆☆
通勤・通学 ★★☆☆☆
ツーリング ★★★★★
峠・サーキット ★★★★☆
足着き性 ★★★☆☆
扱いやすさ ★★★★☆
タンデム ★★☆☆☆
カスタム性 ★★☆☆☆
標準のBRUTALE DRAGSTER800よりエンジンはパワフルな設定で、タイヤの設置面積も大きくて軽量化された完成度の高いバイクです。MVアグスタの中でも攻めたデザインになるため、好き嫌いの分かれるモデルです。標準仕様よりも割安感のあるパッケージングで、走りの面を含めて魅力は大きいです。
ランニングコストで見るとタイヤサイズが大きいので、交換費用が高額になるほか、エンジン出力を高めている分、小まめなメンテナンスを求められます。ショートボディなのでタンデムする際は後ろにカウルのない分、若干不安を感じやすいです。
本気でサーキットを走ろうとすれば、ワイドタイヤは不利ですが峠を流す程度であれば標準仕様より気持ちよく走れます。
MVアグスタ BRUTALE DRAGSTER800の新車値引き・カスタムに関して
新車値引きは基本的になく、本国への注文生産になります。2018年6月9日現在、Goo-Bikeでは2016年モデルが120万円で1台だけ売られていました。イヤーモデルの型落ちに限り大幅値引きを期待できる場合もあります。
すでにカスタムテイストの派生車種なのでイジるところはあまりありません。より洗練されたモデルを希望の場合はRR以上の上級車種を検討しましょう。
中古バイク・買取情報
人気・査定額 ★★★☆☆
タマ数 ★★☆☆☆
カスタム比率 ★★☆☆☆
新車の評価が高い一方で中古市場の評価は低く、定価の安い標準のBRUTALE800と同等の価格帯で推移しています。斬新で好き嫌いの分かれることが中古市場で割安になっている要因です。現在の水準から大幅に値崩れを起こすことはないでしょう。
タマ数は少ないですが中古の割安感は高く、購入を検討している方は狙い目の車種です。型落ちは3本出しマフラーを採用していないので、社外マフラーへのカスタム比率が高くなっています。
売却を検討している方は、経年数よりも走行距離が与える影響が大きく、1万kmを境に大きく値崩れを起こす傾向があることを覚えておきましょう。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。