KYMCO AK550の特徴や買う・売る時のポイント
AK550はキムコ50周年を記念して2017年12月に発売した新しいフラッグシップモデルです。スポーツとゴージャスの融合をコンセプトに、シャーシ、足回りを徹底的にこだわっています。
ライバルはヤマハのT-MAX530をはじめ欧州メーカーのビッグスクーターです。世界で流行しているカテゴリーで国内においては大型AT限定免許で乗れます。
フロント倒立フォークに大口径ダブルディスクブレーキ、最新のBosh製ABSにリアサスペンションはスポーツバイクでよく採用される横に寝かせたホリゾンタルトレーリングアームです。スイングアームの造形など細部にもこだわっていて質感は国産やBMWなどの大型スクーターのトップブランドと同等以上です。
水冷DOHC並列2気筒エンジンは58.5PSを発揮し、ライバルのT-MAX(46PS)を大幅に上回っています。最新の軽量アルムフレームにスマホ連動のスマートメーターなどパッケージングも充実しています。
出典:http://www.kymcojp.com/index.html
KYMCO AK550のスペック
車種名 | AK550 |
---|---|
メーカー | KYMCO(キムコ) |
排気量 | 550.4cc |
発売時期 | 2017年12月 |
エンジン形式 | 水冷4ストローク並列2気筒 270度クロスプレーン/ DOHC4バルブ |
燃費 | – |
トランスミッション形式 | CVT |
クラッチ形式 | 湿式多板オートマチック |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
フレーム形式 | アルミニウムフレーム |
車両重量 | 226kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 39.5kw(53.5PS)/7,500 |
最大トルク | 55.64Nm(5.67kgf-m)/5,500rpm |
新車価格 | 1,274,400円 |
中古車相場 | – |
KYMCO AK550の評価
近所の街乗り ★★★☆☆
通勤・通学 ★★★★☆
ツーリング ★★★★★
峠・サーキット ★★★☆☆
足着き性 ★★★★☆
扱いやすさ ★★★☆☆
タンデム ★★★★★
カスタム性 ★★★☆☆
パワー、高速走行時の安定性、コーナリング性能、実用性など幅広い面でクラストップレベルの性能を確保しています。灯火類はフルLEDでフロントマスクは流線的でスタイリッシュな流行のデザインです。
リア周りはスッキリしていて、造形されたスイングアームや横に寝たリアサスペンションなど個性を出しています。シート高を低くしているので小柄な方にも扱いやすく市街地、住宅街で足を着きながら徐行するのも苦になりません。
価格はT-MAX530より約7万円安い程度で、キムコならではの割安感はありません。価格ではなく品質で勝負したモデルで、ライバルに比べてもコストの高いパーツを惜しみなく投入しています。
スクーターで重要になる駆動系(ベルトなど)は日本製を使っていて、コスト重視ではなく良いものを積極的に取り入れる姿勢を高く評価されます。市場評価も非常に高く、今のところ欠点は見当たりません。
KYMCO AK550の新車値引き・カスタムに関して
発売から半年経過した2018年6月現在は、値引きなしの定価販売を続けています。コストをかけて作ったバイクであることや、ターゲットが富裕層になる車種、市場評価の高いことが値引きを引き締めている要因です。
ライバルメーカーと比べて古さや劣る点が増えない限り、値引きを引き締めた販売方針は継続されるかもしれません。購入するなら値引きなしを受け入れて検討してください。販売店によってはオプションや関連パーツ(U字ロック、カバーなど)をサービスしてくれることもあります。
完成度の高いバイクでカスタムする要素は少ないですが、フラッグシップモデルなので、カスタムしてオリジナリティを出したい需要もあります。将来的にはマフラーなどのアフターパーツが充実していく可能性があります。
中古バイク・買取情報
人気・査定額 ★★★★★
タマ数 ☆☆☆☆☆
カスタム比率 ★☆☆☆☆
発売して半年ほどなので中古のタマはありません。市場評価の高さやキムコブランドの評判が高まっていることを考えると、ライバルのヤマハ・T-MAXと同等の価格で推移すると予想します。2年落ちで販売価格(車両価格)は100万円前後になるでしょう。
豪華装備をふんだんに使っていて新車値引きをしない販売方針です。耐久性も国産と同等なので、中古市場で低評価を受ける要素はありません。
同じ価格帯で国産、欧州メーカーの大型スクーターを購入する選択肢もありますが、リセールバリューの面でもAK550を選ぶ価値は高いでしょう。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。