KAWASAKI ZRX400の特徴と買う・売る時のポイント
ZRX400はカワサキの水冷4気筒エンジンを搭載したネイキッドバイクです。1994年に発売し、当時は空冷エンジンを搭載して大ヒットしていたゼファー(ZEPHYR)がありましたが、走りを重点に置いたモデルとして差別化を図りました。
Z1000Rローソンレプリカを彷彿とさせる角目ヘッドライトに、ビキニカウルを装着スタイリングが特徴で、1995年にはオーソドックスな丸目ヘッドライトにカウルレスのスタイリングにしたZRX-IIを発売しました。
エンジンはスポーツモデルのZZR-400ベースのパワフルな水冷エンジンですが、大きい車体と重量、フレーム剛性がネックになっていて、スポーツ性能としての評価はライバルのCB400SFに劣っていました。
それでも90年代に流行していた、400ccネイキッドバイクで行われるアマチュア向け草レースのNK-4クラスでは、ZRXを愛用して活躍するライダーも見られて、総合力の高い仕上がりでした。
安定した人気を誇っていましたが、400ccクラス全体の販売不振と排ガス規制の影響で、2008年の排ガス規制をキッカケに生産終了しています。2008年はインジェクション化が行われていた時期で、ZRX400はインジェクション化を断念して生産終了したため、年式を問わず全てキャブ車です。
その後も2017年まで兄貴分のZRX1200が生産していたため、ZRX400のブランド力や知名度は高い水準を確保しています。
1998年2月にマイナーチェンジをしていて、400ccクラスで唯一の6ポッドキャリパー(TOKICO製)を装備し、タイヤのラジアル化をしています。歴代モデルでは1997年以前の前期と1998年以降の後期で区別されています。
KAWASAKI ZRX400のスペック
車種名 | ZRX400 |
---|---|
メーカー | KAWASAKI (カワサキ) |
排気量 | 399cc |
販売時期 | 1994年-2008年 |
エンジン形式 | 水冷4ストローク直列4気筒 / DOHC4バルブ |
燃費 | – |
トランスミッション形式 | 常時噛合式6段リターン |
クラッチ形式 | 湿式多板 |
燃料供給方式 | キャブレター |
フレーム形式 | ダブルクレードル |
車両重量 | 187kg(乾燥重量) |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 39kW(53PS)/11,500rpm |
最大トルク | 37Nm(3.8kgf・m)/9,000rpm |
新車価格 | 670,950円 |
中古車相場 | 45万円-80万円(2006年式) |
KAWASAKI ZRX400の評価
近所の街乗り ★★★☆☆
通勤・通学 ★★★☆☆
ツーリング ★★★★☆
峠・サーキット ★★★☆☆
足着き性 ★★★☆☆
扱いやすさ ★★★☆☆
タンデム ★★★★☆
カスタム性 ★★★★★
ゼファーに比べてエンジンフィーリングに個性はないですが、スタイリングに魅力のある車種です。同じ年代のライバル車種と比較しても、最大のライバルであったホンダ・CB400SFにスポーツ性能と耐久性は劣っています。
しかし中古市場からはライバルを超える評価を得ていて、適度なスポーツ性能とカワサキらしさのあるスタイリングのバランスを評価されています。
当時は400ccネイキッドバイクの主流だった丸目ライトを装着したZRX-IIの人気が高かったですが、生産終了後に角目ライトのZRX1200のみラインナップに残ったことで、通常グレードの評価が高まっています。
現行ラインナップの残るCB400SFは、時代に合わせて流線的なデザインに変化させていますが、ZRX400は昔から変わらない角ばったスタイリングが特徴です。
中古相場は高騰し始めているので、見た目に魅力を感じなければ他の車種を選んだ方が購入価格はお得です。
4気筒の400ccは総合力が高く、街乗り、ツーリング、峠のワインディングなど幅広い用途で活躍できます。キャブ車で他メーカーに比べて熱タレを起こしやすいので、小まめなメンテナンスを求められます。
中古バイク・買取情報
人気・査定額 ★★★★★
タマ数 ★★★★☆
カスタム比率 ★★★★★
同年代に販売していたゼファーはプレミア価格が付いていて、ZRX400もゼファーに遅れましたが、近年は中古相場の高騰が起こっています。最終モデルで程度の良い中古は、当時の新車価格を超えるプレミアムが付いています。ゼファーに比べて、将来的な伸びしろが大きいので、大切に保管出来る人は急いで売るよりも、もう少し時間を経過してから売った方が有利になるかもしれません。
カスタム比率の高い車種で、マフラーをはじめ、シート、カウル、ハンドルなど多彩なカスタムバイクが流通しています。中古市場では派手なカスタムをしていると、程度の悪い車両だと判断されて買取価格の下がる傾向があります。カスタムしているけど状態の良さに自信がある場合は、腕の良い査定士のいる業者に相談する必要があります。
買取業者は拠点やスタッフ、管理者によって目利き力や状態の判断基準が異なるので、複数の業者に相談すると良いでしょう。古い型ですが、ここ数年は中古相場の変動が見られている車種なので下取りなど1社の査定だけで売るのは危険です。強化買取している業者はたくさんいるので、複数社比較して業者の競争意識を高めれば買取価格もアップします。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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