カワサキ ゼファー400の特徴と買う・売る時のポイント
私がはじめて購入したバイクはCB400SFの初期型(NC31)です。当時は400ccのネイキッドバイクが流行していて、私の周りにはゼファーX、インパルス、ZRX、XJRなど人気のミドルネイキッドに乗っている方が多数いました。当時はゼファーのコンセプトを私が理解していなかったのもありますが、ゼファーは空冷で熱だれを起こしやすくスペックで劣ると見下していた部分があります。
今、中古市場でゼファーに人気が出たことに驚きを感じる一方で、昔ながらのスタイリングやフィーリングを重視した空冷2バルブエンジンが、旧車ファンから評価されたと納得できる部分があります。ゼファー400は中古でプレミア価値が発生していますが、Z400FXなど70年代・80年代の旧車に比べるとお手頃価格で流通しています。
程度が悪いゼファーは業者の買取価格が5〜10万円になることもあり、無条件で高く売れるバイクではありません。しかし現在も価値が上昇中なので、程度が悪い中古でも綺麗にレストアしていけば、将来的に高価売却できる可能性もあります。ただし、基本構造は時代遅れの空冷エンジンでメンテナンスにも手がかかります。
人気があるからや、価値が下がらないという理由ではなく、ゼファーのスペックやスタイリングに惚れ込んで大切に乗っていく覚悟がないのであれば、安易に購入してはいけません。
カワサキ ゼファー400の特徴
車種名 | ゼファー400 (ZEPHYR400) |
---|---|
メーカー | カワサキ (KAWASAKI) |
発売時期 | 1989年〜1995年 |
排気量 | 399cc |
エンジン形式 | 空冷4ストローク並列4気筒/OHC2バルブ |
燃費 | 38km(60km/h定地走行) |
トランスミッション形式 | 6段リターン |
クラッチ形式 | 湿式多板 |
燃料供給方式 | キャブレター |
フレーム形式 | ダブルクレードル |
車両重量 | 177kg(乾燥重量) |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 46PS/11,000rpm |
最大トルク | 3.1kgf/m/10,500rpm |
新車価格 | 529,000円〜 |
中古車相場 | 30万円〜50万円 |
想定売却価格 | 10万円〜25万円 |
カワサキ ゼファー400の特徴・評価
ゼファー400は1989年に発売された、空冷4気筒2バルブエンジン搭載のネイキッドバイクです。1996年にフルモデルチェンジを行い、4バルブエンジンの変更とともにゼファーXへ名称変更しました。ゼファーXは2008年に生産終了して絶版モデルになっています。
スペックではなくバイクらしさを重視した原点回帰のコンセプトで、ライバルにはないエンジンフィーリングの特徴です。往年の名車が多数あるカワサキの伝統を感じるデザインも評価されて、現在中古市場ではプレミア価格で流通しています。
ゼファー400が販売されていた当時は、ホンダのCB400SFやヤマハのXJR400を中心に、馬力規制ギリギリのスペックと流行の丸みがある外装を装着したバイクが人気でした。こうした時代に逆行する形でカワサキだけは独自路線を貫いていました。
当時はCB400SFが大ヒットしたことや、ゼファー400もヒットしたことを受けて、1994年には水冷エンジン搭載のZRX400を投入しゼファーと併売する形をとっていました。性能面では、水冷エンジン搭載モデルや後継のゼファーXに劣りますが、現在は中古市場で同年代に造られていたCB400SFやZRX400以上に高い評価を得ています。
カワサキ ゼファー400の新車値引き・カスタムに関して
ゼファー400は新車販売されていた当時、5〜10万円の値引き販売されることがありました。特にライバルのCB400SFが1992年に発売されてからは、一部の販売店で値引きによる割安感でセールスするケースもありました。しかし、ライバルとは全く違う路線をいったバイクだけあって、当時に新車値引きされていたかどうかは、中古市場に全く反映されていません。
カスタムに関しては、マフラーを中心にアップアンドルやフェンダーレスキット、ウインカーやテールランプの灯火類の変更が人気です。新車販売されていた当時から、カワサキの往年の名車であるZ2(ゼッツー)ルックにするカスタムが人気でした。Z2仕様のテールカウルといった社外品も多数あります。近年では旧車會が3段シートはロケットカウルなどといった暴走族ならではの改造をすることも増えてきました。
売却時には、フルノーマルやゼファーらしさを残した、まとまりのあるカスタムが高く評価されています。カスタムの人気が高いので新品・中古問わずアフターパーツの流通量が充実しています。
カワサキ ゼファー400の中古バイク・買取情報
中古市場では年々人気が上昇してプレミア価値が大きくなっています。購入を検討している方は、良い中古を見つけたらすぐに購入に踏み切ってください。程度が良い中古を購入して大事に保管すれば、遠い将来購入価格より高く売れる可能性もあります。
スタイリングでゼファーを選ぶ方が多いですが、同年代の水冷エンジン搭載のライバル車種に比べて、トラブルが多いバイクです。中古購入時は状態の見極めも重要です。
売却を検討している方は、状態を維持できるのであれば急いで売る必要はありません。中古価値は年々上昇しているので、ネットの売却価格の口コミ情報は信ぴょう性が低いです。また、ゼファーを長年乗っているオーナーの一部にはゼファーにプレミア価値が付いていることを知らないケースもあります。
悪質業者は、年式が古いバイクという理由で、相場より大幅に安い査定を出すこともあるので注意しましょう。バイク買取専門店は強化買取車種にしていることが多いです。複数の業者と競合させると好条件が出やすいです。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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