カワサキ W800の特徴や買う・売る時のポイント
Wはカワサキのラインナップの中でも生産中止期間こそ長いですが、歴史が非常に古いバイクです。初代はW650W-1が1966年に発売しました。初期型は直管マフラーに、左足ブレーキ、右足シフト(足踏み式)など今のバイクでは考えられないスペックで、現在では博物館レベルに近い希少車です。当時はカワサキの最大排気量のフラッグシップマシンで、高速走行を重視したコンセプトで開発されました。
1999年にW650が発表されました。外観の雰囲気などは旧型を意識している所はありますが、スペック的には旧式とのつながりはなく、全て新設計の新型車として開発されました。その後W400も発売されてシリーズ化しましたが2008年の排ガス規制によって、生産終了しました。
そこからW800は2011年2月にW650のフルモデルチェンジ版として、約2年の生産終了期間を経て発売するも2016年に生産終了。2019年に再び復活した現行モデルはSTD・STREET・CAFÉによる3種類をラインナップしています。現在のカワサキのラインナップとしては、数少ないクラシックスタイルです。W650までは昔ながらの味わいが強いバイクでしたが、W800になって足回りやフレーム剛性などがパワーアップして、見た目以上に性能が高いバイクになりました。
空冷並列2気筒の昔ながらのスタイルのエンジンは、扱いやすく最近の水冷エンジンにはない、バイクらしさを感じられるフィーリングがあります。スピードは出したくないけど、山道のツーリングで気持ち良く風を感じながら走りたい人や、ワインディングの楽しみを味わいたい人にオススメです。
出典:http://www.kawasaki-motors.com/mc/
カワサキ W800の特徴
車種名 | W800 |
---|---|
メーカー | カワサキ(Kawasaki) |
排気量 | 773cc |
エンジン形式 | 空冷4ストローク並列2気筒 / SOHC4バルブ |
燃費 | 国土交通省届出値30.0km |
トランスミッション形式 | 常時噛合式5段リターン |
クラッチ形式 | 湿式多板 |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
フレーム形式 | ダブルクレードル |
車両重量 | 226kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 38kW(52PS)/6,500rpm |
最大トルク | 62Nm(6.3kgm)/4,800rpm |
新車価格 | 1,100,000円〜 |
中古車相場 | 45万円〜90万円 |
想定売却価格 | 325万円~70万円 |
カワサキ W800の評価
近所の街乗り ★★★☆☆
通勤・通学 ★★★☆☆
ツーリング ★★★★☆
峠・サーキット ★★★☆☆
足着き性 ★★★★☆
扱いやすさ ★★★☆☆
タンデム ★★★★★
カスタム性 ★★★☆☆
2008年に生産終了したW650からW800になり新車価格も高くなりました。これは排気量が大きくなった事だけではなく、各部の造り込みを大幅に見直した影響です。さらに2019年発売の新型は20万円以上の値上げが行われています。
見栄えでクラシックスタイルを選びたい人は、キャブレターを装着しているW650の中古モデルを検討する事もオススメです。乗り心地や長距離ツーリング、メンテナンスや高速、峠の走りも重視したい人はフルモデルチェンジ後のW800を選ぶと良いでしょう。
クラシックスタイルのバイクは、それぞれのメーカーから販売されていますが、カワサキブランドらしく、最近のバイクっぽさを外観からうまく消して、当時のバイクの魅力を大きく残しているバイクです。大型バイク初心者の方が選ぶケースも多いですが、カワサキファンの上級者からも評価が高い幅広い客層から支持されている車種の一つです。
伝統あるカワサキの人気車種ですが、2019年発売の新型は大幅値上げと10kg重くなった点を残念に感じます。
カワサキ W800の新車値引き・カスタム
大型バイクで新車価格も高めですが、値引きは引き締められています。値引き無しの定価販売も当たり前です。値引きはあったとしても3万円から5万円程度です。
安く買いたい方は一部販売店で売れ残っている先代モデルの在庫を狙うとよいでしょう。ただし、現行モデルで大幅な値上げをしたため、先代の長期在庫でも大幅値引きはありません。
カスタムに関しては、クラシックスタイルの要素が強くノーマルのままで乗る人も多いです。一部のコアなファンからは、カフェレーサースタイルにフルカスタムする事も人気がありましたが、現行モデルはラインナップが増えた影響からノーマルのまま乗る人の比率が増えています。
カワサキ W800の中古バイク・買取情報
人気・査定額 ★★★★☆
タマ数 ★★★☆☆
カスタム比率 ★★☆☆☆
流行に左右されないバイクで、Wシリーズの中でも最上位車種で中古市場の人気が高いです。復活されてから2~3年は中古相場が不安定でしたが、現在は再び高値水準で安定しています。新車が大幅に値上げされたので、先代の中古を狙うメリットが高まりました。
売却を検討している人はクラシックスタイルの車種ですので、今後も安定した査定水準を確保できる事が予想されます。生産終了も中古市場に与える影響は少ないでしょう。特に時期は気にせず自分のタイミングで売却時期を判断しましょう。
メッキパーツが多い事や、見た目がセールスポイントの車種なのでサビが出てくると、査定価格が大きく下がります。綺麗な状態に維持できないと判断した時は早めの売却がオススメです。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
どのバイク買取業者に売るかお悩みの方へ
- 厳選の1社に買取依頼するなら「バイク王」がおすすめ
- バイクをなるべく高く、でもできるだけ手間をかけずに売却するには、面倒な手続きを代行してくれる「バイク買取業者」を利用するのがポイントです。バイク王は当サイト人気No.1。
『バイク王』の公式ホームページはこちら - 一括査定でじっくり売り先を探す
- 手間と時間をかけても一円でも高く売りたい方は、複数社の査定を受けるのもいいですよ。
『バイク比較.com』で一括無料査定はこちら
こちらの記事もあわせてどうぞ
- KAWASAKIのバイクの特徴や買取相場
- KAWASAKIのバイクの特徴や買取相場を、車種別に多数紹介しています。
KAWASAKIのバイクの特徴や買取相場 - バイクの最新ニュース
- バイクの試乗会参加レポート、新型モデル情報の最新ニュースを紹介しています。
バイクの新型情報ニュース - バイクを売るコツ
- バイクを売るコツをつかめば、早く売る、高く売る、簡単に売るなど自分の希望に応じた売り方を選ぶことができます。
「バイクを売るコツ」はこちら - どの買取業者に売るかお悩みの方へ
- どこの買取業者に売るかで迷ったら、当サイトのおすすめ買取業者をご参考下さい。
みんながどこでバイクを売っているか、買取業者利用アンケートも紹介しています。
「おすすめのバイク買取業者」はこちらで紹介