カワサキ W650の特徴と買う・売る時のポイント
W650は、1998年から2008年まで生産されていたカワサキのクラシックバイクです。新設計のエンジン・シャーシを採用していますが、60〜70年代に販売していたW1、W2、W3を彷彿させるデザインで、元祖ネオレトロと呼べる存在の車種です。
販売戦略上で「W]の冠を復活させた経緯を持ち、外装部品を樹脂製ではなく金属製を採用し、ハンドルの造形にこだわるなど質感を重視した造りです。
675 cc空冷4ストロークSOHC4バルブ並列2気筒は、英国車をイメージしてシリンダを直立させるなど、フィーリングだけではなく外観にもこだわっています。なお、675ccエンジンを搭載したのにW650の車名にした理由は、Wシリーズは初代W1の排気量など、「650」の数字が重要で伝統のある数字と捉えたためです。
評価の高い車種でしたが、2008年に排ガス規制の影響で生産終了しています。その後は後継車種としてW800が発売され、日本仕様は2011年から2016年にかけて販売されました。
W800はW650をベースにエンジンを773ccにボアアップしていて、車体の基本構造に大きな変更はありません。排ガス規制をクリアするためにインジェクションを採用しています。W650は2000年代のモデルとしては少ない大型バイクのキャブレター採用モデルで、インジェクションとは一味違うエンジンフィーリングがあることから、中古市場で人気を集めています。
このページの目次です
カワサキ W650のスペック
車種名 | W650 |
---|---|
メーカー | KAWASAKI (カワサキ) |
排気量 | 675cc |
販売時期 | 1999-2008年 |
エンジン形式 | 空冷4ストローク並列2気筒/SOHC4バルブ |
タイプ | ネイキッド |
全幅 | 905mm |
軸距 | 1465mm |
燃料タンク容量 | 14L |
燃費 | – |
トランスミッション形式 | 常時噛合式5段リターン |
クラッチ形式 | 湿式多板 |
燃料供給方式 | キャブレター |
フレーム形式 | ダブルクレードル |
車両重量 | 210kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 37kW〈50PS〉/ 7,500rpm |
最大トルク | 56N・m(5.7kgf) / 5,500rpm |
新車価格 | 686,000円 |
中古車相場 | 50-65万円(2006年式) |
カワサキ W650の評価
近所の街乗り ★★★☆☆
通勤・通学 ★★★☆☆
ツーリング ★★★★☆
峠・サーキット ★★★☆☆
足着き性 ★★★★☆
扱いやすさ ★★★☆☆
タンデム ★★★★★
カスタム性 ★★★★☆
スペック的には、後から発売されたW800と大きな差はないですが、排気量の大きくてインジェクションを採用した分、中低速トルクの太さと耐久性ではW800の方が優れています。W650は往年の名車であるWシリーズの伝統をより強く受け継いだモデルで、キャブレターとの相性が良いです。
エンジンフィーリングに定評のあることから、中古市場ではW800と同等水準の価格で推移しています。こだわりの強いオーナーが強かったことから、綺麗にカスタムされた中古車両が多数流通しています。
排気量が大きくて並列2気筒のエンジン形式なので、キャブ車の中でも故障リスクは少なく、オーバーホールの頻度は5万kmに1回程度で十分です。クラシックな雰囲気とエンジンフィーリングを楽しみたい人にオススメの車種です。
車体とエンジンの基本構造はW800と同じで重量差は5kgほどです(W800は216kg)。取り回しに大きな差はなく、適度な重厚感を持っています。
中古バイク・買取情報
人気・査定額 ★★★★★
タマ数 ★★★★☆
カスタム比率 ★★★★☆
程度の良い中古やカスタムバイクは、当時の新車価格を超えるプレミア価格で推移しています。カワサキの新車販売が好調でブランド力が高まっていることや、現行車でもネオレトロが流行していることで、W650の注目度が高まってきています。
中古相場の上昇はまだ初動なので、今後さらに価値の高まる可能性もあります。タマ数は豊富でW800よりも流通量が多いです。手軽に買えて将来高く売れる可能性のある狙い目の車種で購入価格に対して高いリセールバリューを期待できるでしょう。
売却を検討している方は、綺麗な状態を維持できれば急いで売る必要はありません。状態に応じて査定の加減点が大きいので、メンテナンスする時間を取れない場合は早めに売却することをオススメします。
カスタムの需要が高く、カフェレーサーやチョッパースタイルが人気です。レトロな雰囲気のあるノーマルマフラーの評価が高く、マフラーはノーマルのままで大掛かりなカスタムをしている中古も多数見られます。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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