カワサキ Ninja ZX-6Rの特徴と買う・売る時のポイント
ZX-6Rは600ccクラスの本格スーパースポーツです。当初はスーパースポーツ世界選手権をはじめ、600ccクラスのロードレースに出るために599ccエンジンを採用していました。国際的レースで市販車向け600ccクラスのカテゴリーが撤廃したことを受けて、2002年のモデルチェンジでレースレギュレーションから外れる636ccにエンジンを改良しています。
90年代から2000年代中盤までは600ccスポーツバイクが流行していました。当時は現行モデルで流行している、見た目はスポーティーだけど乗り味はマイルドな車種がほとんどなく、スタイリングに惚れてZX-6Rや他メーカーの600ccスーパースポーツを購入する人が多かったです。
リッタークラスに比べて扱いやすいイメージを持たれることも多く、購入して乗ってみると中低速トルクがなくて、硬いサスペンション設定に不満を抱くオーナーの声が目立っていました。636ccに排気量アップしたZX-6Rはオーナーの声から生まれたモデルで、高いスポーツ性能を維持しつつもライバル車種よりも公道での扱いやすさと快適さを重視しています。
ST600クラスなど、本格的なレースをやりたい人は選択肢から外さないといけない車種ですが、峠のワインディング、サーキットのスポーツ走行の使い方であればライバル車種と大きな性能差はありません。排気量が若干大きいことや、ギア比やサス設定をマイルドにしているので、初心者であればレース向けの600ccスポーツバイクよりもサーキットでタイムを出せるケースもあります。
2007年のフルモデルチェンジではエンジンとシャーシを新開発して排気量を599ccに戻しつつ、さらに扱いやすい設定にしてパワーアップしました。
2009年のフルモデルチェンジで、スリッパークラッチやオーリンズ製のツインチューブステアリングダンパーを標準装備。サイド出しショートマフラー、SHOWA製ビッグピストンフロントフォークに変えて足回りを強化しています。
2012年のフルモデルチェンジで再び排気量を636ccに戻してトラクションコントロールを装備しています。年式を問わず国内モデルの販売はなく、ブライトより逆輸入車として販売されていました。2018年のブライト製品ラインナップからはなくなっています。
カワサキ(Kawasaki)Ninja ZX-6Rの特徴や買取相場を紹介します。
Ninja ZX-6Rの特徴まとめと買取相場
メーカー | カワサキ(Kawasaki) |
---|---|
車名 | Ninja ZX-6R |
タイプ | スーパースポーツ |
全幅 | 705mm |
軸距 | 1395mm |
重量 | 194kg |
燃料タンク容量 | 17L |
エンジン | 水冷4スト並列2気筒SOHC4バルブ |
排気量 | 636cc |
最高出力 | 95kW(129ps/13000rpm |
最大トルク | 7.2kg-m/11500rpm |
変速機 | 変速機6段 |
燃費 | 21km/L程度 |
中古車相場 | 35万円〜100万円 |
想定売却価格 | 15万円~65万円 |
KAWASAKI ZX-6Rの評価
近所の街乗り ★★☆☆☆
通勤・通学 ★★☆☆☆
ツーリング ★★★★☆
峠・サーキット ★★★★★
足着き性 ★★☆☆☆
扱いやすさ ★★★☆☆
タンデム ★★☆☆☆
カスタム性 ★★★★☆
公道での使用を重視して、排気量に余裕を持たせてマイルドなセッティングにしましたが、あくまでもコンセプトはスーパースポーツです。峠やサーキットを速く走りたい人向けで、街中を走る最低限の快適性を確保しています。
ライディングポジションもレーサータイプの前傾姿勢がキツい設定です。スポーツバイクのスタイリングに魅力を感じている方は、国内モデルのあるNinja650を選んだ方が無難です。
レースレギュレーションを意識しないことで2012年が最新モデルチェンジにも関わらず、トラクションコントロールとパワーモードの設定が付いている点を評価できます。型は古いですが、トレンドになっている電子制御の力で扱いやすさを兼ね備えたスポーツバイクです。
最新のリッタークラススーパースポーツの軽量化された車体に比べると194kgの車体は重たく感じますが、公道で使うには十分すぎるほどのパワーと、手頃な価格設定が魅力です。ライバル車種より37cc多い排気量で中低速トルクを強化していますが、ピークパワーは13,000rpmなので高回転まで回してバイクを操る爽快感を感じられます。
中古バイク・買取情報
人気・査定額 ★★★★★
タマ数 ★★★☆☆
カスタム比率 ★★★★☆
600ccクラスの流行は去りましたが、中古市場では根強い人気を維持しています。レースレギュレーションに適合しない排気量ですが、ライバル車種と同等の評価を受けています。本格的なレース目的ではなく、サーキットのスポーツ走行や峠のワインディングを楽しみたい需要が市場に受け入れられている証拠です。
600ccクラスのレースは少なくなりましたが、サーキット需要の高い車種です。中古を購入する際は転倒歴など状態の見極めをしっかり行いましょう。本格派のスーパースポーツなので買取価格は安定しています。売却する際は時期を気にせずに検討してください。
高回転型のエンジンなのでコンディション管理せずに放置すると吹け上がりの悪くなることがあります。乗らなくなってしまった方は状態の良いうちに売却することをオススメします。
カスタムはマフラー、ブレーキまわり、サスペンション、スプロケットなどの駆動系が人気です。綺麗にカスタムしているとプラス査定を期待できます。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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