カワサキNinjaZX-6R(2019-)の特徴と買う時売る時の特徴
出典:https://www.khi.co.jp/
Ninja ZX-6Rはカワサキの600ccクラススーパースポーツバイクです。2002年よりレースレギュレーションから外れる636ccエンジンを搭載し、扱いやすさを高めたパッケージングで峠やサーキットのスポーツ走行を好む人から支持されていました。
長年逆輸入モデルとして国内で流通していましたが、欧州の排ガス規制の影響によって2016年モデルを最後に生産終了していました。
カワサキは2018年10月12日に、新型NinjaZX-6Rの2019年モデルを2018年10月より導入国で順次発売することを発表しました。さらにETCを標準装備した日本仕様を12月1日に発売します。
このページの目次です
モデルチェンジの変更点
新型Ninja ZX-6Rのエンジン、シャーシ、足回りは2016年モデルと共通です。欧州の排ガス規制(ユーロ4)に対応をさせながら、従来モデルのエンジン出力を維持しています。ギア比の変更によって、中低速域でのパワーフィーリングを向上させています。
今回のモデルチェンジは、フルLED化で灯火類のパワーアップを行い、カウルデザインを大幅改良しました。装備面ではクイックシフトを標準装備したのが目玉です。
2019年モデルNinja ZX-6Rの変更点
・新デザインのカウリング(ヘッドライト&テールランプデザインはNinja250/400と共通、アッパーカウルデザインはオリジナル)
・カワサキ・クイック・シフター(KQS)を標準装備(アップのみ)
・メーターの変更(ZX-10Rとほぼ共通デザイン、燃料計を追加)
・DC12V電源を追加
・クラッチレバーを調整式に変更
・ノーマルタイヤをブリヂストン・BATTLAX HYPER SPORT S22に変更
・新型ヒールプレート
・ハザードランプを追加
・小型化した新デザインのシート
・フロントスプロケットを16丁から15丁に変更(メーカー発表の最高速が260km/h→248km/hにダウン)
・ETC2.0を標準装備(国内仕様)
従来モデルから継続された装備
・3段階のパワーモード
・アシストスリッパークラッチ
・ABS(KIBS:Kawasaki Intelligent anti-lock Brake System)
・トラクションコントロール(3モード)
Ninja ZX-6Rはいち早くレースレギュレーションから外れて、公道での実用性を重視したパッケージングになった車種です。ライバル車種に比べてパワーモードやトラクションコントロールなど、電子制御の強化にいち早く取り組んできました。
モデルチェンジによってクイックシフト、12V電源、燃料計が追加されて、今まで以上に快適で実用性の高いスーパースポーツに進化しました。2016年モデル以前の海外仕様の特徴はコチラのページをご覧ください。
カワサキ Ninja ZX-6Rの特徴と買う・売る時のポイント
国内モデルを12月1日発売へ
2018年10月12日に行われたメーカーの発表では、日本仕様を導入することと、ETC2.0を標準装備することのみアナウンスされました。
メーカーからの発表に合わせて、一部の販売店が国内モデルの発表日、発売日、価格をアナウンスしています。販売店が先行して未発表情報を紹介するのはよくあることで、信頼性の高い情報です。
販売店から発信された国内モデルの詳細
・発表日:11月1日
・発売日:12月1日
・価格:1,328,400円
2016年モデルのNinja ZX-6Rのブライト価格は、通常カラー1,285,200円、KRT Editionで1,301,400円でした。国内モデル導入によって値下げを期待していたのですが、2016年モデルと比べると実質の値上げです。
ETC標準装備、クイックシフト、フルLED化など、豪華なパッケージにアップデートされたので割安感は高まりました。当サイトでは120万円台を期待していたので、残念な印象を受けました。
フルパワーの600ccスーパースポーツ国内販売は初
国内モデルの600ccスーパースポーツは、過去にホンダ・CBR600RRが2016年まで生産されていました。国内仕様のCBR600RRはピークパワーを抑えた設定でしたが、新型ZX-6Rは、海外モデルと同等の130馬力で国内モデルを導入します。
リッタークラススーパースポーツだと200馬力前後ですが、車種によっては標準グレードで200万円を超える価格設定がネックです。Ninja ZX-6Rの国内販売によって、再び600ccスーパースポーツバイクブームが訪れるかもしれません。
コンパクトなボディで軽量、取り回しの良いメリットがあり、公道やサーキットのショートコース程度では使い切るのが困難なハイパワーを持っています。また、国内モデルでは逆輸入車と違ってメーカー保証付きでアフターサポートがしっかりしているメリットもあります。
カワサキ・Ninja ZX-6R(2019モデル)のスペック
車種名 | Ninja ZX-6R |
---|---|
メーカー | KAWASAKI (カワサキ) |
排気量 | 636cc |
販売時期 | 2018年12月 |
エンジン形式 | 水冷4ストローク並列4気筒 / DOHC4バルブ |
タイプ | スーパースポーツ |
全幅 | 710mm |
軸距 | 1400mm |
燃料タンク容量 | 17L |
燃費 | – |
トランスミッション形式 | 常噛6段リターン |
クラッチ形式 | 湿式多板 |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
車両重量 | 196kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 95.4kW(130PS / 13,500rpm |
最大トルク | 70.8N・m(7.1kgf・m)/ 11,500rpm |
新車価格 | 1,328,400円 |
中古車相場 | 90-100万円(2014年式) |
カワサキ NinjaZX-6Rの評価
近所の街乗り ★★☆☆☆
通勤・通学 ★★☆☆☆
ツーリング ★★★★☆
峠・サーキット ★★★★★
足着き性 ★★☆☆☆
扱いやすさ ★★★☆☆
タンデム ★★☆☆☆
カスタム性 ★★★★☆
ライバル車種に比べると排気量の大きい分だけ扱いやすいです。モデルチェンジでギア比とスプロケの丁数変更を行い、中低速域を強化しています。
あくまでもコンセプトはスーパースポーツなので、峠・サーキット向けの車種です。ライディングポジションは前傾姿勢なので長距離ツーリングで使うと疲れやすいです。
エンジン、シャーシ、足回りは先代と変更がありません。走行性能だけを重視したい人は新型へこだわる必要はありません。カウリングとライトのLED化によってスタイリングを大幅にパワーアップさせて、クイックシフトの追加など装備も豪華になりました。
先代からライバルメーカーをリードする電子制御技術を導入して人気を集めていた車種です。モデルチェンジと国内モデル導入によって、ライバルとのリードを広げました。
カワサキ Ninja ZX-6Rの新車値引き・カスタムに関して
発売直後は値引きを引き締めた販売を予想されますが、国内モデル導入によって将来的には10万円前後の値引きを期待できるかもしれません。カワサキプラザ店(ディーラー)では値引きを引き締めた販売方針を継続する可能性もあります。
格安業者で買う時は保証の条件をしっかり確認しておきましょう。Ninja ZX-6Rは初期ロットの少なくなる見込みです。納期を重視したい方は定価を覚悟して早めの購入を検討してください。
峠やサーキット向けの車種なのでカスタム需要が高いです。国内モデル導入によって、社外メーカーからのパーツが増えていくかもしれません。マフラー、ブレーキホース、フェンダーレスキット、バックステップが定番カスタムです。
中古バイク・買取情報
人気・査定額 ★★★★★
タマ数 ★★★☆☆
カスタム比率 ★★★★☆
本格スーパースポーツなので中古相場は高値水準で安定しています。新型および国内モデル発売で現行モデルの中古価格が下がるかもしれません。売却を検討している方は早めの行動をオススメします。
安く中古を買いたい人は、新モデルの流通が進むまで1年ほど待ってみると今より安く買えるかもしれません。高年式の逆輸入車を買った人は強いこだわりを持っているので、状態の良い中古が多いです。
国内モデルの中古は今まで以上に割安に流通する見込みですが、中古購入の際は状態の見極めをしっかり行いましょう。
マフラーなど人気の高いカスタムは売る時のプラス査定の評価を期待できます。スタイリングの評価が高い車種なので、外装の状態を綺麗に保つと査定時に高評価されます。
おわりに
600ccスーパースポーツバイクは、2000年代にST600などレースの需要が少なくなってから減退したカテゴリーです。昨今は海外メーカーで600〜800ccのミドルクラススーパースポーツのラインナップが増加傾向にあり、国内でも再びブームの起こる可能性があります。
Ninja ZX-6Rの国内モデル導入は、市場を活性化させる意味でも大きな期待をしています。この流れを受けて、GSX-R600、YZF-R6などライバル車種も国内モデルを導入してもらいたいです。ここ最近は、排ガス規制をクリアしたハイパワーマシンの国内販売が増加しているので、これからもこの流れを続けてもらいたいです。
新型ZX-6Rは、130馬力でギア比を下げてスプロケットを加速仕様に変更しているので、スタートダッシュや低速域からの加速力が相当高そうです。各メディアのインプレやオーナーレビューでは確実に高評価を得るでしょう。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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