出典：http://www.husqvarna-motorcycles.com/jp/

SVARTPILEN(スヴァルトピレン)401は、2018年に発売したハスクバーナの新しいロードバイクです。同時発売したVITPILEN(ヴィットピレン)401と基本構造は共通ですが、ブロックタイヤ、バーハンドル、タンクキャリアベース、専用ホイールを装備しています。

なお、VITPILENと同様にKTMの390DUKEをベースにしています。VITPILENは690DUKEをベースにした701の兄貴分もいて、SVARTPILENも本国では701を販売していますが、日本へ導入されたのは401のみです。

価格はVITPILENと同じ77万7千円で、スクランブラーテイストにした派生モデルの位置づけです。オフロードテイストのブロックタイヤを装着していますが、サスペンションは固めのオンロード仕様です。未舗装道路をガンガン走れるバイクではなく、ヨーロッパに多い石畳やタイル貼りの道路でも安定した走りをできます。

ブロックタイヤの見た目を重視して選ぶ方も多く、雨の日でもスリップしにくいメリットがあります。タンクに取り付けられたキャリアベースは、視界を遮らない程度に重たくて大きい物を乗せられますが、キャリアベースだけでオシャレで個性的な印象を与えています。

タンクにキャリアのついたロードバイクは珍しく、オプションではなく純正設定にしたのはSVARTPILENならではの個性を出したかったのでしょう。

出典：http://www.husqvarna-motorcycles.com/jp/

Husqvarna　SVARTPILEN401のスペック

Husqvarna　SVARTPILEN401の評価

近所の街乗り　　★★★★★
通勤・通学　　　★★★☆☆
ツーリング　　　★★★★☆
峠・サーキット　★★★☆☆
足着き性　　　　★★★☆☆
扱いやすさ　　　★★★★☆
タンデム　　　　★★☆☆☆
カスタム性　　　★★★☆☆

ブロックタイヤにバーハンドルの組み合わせなので街乗りの快適性が高いです。峠のワインディングやサーキットでのスポーツ走行を楽しみたい場合は、セパハンにロード用タイヤを履いているVITPILENを選んだ方がいいでしょう。

ストリートでの実用性を重視したモデルで、バーハンドルにしている分、見た目のカスタム感は薄くなっていますが、タンクに付いたキャリアベースは存在感が大きく、実用性を重視して薄れた個性を補填しています。装備を見るとVITPILENと同じ価格設定にした点は評価できます。

後からタイヤだけロード用に履き替えることもできますが、コーナーをバンクして走る目的の有無で、VITPILENとSVARTPILENのどちらにするか選ぶとよいでしょう。エンジン、シャーシなどベースはKTMの390DUKEと同じなので、レスポンスの良いシングルエンジンと軽量ボディで走行性能に不安要素はありません。

Husqvarna　SVARTPILEN401の新車値引き・カスタムに関して

ハスクバーナの全車種は店頭在庫を含めて値引き販売は一切していません。メーカーからの値引き規制の出ている可能性が高く、購入は定価を前提に考えておきましょう。DUKE390との価格差は15万円なので、見た目に付加価値を感じなければ390DUKEや他の車種も検討してみてください。

カスタムはマフラー、ブレーキなど走行時に違いを感じられる内容が人気になりそうです。サスペンションの設定はVITPILENと同じなので、飽きたらロード用タイヤに履き替えることもできます。バーハンの楽なポジションが良いけど峠のワインディングを楽しみたい人からも、タイヤ交換を前提に購入検討する需要もあります。

中古バイク・買取情報

人気・査定額　★★★★☆
タマ数　　　　☆☆☆☆☆
カスタム比率　★★☆☆☆

2018年に発売した新型モデルで中古バイクの情報はありません。390DUKEより高価なプレミアムモデルの位置づけなので、中古バイク市場では高い評価を得られるでしょう。新車価格の同じVITPILEN401と買取価格はほぼ同じ水準で推移する見込みです。

新車在庫の数で見てもVITPILEN401と同等数が流通しています。中免で乗れる人気の排気量なので、数年待てば高年式の中古バイクのタマが出てくるかもしれません。

ライター：ブルさん

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。