HONDA スーパーカブ50 (2017-) の特徴と買う・売る時のポイント
スーパーカブ50は2017年11月にフルモデルを行い、丸目ヘッドライトへデザイン変更、エンジンの一刷、熊本工場による国内生産の移管(先代は中国生産)を行いました。ヘッドライトのLED化によってコンパクトに収め、ハンドルまわりをスッキリさせました。
ボディカラーは5色用意して、50cc専用カラーのパールシャイニングイエローとムーンストーンシルバーメタリック(グレーに近い銀)はオシャレなイメージを強めています。
価格は中国生産でコストカットを追求した先代(187,950円)から44,250円値上がりして232,200円になりました。2012年モデルの先代は、1966年5月に発売以降46年間フルモデルチェンジをせずに販売を続けていた先々代の2011年モデルより48,300円値下げしています。
2017年のモデルチェンジだけを見ると大きな値上がりに見えますが、実質は国内生産だった先々代よりも4千円ほど安い価格設定です。灯火類のLED化をはじめ、新排ガス規制への適用などの進化を考慮するとお買い得な価格設定です。車体は同時にモデルチェンジをしたスーパーカブ110と共通です。
出典:https://www.honda.co.jp/motor/
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新型クロスカブ50より悪路走破性能に優れている
スーパーカブのモデルチェンジを追いかける形で、クロスカブ50/10は2018年2月にフルモデルチェンジをしました。基本構造はスーパーカブと同じで熊本工場によって生産されています。
クロスカブはオンロードとオフロードも走れるクロスオーバーのバイクですが、新型クロスカブ50はリトルカブの後継の役割も担って、ホイールサイズを17インチから14インチにサイズダウンしました。リトルカブと同じタイヤサイズにしたことで、車体をコンパクトにまとめて小回りに優れた市街地向けに仕上がっています。
スーパーカブ50は通常通り17インチのタイヤを履いているので、未舗装道路走行時に安定感を発揮します。また、新型スーパーカブ50はスタイリッシュなデザインに変更して、ベージュ、グレー、イエローなどオシャレなボディーカラーを複数用意しています。
シート高で見てもクロスカブ50より低い設定になっているので、住み分けを明確にできていない部分も感じます。リトルカブだけは2012年以降も熊本生産を継続していたモデルなので、現行のスーパーカブとクロスカブ、2017年に生産終了したリトルカブの違いを理解して検討してみてください。
スーパーカブ50(現行) | クロスカブ50(現行・2代目) | クロスカブ50(初代) | リトルカブ(生産終了) | |
---|---|---|---|---|
タイヤサイズ | 前後17インチ | 前後14インチ | 前後17インチ | 前後14インチ |
シート高 | 735mm | 740mm | 784mm | 705mm |
ホンダ スーパーカブ50のスペック
車種名 | SUPER CUB 50 (スーパーカブ50) |
---|---|
メーカー | HONDA(ホンダ) |
排気量 | 49cc |
発売時期 | 2017年11月 |
エンジン形式 | 空冷4ストローク単気筒 / OHC2バルブ |
燃費 | 国土交通省届出値 105.0km |
トランスミッション形式 | 常時噛合式4段リターン |
クラッチ形式 | 湿式多板ダイヤフラムスプリング式 |
燃料供給方式 | 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI) |
フレーム形式 | バックボーン |
車両重量 | 96kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 2.7kW(3.7PS)/7,500rpm |
最大トルク | 3.8Nm(0.39kgm)/5,500rpm |
新車価格 | 232,200円 |
中古車相場 | 8〜11万円(2009年) |
ホンダ スーパーカブ50の評価
近所の街乗り ★★★★★
通勤・通学 ★★★★★
ツーリング ★☆☆☆☆
峠・サーキット ★☆☆☆☆
足着き性 ★★★★☆
扱いやすさ ★★★★☆
タンデム ☆☆☆☆☆
カスタム性 ★★☆☆☆
初代発売から46年にも渡ってフルモデルチェンジをしなかったスーパーカブ50は、2012年以降に2回目のフルモデルチェンジをしました。中国生産の移行を5年で終了したのは失敗だったかもしれないですが、スーパーカブ50を進化させる意味では無駄ではない遠回りだったと評価できます。
エンジンも改良し、灯火類のLED化など流行の装備にアップグレードさせています。カラーラインナップの充実や、2011年モデルからの実質的な値下げもあって、業務用ではなく街乗り用としての需要を高めました。
2017年に生産終了になったリトルカブのセル付き(237,600円)より安い価格設定は、全般的な値上げ傾向の進む新型モデルとしては異例の価格設定だと評価できます。再びモデルチェンジサイクルの長くなることも予想されていて、今がまさに買い時の1台です。
オイルフィルター式への変更などメンテナンスをしやすい改良も行っているので、大切に乗れば10年、20年以上に渡って走り続けられるでしょう。
ホンダ スーパーカブ50の新車値引き・カスタムに関して
通常、原付バイクの値引きは1〜2万円ですが、スーパーカブ50は2〜3万円の値引き枠を持っています。格安業者では注文販売でも5万円の値引きを行っているケースもあるので、モデルチェンジによる値上げ分を帳消しになります。先代の値引きは型落ちになった今でも3万円前後なので国内生産になった恩恵を受けているのでしょう。乗り出し価格で見るとお買い得な車種です。
従来は実用性を重視したカスタム中心でしたが、オシャレな外観になったので街乗り用にマフラーやミラーを変えて乗る需要も増えそうです。カブの代名詞でもある大型リアキャリアが付いているのでボックスをつけなくてもロープさえあれば大きな荷物も運べます。
中古バイク・買取情報
人気・査定額 ★★★★☆
タマ数 ★★★★☆
カスタム比率 ★☆☆☆☆
モデルチェンジしたばかりなので現行モデルの中古はほとんどありません。スーパーカブ110は2011年以前の先々代が中古市場で高値で流通していますが、スーパーカブ50は国内生産の先々代でも走行距離が多いと低い評価を受けています。耐久性に定評はありますが、排気量の小さい分、低年式、過走行は中古市場でシビアな評価を受けています。
2017年以前の先代、先々代は新型の登場でさらに値崩れを起こす可能性もあるので、早めに売却検討すると良いでしょう。スーパーカブ50は110に比べて業務仕様や通勤などアクティブに使っている比率が高いので、購入する際は状態の見極めをしっかり行ってください。将来の売却価格や故障リスクを考えると、予算を上げてでも新車購入をオススメしたい車種です。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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