HONDA スーパーカブ110 (2017-) の特徴と買う・売る時のポイント

スーパーカブ110は2017年11月にモデルチェンジをしました。先代は中国生産でしたが、熊本工場による国内生産、デザインを角目から丸目へ変更し伝統あるデザインに戻りました。

熊本工場生産によって細部の質感は高まり、新排ガス規制に適用する新エンジンを搭載、ヘッドライトはLED化するなど大幅な進化を遂げました。しかし、生産国変更、排ガス規制適用、国内のインフレの影響などで製造コストは高騰し、先代から約4万円ほど値上げをしました。

2018年9月にはスーパーカブC125の発売も決まりました。先代のスーパーカブ110、新発売になるスーパーカブC125に比べて、現行モデルのスーパーカブ110は購入する価値があるのか検証してみました。

燃費は悪化、オイル交換の作業はしやすく改良

新型スーパーカブ110は先代に比べて、2〜4%ほど燃費が悪化しています。これは排ガス規制に適用させるために設定を変更した影響です。もともとカブシリーズは世界一燃費の良いバイクと知られています。ガソリン代の差額は僅かですが、少しでも燃費の良いバイクに乗りたいという声も多いです。

燃費の悪化したデメリットはありますが、先代のスーパーカブはオイルとオイルフィルター交換をするのに複雑な作業を必要にしていたところ、新型では作業効率を良くする改良をしています。業者でオイル交換を依頼する場合に工賃の差額は発生しませんが、自分でオイル交換をしたい人は嬉しい改良点です。

整備をすることを考えた改良で、長く乗ってエンジンをバラして整備する際にも恩恵を受けられます。

カタログ燃費 (国土交通省届出値 定地燃費値 60km 2名乗車時)
・2012年モデル:63.5km
・2017年モデル:62.0km

豊富なカラーラインナップ

現行のスーパーカブ110の強みはスタイリングです。LEDヘッドライトの採用で先進性を増したほか、5色のカラーラインナップが魅力です。シートはクッション性のある2トーン生地で、ボディカラーに応じてシートカラーも変更されます。デザインは好みの要素もありますが、角目だった先代は海外を意識したデザインで、国内では親しみのある丸目を好む意見が大きいです。

なお、2018年9月発売のスーパーカブC125は、カラーはパールニルタバブルー(紺に近い深い青)の1色のみです。
スーパーカブ110は以下の5つのカラーラインナップを用意しています。

・グリントウェーブブルーメタリック
・クラシカルホワイト
・バージンベージュ
・タスマニアグリーンメタリック
・アーベインデニムブルーメタリック

スタイリングに魅力を感じられるかが、現行モデルを選ぶポイントになります。灯火類のLED化や熊本工場生産による細部の質感向上もしています。4万円の値上げと聞けば高いと感じるものですが、先代はコストを重視して大幅値下げをした経緯もあります。新型スーパーカブ110は先々代の品質重視のカブに戻った形です。

スーパーカブC125との違い

スーパーカブC125の特徴や、スーパーカブ110との違いは以下の通りです。

・生産国はタイ
・東南アジア向けの「Wave125i」をベースに改良した125ccエンジン
・現行のスーパーカブ110用フレームをベースに新たに開発したスチール製フレーム
・メッキ加工のマフラー
・フロントディスクブレーキ
・スマートキー
・アナログとデジタルを組み合わせたメーター
・スーパーカブ110との価格差は12万4,200円(スーパーカブC125メーカー小売価格399,600円)

スーパーカブC125は、グロムやモンキー125を製造しているタイ工場での生産になります。生産国で見れば熊本工場に戻ったスーパーカブ110を高く評価できます。排気量拡大に伴い、フレーム剛性を高めてディスクブレーキ採用によって制動力を大幅に向上させています。装備やパッケージングを見てもプレミアムモデルにふさわしい内容です。

約40万円の価格設定は実用性を重視して買える価格帯ではなく、スーパーカブシリーズのファンでなければ手を出しにくいです。
スーパーカブC125の詳細はコチラのページをご覧ください。
HONDA スーパーカブC125の特徴や買う・売る時のポイント

ホンダ スーパーカブ110のスペック

車種名 SUPER CUB 110 (スーパーカブ110)
メーカー HONDA(ホンダ)
排気量 109cc
発売時期 2017年11月
エンジン形式 空冷4ストローク単気筒 / OHC2バルブ
燃費 国土交通省届出値 62.0km
トランスミッション形式 常時噛合式4段リターン
クラッチ形式 湿式多板ダイヤフラムスプリング式
燃料供給方式 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)
フレーム形式 バックボーン
車両重量 99kg
乗車定員 2名
最高出力 5.9kW(8.0PS)/7,500rpm
最大トルク 8.5Nm(0.87kgm)/5,500rpm
新車価格 275,400円
中古車相場 18〜25万円(2011年)

ホンダ スーパーカブ110の評価

近所の街乗り  ★★★★★
通勤・通学   ★★★★★
ツーリング   ★★☆☆☆
峠・サーキット ★☆☆☆☆
足着き性    ★★★★☆
扱いやすさ   ★★★★☆
タンデム    ★★☆☆☆
カスタム性   ★☆☆☆☆

スーパーカブは低燃費と耐久性に優れたコストパフォーマンスの高いバイクです。庶民の足や業務用バイクの定番車種としてロングセラーを続けてきた車種ですが、昔のカブを知る人から見れば乗り出し価格で30万円前後になる価格設定は割高に感じるでしょう。

しかし、先代の中国生産モデルは歴代のカブシリーズの中では評価が低く、中古バイク価格は2012-2016年の先代よりも、国内生産で丸目だった2011年以前のモデルの方が高値で流通しています。将来のリセールバリューの高さを考慮すれば決して割高な価格設定ではありません。

LEDヘッドライトの追加以外に目立った進化はしていませんが、伝統あるスタイリングとライバルを圧倒する耐久性は実績十分で、購入する価値は高いです。市場の声を取り入れて伝統を守ったモデルチェンジの内容は高く評価できます。

新型はこれからモデルチェンジせずに長い期間売り続けるだけの商品力を持っています。まだモデルチェンジして1年ほどなので、この先も色褪せることなく乗り続けられます。

ホンダ スーパーカブ110の新車値引き・カスタムに関して

通常値引きは2〜3万円です。店頭在庫であれば5万円前後の値引きの出ている事例もあります。4万円の値上げをしたことで値引き対応をしっかり行っています。新型車の値引き引き締めは終了して、今が買い時の車種です。

カスタムは実用性を中心で、キャリアボックスやタンデムシート、フロントキャリアとカゴなどの組み合わせが人気です。デザインの変更と豊富なカラーリングでノーマルのままでもオシャレに街中を走れます。

中古バイク・買取情報

人気・査定額 ★★★★★
タマ数    ★☆☆☆☆
カスタム比率 ★★☆☆☆

バイク王より2018年4月2日に発表されたリセールプライスランキングで、スーパーカブ110は1位を獲得しました。新発売による中古のタマが少ないことも影響していますが、耐久性に定評のある車種で将来の売却価値は落ちません。

先代の中国生産モデルは中古市場で割安感が出ていて2011年以前の丸目、国内生産モデルの方が中古相場は高いです。新型のタマが増えていけば、先代・先々代ともに買取相場は下がる可能性があるので早めに売却を検討してください。

現行モデルは安心と高品質の国内生産と日本人好みの丸目に戻ったことで当面は安泰でしょう。売却を特に急ぐ必要はありません。

型落ちでも故障リスクと耐久性は現行モデルとほぼ同等です。新車の価格設定がネックな場合は型落ちの中古を狙うのもオススメです。現行モデルは中古相場も高いので、買うなら新車購入で検討するべきです。

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