ホンダ モンキーの特徴と買う・売る時のポイント
2017年のバイク業界を震撼させた大きなニュースでモンキーの生産終了発表がありました。超ロングセラーバイクで、コアなファンも多かっただけに惜しまれる声が非常に多いです。
ホンダ モンキーは、オシャレで楽しく乗りたい原付バイクの定番車種です。新車価格を上回るカスタムをいている人も珍しくありません。バイク好きではない人から見れば、「ちゃっちぃ」「原付のお金をかけて馬鹿みたい」などアンチも多い車種ではあります。
しかし流行にもされず、安定した人気を誇っているのには、言葉だけでは説明できない理由もあります。小さいバイクだからこそ伝わってくる人馬一体感や、手軽にカスタムできて、OHC単気筒エンジンの特性を最大限活かす事ができます。
免許を取り立ての学生から、大人まで幅広いファンがいるホンダの名車です。改造していくと、盗難リスクも高まりますので保管環境にも気を遣う事が必要です。
ホンダ モンキーの特徴
車種名 | モンキー |
---|---|
メーカー | ホンダ(HONDA) |
排気量 | 49cc |
エンジン形式 | 空冷4ストローク単気筒/OHC2バルブ |
燃費 | 100.0(30km/h定地走行テスト値) |
トランスミッション形式 | 常噛4段リターン |
クラッチ形式 | 湿式単板コイルスプリング |
燃料供給方式 | 電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉 |
フレーム形式 | バックボーン |
車両重量 | 68kg |
乗車定員 | 1名 |
最高出力 | 2.5kW(3.4PS)/8,500rpm |
最大トルク | 3.4Nm(0.35kgm)/5,000rpm |
新車価格 | 298,080円〜 |
中古車相場 | 15万円〜40万円 |
想定売却価格 | 3万円〜30万円 |
モンキーの相場情報・中古販売価格の推移
低年式車はカスタムバイクが平均を押し上げています。カスタムのほか、一部の限定車が高値で流通しています。
高年式は低走行車、低年式はカスタムバイクが高く売れます。人気が高い車種なので年式を問わず高い水準で買取相場は底打ちします。
ホンダ モンキーの評価
ホンダ モンキーは、1961年発表、1967年発売の歴史が古いバイクです。2007年に排ガス規制によりインジェクション化の為モデルチェンジをしましたが、それ以前は1978年から大きなモデルチェンジを行わずに販売していました。現行モデルも見た目は40年前の型と大差がありません。
販売歴はカブに次いで長い車種で、これまでシルバーメッキ仕様やゴールドメッキ仕様をはじめ、現在では2014年から発売している、くまもんバージョンなど多くの特別仕様車が販売されています。姉妹車ではエンジン、フレーム等を共通にモンキーをごつくしたゴリラも用意されています。
最大の特徴は8インチタイヤをはじめ、必要最小限にまとめられたコンパクトボディーです。クラッチ付きのギア付きバイクでは近年まで販売されていた全メーカーのモデルの中で最小で、おもちゃのように楽しく乗れるバイクです。
新車値引き・カスタムに関して
型は古く原付バイクの中でも価格設定も高めですが、値引き枠はほとんどありません。目安は定価〜2万円。一部大型店の在庫車であれば3万円〜5万円値引きしてくれるケースもあります。
しかし、生産終了が発表されると一気に価格が高騰しています。現在は新車の在庫販売が多数ありますが、業者によっては既にプレミア価格(定価以上)で販売しているケースもあります。
カスタムベース車としても人気が高く、ロングスイングアームをはじめ、車体を大型化する事などが定番です。現行モデルはインジェクション化されて、カスタムの自由度やお手軽感は薄れましたが、駆動系やボアアップなど性能アップを図るカスタムも人気です。
中古バイク・買取情報
販売期間が長く、中古のタマ数は多いですが、中古市場でも不動の人気を誇っています。事故車や不動車でなければ、販売価格は年式、走行距離を問わず15万円を切るケースはあまりありません。買取価格でも5万円〜10万円は期待できます。カスタムの中古が多く、査定額でもカスタムの評価がしっかりされる車種です。
それでも新品パーツを買ってカスタムしていくよりも、カスタム済みの中古を買った方が安いので、カスタム済みバイクを探している人も多くいます。バイク自体が調子悪くなっても、パーツも新品・中古、純正・社外を問わず充実していますし、自分自身で簡単にオーバーホールができます。
生産終了に伴い、今後は中古市場でもプレミアムが発生する可能性があります。売却を検討している人は、最低限の整備で状態を維持できるのであれば、売却時期を遅らせた方が高く売れる可能性があります。少なくても、中古相場全体が下落することはないでしょう。
中古購入を検討している人は、価格が高騰する前に買っておくことがオススメです。
この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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