ゴールドウィング (2018)の特徴と買う・売る時のポイント
ホンダのフラッグシップツアラーの「ゴールドウィング」が、2018年4月2日に17年ぶりのフルモデルチェンジします。東京モーターショーでの出品から大きな注目を集め、新開発した水平対向6気筒エンジンに、先進の電子制御技術などホンダの持っているノウハウを全力で投入した、フラッグシップツアラーの名にふさわしい仕上がりです。
先代のゴールドウィングは豪華装備に重厚感、シート周りの快適性を重視していましたが、新型ゴールドウィングは38kgの軽量化にミッションの見直しを行い、乗り味が大幅に変わります。あくまでもグランドツアラーのポジションで優雅なクルーズを行いますが、操作性にも優れて峠のワインディングも適度に楽しめます。
エンジン、ミッション、足回りの性能が大幅に向上したことで市街地や山道など場面を問わず軽快に扱えるようになりました。日本仕様の設定もしたのは、国内の道路状況にもマッチできる自信の現れです。
気になる価格は、先代の240万円8千円に対して、リアトランクレスのSTDは約273万円。リアトランク付きのツアー(TOUR)は、約300万円〜と値上がりはあるものの、電子制御や先進の大型液晶パネルなど装備を踏まえれば、お買い得なパッケージングだと評価できます。
リアトランクレスのゴールドウィング(STD)
ゴールドウィング・ツアー
ゴールドウィング(2018-)の特徴
車種名 | GOLDWING/TOUR |
---|---|
メーカー | HONDA (ホンダ) |
排気量 | 1,833cc |
発売時期 | 2018年4月2日 |
エンジン形式 | 水冷4ストローク水平対向6気筒 / DOHC24バルブ |
燃費 | 国土交通省届出値27.0km |
トランスミッション形式 | 常噛6段リターン/電子式7段変速(DCT) |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング |
燃料供給方式 | 電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI) |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
車両重量 | 365kg(STD)/379kg(TOUR)/383kg(TOUR・DCT) |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 93kW(126PS)/5,500rpm |
最大トルク | 170Nm(17.3kgm)/4,500rpm |
新車価格 | 2,732,400円〜 |
中古車相場 | 平成24年式 170万円〜215万円 |
グレード一覧
■GOLDWING(STD)
価格:2,732,400円
特徴:従来型ではF6Bの名称だったトランクレスモデル
■GOLDWING TOUR
価格:2,959,200円(キャンディーアーダントレッド/パールグレアホワイト) 3,013,200円(パールホークスアイブルー)
特徴:リアトランク付きの標準グレード
■GOLDWING TOUR Dual Clutch Transmission
価格:3,315,600円
特徴:第三世代DCT+エアーバック装着のハイエンドモデル
先代モデルとの違い
■排気量
新型:1,833cc(新開発エンジン)
旧型:1,832cc
■エンジンスペック
新型:最高出力93kW(126PS)/5,500rpm 最大トルク170Nm(17.3kgm)/4,500rpm
旧型:最高出力80kW(109PS)/5,500rpm 最大トルク161Nm(16.4kgm)/4,000rpm
■新型
新型:379kg(TOUR)
旧型:417kg
■ミッション
新型:常噛6段リターン/電子式7段変速(DCT)
旧型:常噛5段リターン
ゴールドウィングの先進装備
新型ゴールドウィングの目玉は新設計したエンジンと、車のサスペンション技術を応用したダブルウィッシュボーンサスペンション(フロント)です。ほかにも第三世代DCT、フルLEDの灯火類、大型のナビ付き液晶メーター、iPhoneアプリの起動を可能にしたAPPLECARPLAYが注目機能です。
■新型エンジン
エンジン方式は先代と同じ並列6気筒。ほかの車種に流用しにくい大型エンジンを伝統を継承しつつ、1から新設計しています。エンジン単体で、6速ミッション車は6.2kgの軽量化を達成。エンジンの強度を高めて小型化したことで、バイク全体の車重バランスも見直しされています。
燃費や出力など、ほぼ全ての機能で先代から大幅にパワーアップしました。
■ダブルウィッシュボーン式フロントフォーク
車の上級モデルに採用される、ダブルウィッシュボーンサスペンションの技術を流用して、バイクに初採用しました。衝撃吸収と転舵を分けた構造のため振動が少なく、ステアリングフィーリングも向上します。曲がらない重量級バイクのイメージを払拭する操作性を可能にして、先代より快適性も向上させています。
■第3世代DCT
エンジン駆動と電子制御クラッチを用いて、微速前後進を追加
■ライディングモード(4種)
エコノ:サスもソフトにするエコ性能に優れた標準モード
ツアー:巡航時のエンジン回転数を抑える
スポーツ:レスポンス鋭く加速重視
レイン:緩やかな加減速特性
■メーター
左右にアナログのスピードとタコメーターを装着。中央にはTFT7インチモニターでナビ、オーディオ、車体の管理を可能。iPhone内の電話帳、マップ、音楽を利用可能にしたAppleCarPlayを搭載
ゴールドウィングの評価
車に強いメーカーだからできた、大型エンジン搭載のメガツアラーのフルモデルチェンジです。排気量と形式を変えずに、エンジン性能をここまで一気に向上させるのは、バイク業界では珍しいことです。先代のエンジンが古くて劣っていたのではなく、新型エンジンの性能が凄まじいほど進化しています。
6気筒のパワフルエンジンでありながら、ハーレーなどのVツインエンジンモデルに比べても同等以上の燃費性能を兼ね備えています。大幅な軽量化を行い、電子制御技術の投入で扱いやすさも大幅に向上しました。購入価格や維持費のネックはありますが、乗り味だけで見れば、街乗りや通勤でも使えるバイクです。
スポーツ化したワケではなく、快適性やラグジュアリー感も維持して総合力で大幅にパワーアップしました。デザインもよく所有する喜びの高い1台です。この先10年は古さを感じることもなく、先進のハイエンドメガツアラーとしてクラスを牽引する存在になるでしょう。
新車値引き・カスタムに関して
先代のゴールドウィングは、完全受注生産にして定価を90万円程引き下げ、値引き販売をしない方針(10万円くらいは可能)を取っていました。新型ゴールドウィングは値上げしましたが、受注生産ではなくなったため、時期が経過すれば30万円前後の大幅値引きを期待できるかもしれません。
ホンダが力を入れて作った新型なので、当面は値引きに制限をかけた販売活動を行うと予想されます。
カスタムについては、行うところが見当たないほどです。完成度の高い車種なのでノーマルのまま乗ることをオススメします。
中古バイク・買取情報
2016年から2017年にかけて、ゴールドウィング全体の中古バイク相場は大きめの下落が見られました。新型の噂やメガクルーザーの人気低迷の影響を受けた形になります。型落ちについては、今後さらに値崩れの起こる懸念があります。売却は早めに検討した方がいいでしょう。
新型ゴールドウィングは、当面は新型のプレミアム価値が付くでしょう。完成度の高いバイクなので、大切に乗れば長期的に見て高いリセールバリューを期待できます。ブランド力の高い車種なので外装の状態は査定価格に与える影響が大きくなるでしょう。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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