HONDA CT125 ハンターカブの特徴や買う・売る時のポイント

CT125・ハンターカブは2019年10月の東京モーターショーでコンセプトモデルが公開され、2020年6月26日に発売されました。
カブシリーズのフラッグシップモデルであるスーパーカブC125をベースに、郊外へのツーリングや林道走行などへ対応したクロスオーバーモデルです。

クロスオーバーモデルをコンセプトにしたモデルでは、クロスカブ50/110もありますが、CT125・ハンターカブはベース車両からフレームとフロントフォークを延長するなど手の込んだ改良が施されています。

スーパーカブC125との違い


CT125・ハンターカブは、スーパーカブC125から以下の改良を行った派生モデルです。

・バーハンドル、フロントカウルなしなどCTシリーズらしい外観
・フロントサスペンションのストロークを110㎜延長
・アップマフラーへの変更で最低地上高を165mmにアップ
・アンダーガードの装着
・フレームの改良(リアフレーム延長・ピボットプレートを補強・剛性バランスを見直し)
・フロントのみ作動する1チャンネルABSを追加装備
・前後ホイールを専用塗装の施したステンレススポークタイプへ変更
・専用吸排気システムによって出力アップ
・キックスターターを追加
・1次と2次の減速比を変更(ギア比は変更なし)
・副変速機の廃止
・燃料タンク容量を5.3Lへ大幅アップ(スーパーカブC125は3.7L)
・大型リヤキャリアを標準装備

このように外観を変えただけではなく、エンジンやフレーム、サスペンションなどへ手を加えた大幅な改良を行っています。
キックスタートの追加やフロントフォーク延長などの付加価値を考えると、スーパーカブC125に比べて33,000円アップの価格設定は良心的です。

ベースになるスーパーカブC125もホンダのこだわりが詰まった豪華なバイクになっています。
原付2種で44万円の価格設定だけを見ると割高に感じますが、細部まで徹底的にこだわった装備・仕様を見れば納得できるパッケージングです。

(参考):HONDA スーパーカブC125の特徴や買う・売る時のポイント

クロスカブとの違い


クロスカブはスーパーカブ50/110をベースにクロスオーバー仕様に改良したモデルですが、ベース車両のスーパーカブ110に比べてデザインと2段ショック、LEDヘッドライトなどの変更しかしていません。
ヘッドライトガード装着などタフなイメージが強いバイクですが、装備の変更点が少ないのに対してスーパーカブ110より48,800円高くなる価格設定がネックです。

クロスカブシリーズはスタイリングを理由に人気を集めるモデルですが、スーパーカブとの価格差・装備の違いを比較すれば、CT125・ハンターカブの方が高い評価を与えられます。

(参考):クロスカブ50/110(2018-)を買う時・売る時のポイント

CTシリーズの歴史

CTシリーズは1960年に発売したCT50から始まる歴史の古いバイクです。
ハンターカブは初代からスーパーカブをベースにオン・オフ両用としたデュアルパーパスモデルのコンセプトで作られていて、これまで以下のモデルが発売されてきました。
ハンターカブ以外にも、海外モデルを中心に林道のトレッキングを楽しめるデュアルバーパスバイクとして複数のシリーズモデルがあります。

ハンターカブシリーズ(CT50/90/110/200)
・・・製造時期:1960年-2012年(日本向けモデルは1981-1983年)

・CT70(ダックスベース)
・・・製造時期:1969年-1994年(北米向け)

CT250S(シルクロード)
・・・製造時期:1981年-1984年(海外モデル)

CT50(モトラ)
・・・製造時期:1982年-1987年(日本向け・中古市場でプレミアムが発生)

CT125・185・200(XL・XRがベース)
・・・製造時期:不明(オセアニア向けの農業用途に特化したファームバイク)

このように、日本では1980年代にしか発売されていませんでしたが、プレミア価格で流通するモトラをはじめ、CTシリーズは知る人ぞ知るホンダの名車です。
2012年に生産終了になった先代のハンターカブは、並行輸入で購入する需要がありました。

ホンダ CT125・ハンターカブのスペック

車種名 CT125・ハンターカブ
メーカー HONDA (ホンダ)
排気量 124cc
販売時期 2020年6月26日
エンジン形式 空冷4ストローク単気筒 / OHC2バルブ
タイプ ストリート・ディアルバーパス
シート高 800mm
軸距 1,255mm
燃料タンク容量  5.3L
燃費 61.0km/L
トランスミッション形式 常時噛合式4段リターン
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング式
燃料供給方式 電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉
フレーム形式 バックボーン
車両重量 120kg
乗車定員 2名
最高出力 6.5kw(8.8PS) / 7,000rpm
最大トルク 11N・m (1.1kg・m) / 4,500rpm
新車価格 440,000円
中古車相場

ホンダ CT125・ハンターカブの評価

近所の街乗り  ★★★★★
通勤・通学   ★★★★★
ツーリング   ★★★☆☆
峠・サーキット ★★☆☆☆
足着き性    ★★★☆☆
扱いやすさ   ★★★★☆
タンデム    ★★☆☆☆
カスタム性   ★★☆☆☆

カブシリーズに分類されるため、スペックのみで評価することができないバイクです。
カブシリーズならではの低燃費と耐久性が魅力で、歴代のカブ史上でもっとも豪華な装備になっています。

定価のみを見れば割高に感じますが、スーパーカブC125から変更された装備を見ればお得な1台です。
本格的なオフロード走行は困難ですが、乗ってみると想像以上に通常のカブシリーズとの違いを実感できるでしょう。
実用性・デザイン性・遊び心の3点で評価した場合は、文句の付け所がありません。

デメリットはボディカラーが2色しか用意されていないこと。ハンターカブはカブシリーズのフラッグシップにあたり、スタイリングが魅力のバイクです。
最低でも3色以上のラインナップと、スーパーカブC125のようにシートのカラーで個性を出せる設定があっても良かった気がします。今後の設定追加に期待しましょう。

クロスカブに比べても一味違うデザインのため、遠くから見ただけでハンターカブだと分かるデザイン性は保有する喜びが大きいです。
車両価格が高くても、買ってから後悔する要素の少ないバイクですので、街乗りやプチツーリング・業務仕様など幅広いシーンでオススメできます。

新車値引き・カスタムに関して

ドリーム店などのディーラーは定価販売をしているようですが、小規模ショップを含めて一部で発売当初から5~8万円の値引きをする事例が出ています。
メーカーが値引きを制限する動きはなく、発売当初から限界値引きを出している店舗が登場している様子です。
安く買いたい方はGooBIKEなどのバイク情報サイトから、注文販売でも安く提供している販売店を探してみてください。

カスタムについては、標準装備の完成度が高いためイジるポイントがありません。
マフラーや大型リアキャリアなどハンターカブ専用の装備を活かすように意識してみてください。
純正オプションではアクセサリーソケットを活用する方が多く、スタイリングで個性を出したい場合に手を加えられる所はミラーくらいです。

中古バイク・買取情報

人気・査定額 ★★★☆☆
タマ数    ☆☆☆☆☆
カスタム比率 ★☆☆☆☆

発売して間もない車種ですので中古バイク情報はありません。
スーパーカブC125やクロスカブ110の中古バイク情報を見る限り、CT125・ハンターカブも将来的に高いリセールを期待できるでしょう。

ただし、スーパーカブC125の場合は新車に付加価値を感じて買う需要が高く、ワンオーナー・低走行の中古バイクは割安な価格で流通しています。
予算の都合で新車購入が難しい方は、新古車が出てくるまで少し待ってみるとよいでしょう。

買取価格については、高年式・低走行の条件では安くなる可能性がありますが、その後は高い水準で下げ止まりする可能性が高いです。
エンジンの耐久性は実証済みですので、査定評価は走行距離・年式よりも外装のツヤや小傷の状態が重要になります。

おわりに

コストを惜しまずに徹底してこだわり抜いた装備に関心する一方で、原付2種バイクの高価格化が目立ちます。
おそらくスーパーカブC125での手応えが強く、メーカーは小さいバイクを妥協せずに造る方向性を強めたのでしょう。
カブベースならフロントフォークやリアフレームの延長までは必要ないと思う部分もありますが、クロスカブ110との棲み分けを考えると、ここまでやる必要があったと思います。

スーパーカブC125と同様に購入するオーナーは10年・20年と長く乗り続けることを想定している方が多いです。
CT125・ハンターカブに興味があるけど予算がネックになっている方は、長く乗れることを考慮したうえで検討してみてください。

予算に限りがある方は格安販売店での新車購入か少し待ってから新古車を狙うとよいでしょう。

どのバイク買取業者に売るかお悩みの方へ

厳選の1社に買取依頼するなら「バイク王」がおすすめ
バイクをなるべく高く、でもできるだけ手間をかけずに売却するには、面倒な手続きを代行してくれる「バイク買取業者」を利用するのがポイントです。バイク王は当サイト人気No.1。
『バイク王』の公式ホームページはこちら
一括査定でじっくり売り先を探す
手間と時間をかけても一円でも高く売りたい方は、複数社の査定を受けるのもいいですよ。
『バイク比較.com』で一括無料査定はこちら

こちらの記事もあわせてどうぞ

HONDAのバイクの特徴や買取相場
HONDAのバイクの特徴や買取相場を、車種別に多数紹介しています。
HONDAのバイクの特徴や買取相場
バイクの最新ニュース
バイクの試乗会参加レポート、新型モデル情報の最新ニュースを紹介しています。
バイクの新型情報ニュース
バイクを売るコツ
バイクを売るコツをつかめば、早く売る、高く売る、簡単に売るなど自分の希望に応じた売り方を選ぶことができます。
「バイクを売るコツ」はこちら
どの買取業者に売るかお悩みの方へ
どこの買取業者に売るかで迷ったら、当サイトのおすすめ買取業者をご参考下さい。 みんながどこでバイクを売っているか、買取業者利用アンケートも紹介しています。
「おすすめのバイク買取業者」はこちらで紹介

コメントを残す

;
サブコンテンツ

ページの先頭へ