ホンダ クリック125i/150iの特徴と買う・売る時のポイント


出典:https://hondaph.com/

クリック(CLICK)シリーズは、タイホンダの販売するPCXの廉価版にあたるスクーターです。東南アジア向けモデルとして、クリックシリーズは長年販売してきました。2012年にクリック110からクリック125iおよびクリック150iにフルモデルチェンジを行い、PCXシリーズと同じe-SPエンジンを採用したことで話題になりました。

日本仕様の設定はありませんが、一部の業者が輸入販売を行っていて、125ccモデルであれば、安い業者で乗り出し価格30万円を切るリーズナブルな価格で販売しています。

2018年にはPCXのフルモデルチェンジと同様に、クリックシリーズもフルモデルチェンジを行い、大幅なデザイン変更、ヘッドライトのフルLED化、スマートキー搭載など大幅なパワーアップを遂げました。

個性のあるフロントマスクは横長のポジションランプ付きで、流行を取り入れたデザインのLED付き灯火類は先進性を感じます。エンジンの耐久性はPCXシリーズで実証済みですし、共通パーツが多数あるのでメンテナンスも安心です。

車体はラグジュアリー感を全面に出したPCXとは対象的に、クリックは取り回し重視でコンパクトにまとめています。クリックはPCXに比べてホイールベースが3.5cm、ハンドル幅が6.5cm狭くなっているので渋滞している道路でも軽快に走れます。14インチのホイールに高さのあるシートでバンク角が大きくて切り返しもスムーズです。

実用性とコストパフォーマンスで見ればPCXと同等以上の評価を与えられます。

買うなら現行モデル

クリック125i/150iは、2012年、2016年、2018年にもフルモデルチェンジを行っています。2012年モデルより、PCXと同じe-SPエンジンを搭載しました。しかし、チューブタイヤを採用していたため、タイヤ交換時の手間やパンクリスクの高い問題点がありました。

2016年のフルモデルチェンジでは、デザインの一刷、チューブレスタイヤの採用、アイドリングストップの搭載をしました。型落ちモデルの中古購入を検討している方には、2016年モデル以降をオススメします。

2018年のフルモデルチェンジは、フルLED化を含めたデザインの大幅改良、スマートキー、反転表示の液晶メーターを搭載させました。中古の流通量が少ないですし、型落ちモデルの在庫と最新モデルの注文販売で新車価格はほとんど差がありません。今から購入するなら新車の現行モデルを強くオススメします。

ホンダ クリック125iのスペック

車種名 CLICK125i (クリック125i)
メーカー HONDA (ホンダ)
排気量 124cc
販売時期 2012ー(クリック125i以降)
エンジン形式 水冷4ストローク単気筒/OHC2バルブ
タイプ スクーター
全幅 679mm
軸距 1280mm
燃料タンク容量 5.5L
燃費
トランスミッション形式 無段変速式(Vマチック)
クラッチ形式
燃料供給方式 電子式(電子制御燃料噴射装置/PGM-FI)
フレーム形式
車両重量 111kg(乾燥重量)
乗車定員 2名
最高出力 NA
最大トルク NA
新車価格
中古車相場
PCXとのスペック比較

・ボディサイズ(全長×全幅×全高)
PCX:1,925mm×745mm×1,105mm
CLICK125i:1,919mm×679mm×1,062mm
※PCX、CLICKともに125cc、150ccでボディサイズは共通

・ホイールベース
PCX:1,315mm
CLICK125i:1,280mm

・乾燥重量
PCX:130kg
CLICK125i:111kg
※PCX、CLICKともに150ccモデルは+1kg

・ラゲッジボック
PCX:28L、フルフェイス+半キャップ積載可能
CLICK125i:フルフェイス1個収納可能。後部は燃料タンクをマウント(推定21L前後、PCXハイブリッドより若干狭い)

・燃料タンク
PCX:8L
CLICK125i:5.5L

・最高出力
PCX:9.0kW(12PS)/8,500rpm
CLICK125i:NA(PCXとほぼ同じ)

・最大トルク
PCX:12Nm(1.2kgm)/5,000rpm
CLICK125i:NA(PCXとほぼ同じ)

・燃費
PCX:国土交通省届出値54.6km
CLICK125i:非公開(重量の軽い分だけPCX以上の燃費性能を期待)

・その他主要装備
PCX:Honda SMART Keyシステム、反転表示液晶メーター、フロントインターポケット、ダブルスティッチレザーシートなど
CLICK125i:Honda SMART Keyシステム、反転表示液晶メーター(※)など
※反転表示液晶メーターはPCXと異なるデザイン、機能性はほぼ同じ

ホンダ クリック125i/150iの評価

近所の街乗り  ★★★★★
通勤・通学   ★★★★★
ツーリング   ★★☆☆☆
峠・サーキット ★★☆☆☆
足着き性    ★★★★☆
扱いやすさ   ★★★★★
タンデム    ★★☆☆☆
カスタム性   ★☆☆☆☆

軽くてコンパクトな車体ですが、PCXと同じ14インチのホイールを履いているので、リード125などのコンパクトスクーターに比べて未舗装道路や段差の乗り越えに強いです。国内モデルには、ありそうでなかったパッケージングのスクーターで、日本の道路にもマッチします。

実用性を重視したい人にオススメで、販売価格に大きな魅力を感じます。東南アジア向けのモデルですが、エンジンや駆動系はPCXと共通なので信頼性は抜群ですし、スマートキーなど装備も充実しています。フロントマスクのデザインがカッコイイので、安っぽさもなく国産のメーカー小売価格30万円未満のスクーターに比べても高級感があります。

ネックになるのはシート下収納の容量が少ないことと、シートクッションが固めで特にタンデムシートが薄くなっていることです。取り回しの良さはPCX以上なので、通勤や通学など毎日使う足として使いたい人にオススメです。

私だったらPCXより乗り出し価格で5万円以上安くなるのであれば、CLICK125iを前向きに検討します。

ホンダ クリック125i/150iの新車値引き・カスタムに関して

国内未導入モデルなので定価という概念はありません。安い販売店であれば、125ccモデルで本体価格23万円前後、乗り出し価格28万円前後で販売しています。在庫よりも注文販売の方が安くなる車種です。納期が遅くなるのですぐに足が必要な人にはオススメできません。全国で見ても新車在庫を持っている業者が少ないです。

カスタムに関してはエンジンや駆動系はPCXのパーツを流用できますが、国内の流通量が少ない車種なので専用のアフターパーツがほとんどありません。PCXのマフラーを流用できる可能性もありますが、カスタムして乗りたいのであれば国内モデルを選んだ方が無難です。

リア周りはスタイリッシュなデザインなのでスクーターのオプションで定番のリアボックスとも相性が悪そうです。基本的にはフルノーマルで乗ることを前提に検討する車種です。

中古バイク・買取情報

人気・査定額 ★★☆☆☆
タマ数    ☆☆☆☆☆
カスタム比率 ★☆☆☆☆

クリック125i/150iは、2012年から国内での流通量が増えていますが、中古のタマ数はほとんどありません。価格の安い車種なので、買うなら新車購入をオススメします。

e-SPエンジン搭載によって耐久性、信頼性は非常に高いですが、国内では東南アジア限定モデルということから、売る時の買取価格は期待できません。数年での売却を前提にしている場合は、購入価格が高くてもPCXシリーズなどの国内モデルを選んだ方がお得です。クリックシリーズは乗り潰すつもりで購入するべき車種です。

新車は注文販売より在庫の方が高いです。高年式・低走行であれば、販売力のある業者を条件に高価買取を期待できるでしょう。相場情報の少ない車種なので、売る時は複数の業者から査定を取って比較しましょう。

おわりに

クリック125i/150iは国内未導入モデルのため、マイナー車種の扱いを受けています。東南アジア仕様のスクーターの中でも性能、デザインは非常に優れている魅力的なスクーターです。

私はフロントマスクのデザインがPCXに匹敵する完成度だと好感しています。取り回しを重視したい方や、他の人と被らない個性的なスクーターを探している方にオススメです。もし国内仕様が発売すれば、販売台数の伸びそうなバイクです。

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