ホンダ CBR250RRの特徴と買う・売る時のポイント
出典:https://www.honda.co.jp/motor/
CBR250RRは、2017年4月にMC51型を新発売した250ccクラス本格スポーツバイクです。2000年に生産終了したMC22型は直列4気筒エンジンを採用していましたが、新型(MC51)CBR250RRは、クォータークラスでトレンドになっている直列2気筒エンジンを採用しています。
250ccスポーツバイクは流行になっていて、ホンダからは単気筒バイクのCBR250R、ライバルメーカーにはヤマハYZF-R25、カワサキNinja250、スズキGSX250Rがあります。CBR250RRは、2015年東京モーターショーで発表された「Light Weight Super Sports Concept(ライトウェィトスーパースポーツコンセプト)を原型に開発されたスポーツ性を重視したバイクです。
ホンダの誇る「RR」ブランドにふさわしいスペックで、排ガス規制を適合させて、直列2気筒エンジンを限界までパワーアップさせた高出力と軽量フレーム、豪華な足回りを装備しています。価格は821,700円〜でワンランク上のCBR400Rと同等の価格設定です。価格に見合うパッケージングで、レースや峠・サーキット走行の好きな人から絶大な支持を得ています。
このページの目次です
ホンダ CBR250RRの特徴
車種名 | CBR250RR (MC51) |
---|---|
メーカー | HONDA (ホンダ) |
排気量 | 249cc |
販売時期 | 2017年4月 |
エンジン形式 | 水冷4ストローク直列2気筒/DOHC4バルブ |
タイプ | スポーツ |
シート高 | 790mm |
軸距 | 1390mm |
燃料タンク容量 | 14L |
燃費 | 国土交通省届出値40.1km |
トランスミッション形式 | 常噛6段リターン |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング式 |
燃料供給方式 | 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI) |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
車両重量 | 168kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 30kW(41PS)/13,000rpm |
最大トルク | 25N・m(2.5kgf・m)/11,000rpm |
新車価格 | 821,700円〜 |
中古車相場 | 50-65万円(2017年式) |
CBR250RR相場情報・中古販売価格の推移
2017年式
調査年月 | 販売件数(件) | 販売価格(万円) | 想定買取相場 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
~44.9万円 | 45万円~ | 50万円~ | 55万円~ | 60万円~ | 最安 | 最高 | ||
18年12月 | 0 | 0 | 1 | 5 | 33 | 53.6 | 90.0 | 30~45万円 |
2018年式
調査年月 | 販売件数(件) | 販売価格(万円) | 想定買取相場 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
~44.9万円 | 45万円~ | 50万円~ | 55万円~ | 60万円~ | 最安 | 最高 | ||
18年12月 | 0 | 0 | 1 | 2 | 4 | 54.9 | 74.8 | 30~45万円 |
CBR250RRの主要装備
・エンジン
新設計された直列2気筒エンジン。ピストンに粗条痕やモリブデンコーティングを施す独自の軽量化技術とフリクション低減技術を投入。クラストップの最高出力41PS。
・吸気
ダウンドラフト式吸気レイアウトで12.1の高圧縮比を実現。
・マフラー
右側2本出しで出力広域をトルクアップ、高回転ではレーシーなサウンドを表現。
・トランスミッション
6速リターン、レシオ配分を最適化。
・フレーム
マスの集中化、リアのバネ下重量の軽減などにこだわり、構造から新設計した鋼管トラス構造のダイヤモンドフレーム。
・フロントサスペンション
37mm倒立フロントフォーク。
・リアサスペンション
5段階のプリロード調整機構付きプロリンクモノサスペンション。
・ブレーキ
フロント310mmフローティングシングルディスク/リア240mmシングルディスク。
・灯火類
フルLED。
・電子制御
250ccクラス初のスロットルバイワイヤシステム、スポーツ・スポーツ+・コンフォートの3段階パワーモード、ABS設定あり。
・メーター
フルデジタル多機能メーター(ギアポジション、2種のトリップメーター、時計、燃費計、水温計、ライディングモード、任意設定のシフト変更タイミングのLED表示など)。
ワークスカラー導入でカラーラインナップが充実
2017年に新発売した時は、黒と赤の2色のみの設定でした。2018年には白、2019年モデルではトリコロールカラーのグランプリレッド(ストライプ)が追加されました。
2019年モデルは、レース向けのABSなしはグランプリレッド(ストライプ)のみ。ABS付きモデルは全4色をラインナップしています。
2020年モデルより、ABSを全車標準装備になりました。
・グランプリレッド(ストライプ):854,700円
・単色(グランプリレッド、マットガンパウダーブラックメタリック、パールグレアホワイト):821,700円
ホンダ CBR250RRの評価
近所の街乗り ★★★☆☆
通勤・通学 ★★★☆☆
ツーリング ★★★★☆
峠・サーキット ★★★★★
足着き性 ★★★★☆
扱いやすさ ★★★★☆
タンデム ★★☆☆☆
カスタム性 ★★★★☆
車検の不要な250ccクラスで、車体の価格を気にせずに、徹底的にスポーツ性を追求したコンセプトは魅力を感じます。新車価格は高く感じる面もありますが、完成度が高く装備を見ると納得のパッケージングです。買うときは大変でも、最新モデルで維持費の安い2気筒エンジンなので、故障リスクは低く、ハイパフォーマンスモデルなので飽きることなく楽しめます。
峠やサーキットでコーナーを攻める人でなくても、スタイリングや車種のブランド力によって保有する喜びを感じられます。燃費も良いので通勤やツーリングなど幅広い活用方法があります。レーシーな前傾ポジションになりますが、車体が軽いので乗っていて疲れにくいです。
スタイリング重視のモデルを買った結果、飽きてすぐに代替するのであれば、最初からCBR250RRを買った方がお得です。CBR250Rからエンジン、シャーシまで完全新設計でゼロから造りあげた点はホンダのこだわりを感じます。5年後、10年後になっても決して色褪せることはないでしょう。
剛性が高くガッチリした足回り
私はCBR250RR発売直後に開催したドリームフェスタの試乗会でCBR250RRに乗ってきました。乗って感じたのはボディ剛性の高さです。サーキットを走ったら面白くて良いタイムを出せそうな雰囲気が伝わってきました。
2気筒エンジンのフィーリングには若干慣れませんでしたが、中低速トルクもしっかりあって車体が軽いのでとても乗りやすかったです。試乗レポートはコチラのページをご覧ください。
Honda Dream Festa試乗会レポート② CBR250RR編(2017/4/23)
ホンダ CBR250RRの新車値引き・カスタムに関して
新型発売以降、値引きを引き締めた販売を続けていましたが、徐々に値引き枠が広がってきました。ディーラーでは5~10万円、格安販売店では15万円前後の値引きを出しています。250ccクラスはドリーム店以外でも売れることから、値引きは広がりを見せています。新色のトリコロールカラー(グランプリレッド・ストライプ)は、通常カラーより値引き枠が少ないようです。
カスタム需要の高い車種で、スポーツ性を高めるマフラー、バックステップ、ブレーキホース、フェンダーレスキットが人気です。公道中心でノーマルのまま乗る人も多く、フルLED化の灯火類などノーマルでも完成度の高いバイクです。
中古バイク・買取情報
人気・査定額 ★★★★★
タマ数 ★★☆☆☆
カスタム比率 ★★★☆☆
中古のタマ数が少しずつ増えてきています。現状、新車値引きが広がっているので、中古を買うなら格安販売店の新車をオススメします。新車値引きが広がっていますが、中古を狙いの需要が高いので中古相場は高値を維持する見込みです。
中古市場で高評価を得ていた要因はクラストップのスポーツ性能を評価されていたからです。2020年9月には4気筒エンジンを搭載したカワサキ・NinjaZX-25Rが発売されました。エンジン形式の異なるバイクですが、今後は中古価格・買取価格が下落する可能性がありますので、売却を検討している方は中古市場の最新動向を小まめにチェックしてください。
おわりに
CBR250RRは私の欲しいバイクのひとつです。Ninja250が軽量化&高出力化、YZF-R25がフロント倒立フォーク化をするなど、ライバルがスポーツ性を高める改良をしていますが、全てにおいて250ccクラスの限界を追及している2気筒エンジンバイクはCBR250RRだけです。
スポーツ性能はNinjaZX-25Rに劣りますが、レギュレーションの関係からバイクレースではCBR250RRの方が出場できるレースの選択肢が広がるでしょう。
将来高く売れるし、乗っていて飽きないなど長期的に見ればお得なバイクだと思います。それでも値引き込みで乗り出し70万円以上になる価格設定はネックになります。「中古で40万円以下なら・・・」と思っていますが、おそらく同じようなことを考えている人がたくさんいるので、程度が良い中古はなかなか値段が落ちないと思います。
先代のMC22も中古市場で根強い人気を誇り、程度が良いとプレミア価格で流通しています。現行モデルも将来的にはプレミアムが発生するかもしれません。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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