ホンダ CB750の特徴と買う・売る時のポイント

CB750は1992年から2008年にかけて販売していたホンダのネイキッドバイクです。今でも大型自動二輪免許の教習車で広く使われています。

60年代から80年代にかけて販売していたCB750FourやCB750Kの直系ではなく、CBX750シリーズをベースにネイキッド仕様にして、北米輸出していたナイトホークを日本向けに改良して発売されました。

昔ながらの伝統を感じるデザインと耐久性抜群の空冷4気筒エンジンによって、硬派な印象を強く感じられます。フレームは、鋼管によるダブルクレードル型で重量があり、タイヤは細めになっています。

2008年まで販売していましたが、基本構造は古くて適度に旧車の雰囲気を出しています。

ホンダ CB750の特徴

車種名 CB750
メーカー HONDA (ホンダ)
排気量 747cc
販売時期 1992年-2008年
エンジン形式 空冷4ストローク並列4気筒 / DOHC4バルブ
タイプ ネイキッド
シート高 795mm
軸距 1495mm
燃料タンク容量 20L
燃費 27.0 km/L ( 60 km/h走行時)
トランスミッション形式 常時噛合式5段リターン
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
燃料供給方式 キャブレター
フレーム形式 ダブルクレードル
車両重量 235kg
乗車定員 2名
最高出力 55kW〈75PS〉/ 8,500rpm
最大トルク 64N・m(6.5kgf〉/ 7,500rpm
新車価格 766,500円
中古車相場 50-60万円(2007年式)

モデルチェンジ情報

・1992年2月21日:日本仕様。
・1995年:ボディカラーに赤を追加、ホイールの塗装色変更などのモデルチェンジ。
・2001年:排ガス規制の影響に伴いキャブレーターを変更、エキゾースト・エアインジェクション・システムを搭載、リヤサスを廉価タイプへ変更、メッキメーターの廃止など。
・2004年:ヘッドライトをマルチリフレクター仕様へ変更、イモビライザー搭載、リザーバータンク付きリヤショックアブソーバーを復活。
・2007年:特別カラー、細部にアルマイト処理を施したスペシャルエディションを発売。
・2008年:生産拠点を浜松工場から熊本工場へ移管、8月に生産終了。

マイナーチェンジを定期的に行っていますがフルモデルチェンジはしていません。2004年のマイナーチェンジ以降の人気が高いです。

教習車仕様

1996年に大型自動二輪免許の教習が解禁になったことに伴い、当時のモデルのなかでは扱いやすさがあり、耐久性に定評のあったCB750が教習車として広く採用され、専用モデルを発売します。

CB750教習車仕様は通常モデルと以下の違いがあります。

・アップハンドル化
・大型ガード、ポジション表示ランプの標準装備(教習車用装備)
・角形ミラーから丸型ミラーへ変更
・ローダウンシート
・グラブバー撤去
・電動ファンを装備した大型オイルクーラー(通常は電動ファンなし)
・エンジンチューン(最高出力75ps→73ps・最大トルク6.5kg-m→6.3kg-m)
・油圧式クラッチ(通常モデルはワイヤー式クラッチ)
・リアディスクを2ポット化(通常モデルは1ポット)

一部で教習車仕様が中古市場に流通しています。乗る頻度が多いのでエンジンの消耗はしていますが、電動ファンや強化されたリアブレーキなど通常モデルにはない魅力もあります。エンジンの耐久性は高いので、割安な価格であれば検討する価値のあるモデルです。

ベースモデルの生産終了に伴い、教習車仕様も2008年に生産終了しています。今でもCB750を使い続けている教習所は多数ありますが、現行モデルではNC750Lが教習車仕様として新車供給されています。

ホンダ CB750の評価

近所の街乗り  ★★★☆☆
通勤・通学   ★★★★☆
ツーリング   ★★★★★
峠・サーキット ★★☆☆☆
足着き性    ★★★☆☆
扱いやすさ   ★★★☆☆
タンデム    ★★★★☆
カスタム性   ★★★★☆

キャブ規制の2008年まで生産されていた車種ですが、適度なレトロ感がありオーナーからの評価が高い車種です。CBXカラーをはじめ市販車向けは鮮やかなカラーリングを施していて、教習車っぽさはなく、カスタムのよく似合う王道スタイルです。

車体は重たくタイヤが細いので、現行モデルに比べると走行性能は劣りますが、峠やサーキットでコーナーを攻めなければスペックに不満を抱きません。空冷エンジンで75馬力は優秀な数字で、実用域で手軽に使いこなせます。

重量のある分、高速走行の安定性も高く、法定速度で巡航すると気持ち良いです。教習車に使われるくらいなので耐久性が非常に高く、故障の少ないメリットがあります。

クセが少なく扱いやすいモデルですが、初心者よりも長年ホンダ車を好んで乗っているベテランライダーから選ばれています。近い将来、中古価格の高騰することも予想されていて、中古市場で注目度の高い車種です。

性能を求めるなら現行モデルの用意もあり、CB750と併売されていたCB1300SF/CB1000SFをオススメしますが、空冷エンジンにシャープな外装などCB750ならではの魅力を持っています。

中古バイク・買取情報

人気・査定額 ★★★☆☆
タマ数    ★★★★☆
カスタム比率 ★★★★☆

耐久性に定評のある車種で走行距離5万kmを超えても大きな値崩れはありません。クチコミでは10万kmまでは余裕で走るという意見も多く、距離よりもメンテナンス状況が重要です。

カワサキのZ900RSや、CB750と同じ空冷エンジンを搭載したゼファー750が、プレミア価格で流通しているのに対して、CB750は目立った高騰は見られません。旧車テイストかつ王道スタイルのネイキッドなので、キッカケさえあれば中古相場が高騰すると予想しています。

今なら程度の良い中古が豊富で平均的な価格帯で流通しています。現在の水準から大きく値崩れを起こさないので、売るときのことを考えればお買い得な車種で、距離を乗る人にオススメです。売却を検討している方は、急いで売る必要はありません。

カスタムはマフラー、フェンダーレスキット、ビキニカウルが人気です。低年式になると20〜30万円ほどで購入できるので、練習用の大型バイクを探している方にもオススメです。

おわりに

CB750は私が大型自動二輪免許を取ったときの教習車でした。当時は重たい割にパワーがないと思いましたが、改めて見てみるとホンダ車らしいデザインでカスタムをするとばっちりキマっています。近年注目されている空冷4気筒エンジンにも魅力を感じます。

重たい割には小回りが効きますし、半クラッチを使いやすいパワーなので街乗りでもストレスなく乗れます。キャブ車や王道デザインのネイキッドバイクが少なくなっている中で、CB750はプレミアムの少ない狙い目車種です。

CB1300SFのテールカウルが跳ね上がるデザインになるなど、現行車が流行を取り入れた改良をする一方で、昔ながらのデザインのCB750の魅力が高まっているように感じます。空冷ネイキッドはカワサキ車の人気が高いですが、耐久性ではホンダの方が優れています。

中古の大型バイクを検討している方に強くオススメしたい車種で、将来の中古価格の上昇を見込めて走行距離による減点が少ないので売る時に有利です。

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