ホンダ CB250Rの特徴と買う・売る時のポイント
youtubeより
CB250Rは2018年5月に発売した、ネオレトロなデザインを特徴にした新しいネイキッドバイクです。同時期にCB1000RとCB125Rのシリーズ車種も発売していて、CB250Rは海外モデルのCB300Rの排気量を縮小した日本向けモデルです。CB250Fの実質的な後継モデルですが、スタイリングを変更しただけではなく、シャーシを一刷し、CB250Fより16kgの軽量化を行っています。車体をはじめ基本構造は弟分のCB125Rと共通です。
CB-Rシリーズの中では唯一ABSの設定有無を選べます。フラッグシップモデルのCB1000Rは国内の熊本工場生産ですが、CB250Rはタイ生産になっています。ネオレトロでスタイリング重視した最新バイクなので、CB-Rシリーズの価格設定は全般的に割高感がありますが、CB250Rは503,280円の価格設定でライバルに比べても割安です。
他社の250ccネイキッドバイクやストリートファイターは2気筒エンジンを搭載しています。同じ単気筒エンジンを搭載するKTMの250デュークに比べるとエンジン性能は劣ります。スペックやパワーではなく、スタイリング、軽量ボディによる扱いやすさを重視したバイクで、バランスの良い仕上がりです。
CB250R(https://www.honda.co.jp/より)
ホンダ CB250Rの特徴
車種名 | CB250R |
---|---|
メーカー | HONDA (ホンダ) |
排気量 | 249cc |
販売時期 | 2018年5月 |
エンジン形式 | 水冷4ストローク単気筒/DOHC4バルブ |
タイプ | ネイキッド |
シート高 | 800mm |
軸距 | 1355mm |
燃料タンク容量 | 10L |
燃費 | 国土交通省届出値 44.5km |
トランスミッション形式 | 常噛6段リターン |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング式 |
燃料供給方式 | 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI) |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
車両重量 | 142kg(ABS144kg) |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 20kW(27PS) / 9,000rpm |
最大トルク | 23N・m(2.3kgf・m)/ 8,000rpm |
新車価格 | 503,280円 |
中古車相場 | 40-45万円(2018年式) |
CB250Fとの違い
エンジンはCB250FのMC41EからMC52Eに換装されています。同じ水冷単気筒エンジンで、最高出力はCB250Fの29馬力より2馬力少ない27馬力に低下しています。最大トルクのスペックは同じですが、ピークトルクが7,500rpm→8,000rpmと500回転上昇しています。カタログスペックだけで見ると若干悪くなっていますが、排ガス規制に適用させるとともに実用域のトルクを高めて乗りやすくなっています。
また、16kgの大幅な軽量化によって、CB250F以上にパワーのゆとりを感じられて加速性能もアップしています。LEDヘッドライトの採用やフロントフォークの倒立化も行っているので、新型バイクにふさわしい進化を遂げています。価格はABS無しモデルで464,400円→503,280円で約4万円の値上げをしていますが、装備のアップグレードを考えると割安感は高まりました。シート高は780mm→800mmに2cmアップしていますが、軽くなったので停車時の安定感は増しています。
CB250Fもスペック上は決して悪くありません。CB250Rのスタイリングに魅力を感じなければ中古で安く買えるのでオススメの車種です。
CB125Rとの違い
CB250R(https://www.honda.co.jp/より)
CB125R(https://www.honda.co.jp/より)
CB125Rとの違いは、エンジンの排気量と、CB125RがABS標準装備、大型サイレンサーの専用マフラーであること以外は全く同じです。設計上の問題で、CB125Rはシート高は15mm高い815mmになっています。タイヤサイズも完全に同じなので、ナンバーとエンジンの外観以外では全く区別できません。スタイリングに魅力を感じて維持費を重視するならCB125Rをオススメします。
CB125Rの重量は、CB250RのABS有りモデルと比べて17kg軽い127kg、最高出力はCB250Rの半分以下になる13馬力です。価格差は約5.5万円なので、維持費を持っていなければ、パワーのゆとりが大きく異なるのでCB250Rをオススメします。
⇨CB125Rの詳細はコチラ
ホンダ CB250Rの評価
近所の街乗り ★★★★☆
通勤・通学 ★★★★★
ツーリング ★★★★☆
峠・サーキット ★★★★☆
足着き性 ★★★★☆
扱いやすさ ★★★★☆
タンデム ★★★☆☆
カスタム性 ★★★★☆
250ccクラスでは2気筒エンジンが流行していますが、街乗りメインであれば軽量で低燃費の単気筒エンジンの方が向いています。先代のCB250Fは、本来は攻撃的であるべきストリートファイターのスタイリングを、廉価版にさせたようなスタイリングとパッケージングで人気は伸び悩んでいました。CB250Rは、大幅な軽量化とネオレトロな雰囲気のスタイリングに一刷されて、魅力が大幅に高まりました。CB-Rシリーズの中では、唯一同じ排気量のライバル車種に比べて割安な価格設定です。
スタリングを魅力にしている車種だけに、黒、赤、銀の3色によるシンプルなカラーラインアップを残念に感じます。もっとオシャレな雰囲気のあるカラーを追加すれば、女性ライダーも取り込みを期待できます。スペックや加速を求めるのであれば、ハイパワーの2気筒エンジンモデルやKTMの250デュークの方が優れています。CB250Rも決して非力ではなく、軽量かつ高剛性のフレームと倒立フォークの組み合わせで、スポーツ性能にも優れています。峠のワインディング程度であれば、国産のライバル車種よりも扱いやすくて人馬一体を体現しやすいバイクです。
売れ行きも好調で、2018年はフルモデルチェンジしたPCXと並んで、ホンダのバイク販売を牽引している車種です。パワー不足を解消するために、フルエキのマフラー交換をする方法もありますが、CB250Rは社外製フルエキマフラーを入れても最高出力はあまり上がらないようです。ハイパワーよりも軽量ボディならではの軽快な乗り味を求めている方にオススメです。
ホンダ CB250Rの新車値引き・カスタムに関して
売れ筋車種のため、在庫や展示車、試乗車を用意している販売店が多数あります。新車値引きは5万円前後期待できます。格安販売店では8万円ほど。一部では10万円超えの値引きが出ている事例もあります。Goo-Bikeなどに登録されている新車販売情報を伝えるなどして、近くのショップと価格交渉してみると良いでしょう。すでに新型バイクの値引き引き締めは終了して、今後は5万円から10万円の値引き額で安定していくでしょう。
兄貴分のCB1000Rと共通したデザインコンセプトですが、低コストを重視したモデルなのでノーマルには若干物足りなく感じる面があります。大型サイレンサーのマフラーを採用しているので社外マフラーに交換する需要が高いです。純正オプションの数は少ないですが、工賃込みで1万円前後で取り付けられるアクセサリーソケットが人気です。
中古バイク・買取情報
人気・査定額 ★★★★☆
タマ数 ★★☆☆☆
カスタム比率 ★★☆☆☆
CB250Rの中古バイクは少ないですが、新車販売が好調なので数年待てばタマ数の増加する見込みです。先代のCB250Fは、4年落ち走行距離1万kmオーバーでも安い中古で店頭販売価格25万円以上を維持しています。初心者に人気の高いカテゴリーなので、中古を購入する需要が高いです。
CB250Rは軽量化とスタイリングの変更で評価を高めているので、将来売る時に高いリセールバリューを期待できます。中古購入者は初心者比率が高いので、年式に対して走行距離の多い中古は限定を受けやすいです。距離の少ない人は数年後の代替を見据えて購入しても良いでしょう。距離を乗る場合でも、5年以上経過すれば高い水準で相場の底打ちをするでしょう。
カスタム需要は今のところ低いですが、アフターパーツが増加すればカスタムした中古バイクも増えていくかもしれません。カスタムパーツをプラス査定されるかは読みにくいです。万人受けする無難なカスタムであれば売る時も高く評価されるでしょう。
おわりに
CB250Rがヒットした要因はスタイリングを評価されたからです。バイクはスペックが全てではないことを証明してくれました。レース目的などスポーツ性を重視している人は少数派で、実用性を求めてバイクに乗るならスクーターが最強です。250ccミッションバイクであれば、オシャレでカッコよく乗ることが1番重要です。
個性的なデザインなので、もしライバルメーカーの車種の方が好きなスタイリングであれば、外観の気に入った車種を第一候補にして検討してください。スペック、重量などの違いはありますが、250ccクラスならどんなバイクでも乗っているうちに慣れます。もしスペックに物足りなく感じてしまった場合は、ライバル車種を選んでも同じ状況になっているので排気量の大きなバイクにステップアップしましょう。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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