ホンダ CB1300SF/SBの特徴と買う・売る時のポイント
CB1300SFの人気の理由は、ライバルを上回る扱いやすさです。車両重量も重くて足着き性もあまり良いバイクではありません。展示車両にまたがってみると扱いにくそうと感じる人もいるかと思いますが、実際に走り出してしまうと、大型ボディーとは思えないくらい素直に扱えるバイクです。
重量があるボディーですので高速走行の安定感も高く峠やサーキットでも高い戦闘力を発揮できます。400SFと同様に故障の少なさも定評があり、ちゃんとオイル交換さえしていれば10万kmくらい余裕で走れてしまうタフさがあります。
最大のライバルであった「ZRX1200DAEG」は撤退しましたが、リッタークラスの王道ネイキッドバイクは、中古市場では高い人気を誇っている競争の激しいカテゴリーです。
その中でも人気が高く、総合評価でもライバルを一歩リードしている人気車種です。
このページの目次です
CB1300SF/SB相場情報・中古販売価格の推移


14年ぶりの大規模モデルチェンジで大幅パワーアップ!!
CB1300SuperFour(SB)とSuperBolDorは、先代のCB1000SFから続く超ロングセラー車種です。ライバルのXJR1300、ZRX1200DAEG、GSX1400などライバルがフェードアウトする中、ホンダのCB1300シリーズだけは安定した新車販売を続けています。
他社が撤退をしているカテゴリーではありますが、2017年10月20日に大幅なアップデートを行うマイナーチェンジを行いました。2003年に2代目のSC54型が発売されて以降、初めての大規模なマイナーチェンジとなり、排ガス規制に適合させつつも馬力をアップさせて、より魅力的な車種にパワーアップしました。
2019年モデルより、ホンダのネイキッドでは初のオーリンズ製電子制御サス&ブレンボ製モノグロックキャリパーを搭載したSPモデルを追加しました。
2017年モデルチェンジの主な変更点
・給排気系の変更で最高出力アップ&平成28年度排出ガス規制に適合(101PS→110PS)
・アシストスリッパークラッチの装着
・LEDヘッドライトを新採用
・ウインカー小型バータイプLED化
・4-2-1の新作マフラーへ改良、SF/SB共通にすることで純正パニアケースをSFでも装着可能に改良
・ETC全車標準装備
・5段階の温度調整ができるスポーツグリップヒーターを全車標準装備
・シートを外さなくても利用できるヘルメットホルダーを追加
・アクセサリーソケットをシート下に設置
(写真はCB1300SB、純正パニアケース装着車)
外観に大きな変更はなく伝統のデザインを継承しています。見た目には分かりにくいですが、LEDヘッドライトを採用し灯火類がパワーアップしています。ETCやグリップヒーターを標準装備して、さらにお買い得なパッケージングになりました。
最新のスポーツバイクに比べると排気量に対して110PSのパワーは物足りなく見えるかもしれないですが、伝統の直列4気筒DOHCエンジンはバイクらしいフィーリングがあり、排ガス規制に適合させつつ出力を高めた点を評価できます。リセールバリューを考えても新車購入する価値が高まりました。
ホンダ CB1300SFの特徴
車種名 | CB1300SF (スーパーフォア) |
---|---|
メーカー | HONDA (ホンダ) |
排気量 | 1,284cc |
エンジン形式 | 水冷4ストローク直列4気筒 / DOHC4バルブ |
燃費 | 国土交通省届出値26.8km |
トランスミッション形式 | 常噛6段リターン |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング |
燃料供給方式 | 電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉 |
フレーム形式 | ダブルクレードル |
車両重量 | 268kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 81kW(110PS)/7,250rpm |
最大トルク | 118Nm(12.0kgm)/5,500rpm |
新車価格 | 1,511,400円〜 |
中古車相場 | 25万円〜130万円 | 想定売却価格 | 20万円~100万円 |
ホンダ CB1300SFの評価
ホンダ CB1300SFはホンダを代表するCBシリーズのフラッグシップモデルです。400ccで定番ネイキッドのスーパーフォアの1300ccモデルになります。
初代は1998年にCB1000SFの後継車種として発売されました。2003年にフルモデルチェンジを行い、2018年モデルの大幅アップデートでもキープコンセプトを貫き、現在も2代目モデルが現行モデルとして新車販売されているロングセラー車種です。
派生車種として、2005年のマイナーチェンジ時に投入されたハーフカウルの「CB1300スーパーボルドール」と、2009年にスーパーボルドールをベースに改良された「スーパーツーリング」があります。なおスーパーツーリングは2014年モデルで生産終了になり、現行では「スーパーフォア」と「スーパーボルドール」の2車種がラインナップされています。
大型バイクのネイキッドの中でも、王道の路線を進んだ人気モデルで、水冷4気筒DOHCエンジンにダブルクレードルフレームなど、昔ながらのバイクらしさが強く残っていますが、迫力のある外観で新しさも感じられる完成度の高いバイクです。
2017年のモデルチェンジでは出力と装備が改善されて、より魅力的なパッケージになりました。
バイクそのものは高く評価できますが、2020年モデルは2017年モデルに比べて25万円ほど高くなった価格設定を残念に感じます
ホンダ CB1300SFの新車値引き・カスタム
従来は10万円前後の値引きを期待できましたが、現在はディーラー(Dream店)以外の販売店を含めて原則値引き0円です。おそらくメーカーから値引き制限の通達が出ているのでしょう。ライバルが不在になったことで強気な販売戦略へシフトした模様です。今後も値引き枠の拡大は期待できません。
割高感が高まりましたが、パワーアップや装備追加などモデルチェンジの内容が良いので、多少高くても新型を狙う価値はあります。売る時のリセールバリューも考慮して新車・中古購入を比較検討してください。
カスタムに関しては、CB1000SF時代に比べて需要が少なくノーマルで乗る人が増えてきました。ネイキッドのスーパーフォアの場合は、マフラーやサイドカウル、フロントフェンダーなどの外観カスタムの人気が高いです。
ホンダ CB1300SFの中古バイク・買取情報
新車価格が高く、CBのフラッグシップモデルだけあって、高年式の中古バイクは人気が非常に高いです。デビュー以来安定した販売台数を確保してきた車種ですので、10年以上型落ちのタマが充実しています。古い年式の中古も、耐久性の高さが再び評価されて、近年は中古相場が上昇してきています。
最新スポーツバイクに比べるとスペックは物足りなく、割高に感じるかもしれないですが、バイクらしいフィーリングがあり、旧車のようなプレミアムも発生しつつある希少な現行車種です。特に高年式のバイクはライバル不在になったことで中古市場での需要が拡大しています。大切に乗れば価値が下がらないので、長く乗り続けることもオススメしたい鉄板車種です。
初代モデルなど低年式モデルでも、中古相場が再び上昇してきているので、今は良い売り時だと言えます。排気量が大きい分、部品代が高価になるので、乗る時間がなく状態を維持できないのであれば、早めに売却するとよいでしょう。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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