ハーレーダビッドソン FXDR114の特徴と買う・売る時のポイント
FXDR114はハーレー・ダビッドソンの2019年モデルから加わった新型スポーツバイクです。2019年モデルでは唯一のニューモデルで、カスタムスタイルが増えた既存モデルと比べても個性の強い「異端児」と呼べる存在です。
車体はドラッグレーサースタイルのスパルタンな印象で、大型エンジンによる太いトルクによって、あらゆるシチュエーションで快適に走れます。1,868ccの大型Vツインエンジンを搭載しているのでバンク角は出せませんが、適度なコーナリング性能を確保しています。
ホイールベースは1,735mm、リアタイヤは超ワイドの240サイズを搭載したドラッグレーサースタイル。倒立フロントフォークにフロントダブルディスクなど足回りを強化し、メーカーは「パワークルーザー」のカテゴリーを提案しています。
このページの目次です
ハーレーダビッドソン FXDR114のスペック
車種名 | FXDR114 |
---|---|
メーカー | Harley Davidson (ハーレー・ダビッドソン) |
排気量 | 1,868cc |
販売時期 | 2018年8月23日 |
エンジン形式 | 空冷OHV4バルブV型2気筒(Milwaukee-Eight114) |
タイプ | クルーザー |
シート高 | 720mm |
軸距 | 1735mm |
燃料タンク容量 | 16.7L |
燃費 | – |
トランスミッション形式 | 6速リターン |
クラッチ形式 | 湿式多板 |
燃料供給方式 | インジェクション(Electric Sequential Port Fuel Injection) |
フレーム形式 | – |
車両重量 | 303kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | NA |
最大トルク | 160Nm/3,500rpm |
新車価格 | ビビッドブラック2,862,000円/モノトーン2,904,000円 |
中古車相場 | – |
ハーレーらしいエンジンサウンドとフィーリングも健在
見た目はモンスター級のドラッグレーサーですが、ハーレー伝統のトルクの太いVツインエンジンを搭載しています。ハーレーに乗るステータスを大切にし、乗ってみると意外なほど走りやすいです。車体は300kgオーバーの重量級ですが、中低速トルクが太いので街乗りでも快適に走れます。
スタートからの加速は本格的なドラッグ系バイクに劣りますが、高速走行で一気にスロットルを開ければ豪快な加速を味わえます。ワイドタイヤの影響で高速走行時の安定感は抜群で、高い位置に配置したセパレートハンドルとフロント倒立フォークで峠のワインディングも気持ちよくこなせます。
レスポンス重視ではなく、エンジンを回した時のサウンドはハーレーらしさを感じられます。大排気量エンジンによって、あらゆる高速域で非力感を感じさせない走りを両立しています。
FXDR114の主要装備
エンジン | 1,864ccのミルウォーキーエイト114のVツインエンジンを搭載 |
---|---|
マフラー | Screamin’EagleNHRAドラッグマシンをインスパイアした新型エアインテークシステム、バンク角も確保した1本出しサイレンサー |
シャーシ | ソフテイルフレームにアルミ製サブフレームを組み合わせることで新作コンポジットテールカウルの装着を可能、シート高は720mmで足着き性抜群 |
フロントフォーク | レーススタイルデザインを重視した倒立フォークを採用 |
リアサスペンション | ダイヤルを回すだけで減衰圧調整できるモノサスペンション |
ブレーキ | フロント固定4ピストン、リアフローティング2ピストン |
ハンドル | サパレートタイプのクリップオンハンドル、ハンドル位置は高めだが前傾姿勢でのライディングも可能、ハンドル幅は広めに設定 |
ヘッドライト | 9つのLEDから構成されるLED Daymaker、スピードスクリーンと名付けられた専用ビキニカウルを装備 |
燃料タンク | 従来の車種とは異なるデザインの新作タンク、要領は16.7L |
タイヤ | フロント120/70ZR-19 60W、リア240/40R-18 79V |
メーター | デザインを邪魔しない目的の5インチ小型液晶メーター、速度計、燃料系などを常時ディスプレイする多機能タイプ |
ハーレーダビッドソン FXDR114の評価の評価
近所の街乗り ★★★☆☆
通勤・通学 ★★☆☆☆
ツーリング ★★★★★
峠・サーキット ★★★☆☆
足着き性 ★★★★☆
扱いやすさ ★★★☆☆
タンデム ★★☆☆☆
カスタム性 ★★★★☆
個性的なルックスで見た目のインパクトを重視する方から選ばれています。メーカーからもカスタムパーツを多数用意していて、カスタムベースとしての需要が高いです。スタイリングを重視していますが、中低速トルクの太い大排気量エンジンによって高い実用性を確保しています。街乗り、高速走行、峠のワインディングまで快適にこなせます。
ステップポジションが前にありハンドルがワイドなので、独特なライディングポジションになっています。長距離ツーリングでは少し疲れやすいです。気になった方は一度ディーラーで跨ってみてください。ハーレーの提唱するスポーツスタイルやドラッグレーサースタイルは、コアなハーレーファンを納得させる乗り味です。
ハーレーダビッドソン FXDR114の新車値引き・カスタムに関して
新車値引きは基本ありません。オプションパーツの同時装着による割引交渉をすると良いでしょう。ハーレー・ダビッドソンは全般的に値引き販売を行いません。ディーラーによる値引きを期待できるのは夏から秋のイヤーモデルが変わるタイミングです。乗り出し価格で300万円前後になる車種なので、細かい値引きやお得になる時期は気にせずに検討する方が多いです。
カスタム需要が非常に高く、メーカーによるカスタムペイントオプションも用意しています。マフラーやハンドルをイジるとよいでしょう。走行機関は完成度が高いので外装中心にカスタムしたくなる車種です。
中古バイク・買取情報
人気・査定額 ★★★★☆
タマ数 ☆☆☆☆☆
カスタム比率 ★★★☆☆
個性の強い車種ですが、流行しているメガクルーザー系なので高いリセールバリューを確保できそうです。ハーレーのファンをはじめ、他メーカーから興味を持つ方も増えるでしょう。純正オプションのカスタムは高く評価され、売る時の査定にもプラス評価を得られます。
新しい物好きの富裕層が購入して数年で手放す需要を期待できるので、新車購入がネックの方は1〜2年待ってみるとよいでしょう。ミルウォーキーエイト114のエンジンを搭載したバイク全般で中古市場の評価は高いです。新車販売台数は少ないので、良い中古を見つけたら早めの検討をオススメします。
リセールバリューが高いとは言え、車体だけで300万円弱の高級バイクです。買値に対して売値の下げ幅は大きくなります。
おわりに
ハーレーの2019年モデルでは唯一の新型車種で、メーカーが力を入れて造った印象を受けます。メーカーも自信作だと思っていることでしょう。ハーレーはEVバイクやスポーツバイクの導入を計画していますが、FXDR114はハーレーらしさを大切にしたエンジンフィーリングを楽しめるバイクです。
近年のハーレーはスポーティーなモデルが増えていますが、FXDR114はスポーツクルーザー系の最終形態とも呼べるパッケージングです。異端児のようなスタイリングのため、伝統的なアメリカンバイクを好む古いファンからは否定的な意見も出ていますが、伝統を残しつつ時代の変化に対応させる目的で投入された車種です。
スタイルを変えた新型バイクが普及すれば、王道スタイルのクラシック感が高まり、双方の輝きが増して共存していくのではないでしょうか?

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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