Ducati Multistrada1260シリーズの特徴と買う時、売る時のポイント
ドゥカティのデュアルバーパスバイクのMultistrada(ムルティストラーダ)が、2018年モデルより大幅なモデルチェンジをします(2018年4月発売予定)。ユーロ4の排ガス規制に適用させつつ、排気量を60cc拡大し、電子制御も強化されています。
ドゥカティといえば、パニガーレやモンスターなどのロードバイクが有名ですが、ムルティストラーダシリーズはドゥカティの世界販売割合トップクラスを誇るヒット車種です。ライバルはBMWのGSシリーズ、ホンダのアフリカツインKTMのアドベンチャーシリーズにあたり、世界中で需要の拡大している注目のカテゴリーです。
売れ筋車種のモデルチェンジということもあり、力の入れ方が伝わってくる進化を遂げました。なお、ムルティストラーダ1200は2015年にフルモデルチェンジしたばかりで、2018年モデルはマイナーチェンジにあたります。まずは排気量を60cc拡大し、先代のMultistrada1200から車名もMultistrada1260に変更しました。
ドゥカティは、重量増を感じさせないボアの拡大を得意にしていて、Lツインエンジンの特性もあり、1,000ccクラスと同等の扱いやすさです。電子制御も大幅に進化させ、エンジン出力だけではなくサスペンション設定、ABS、トラクションコントロールの介入度もハンドルスイッチのモード変更で選択可能になりました。
さらに、新シャーシの採用、スイングアームの延長とキャスターアングルの変更まで行い、見た目こそ大きな変更はないですが、中身はフルモデルチェンジに近い改良を行われています。
このページの目次です
Ducati Multistrada1260の特徴
車種名 | MULTITRADA1260(STD) |
---|---|
メーカー | DUCATI (ドゥカティ) |
排気量 | 1,262cc |
発売時期 | 2018年4月発売予定 |
エンジン形式 | ドゥカティ・テスタストレッタDVTデスモドロミック可変バルブ、L型2気筒4バルブデュアルスパーク水冷 |
燃費 | – |
トランスミッション形式 | 常噛6段リターン |
クラッチ形式 | 湿式多版油圧式 セルフサーボ/スリッパークラッチ機構付 |
燃料供給方式 | ボッシュ製電子制御燃料噴射、56mm径スロットルボディ、フルライド・バイ・ワイヤ |
フレーム形式 | スチールパイプトレリスフレーム(新開発専用フレーム) |
車両重量 | 232kg |
乗車定員 | 2名 |
最高出力 | 116.2kw(158PS)/9,500rpm |
最大トルク | 129.5Nm(13.2kgm)/7,500rpm |
新車価格 | 2,316,000円〜 |
中古車相場 | 150〜180万円(2015年式) |
3つのモデルをラインナップ
2018年モデルのムルティストラーダは、STD、S、PikesPeakの3つのモデルを用意しています。
■MULTITRADA1260(STD)
特徴:標準グレード
価格:2,316,000円
標準装備:
ビークルホールドコントロール(VHC
ライディングモード、パワーモード
ドゥカティ・セーフティーパック(コーナリングABS Bosch+DTC)
ドゥカティ・ウィリーコントロール(DWC)
クルーズコントロール
ハンズフリー、バックライト付きハンドルレバースイッチ
ドゥカティ・マルチメディアシステム(DMS)
etc
■MULTITRADA1260S
特徴:電子制御セミアクティブサスを搭載した上級グレード
価格:2,625,000円〜
標準装備:
STDに採用さている装備
ドゥカティ・スカイフックサスペンション(DSS)・リアサスザックス製
ドゥカティ・クイックシフト(DQS)アップ・ダウン対応
フルカラーTFT液晶インストルメントパネル
フルLEDヘッドライト
コーナリングライト
■MULTITRADA1260PikesPeak
特徴:1260SをベースにTermignoni製マフラー、オーリンズ製サスペンションを加えた最上級グレード
価格:3,069,000円
1260Sからの変更点:
Termignoni製エキゾース
ドュカティ・パフォーマンス
カーボン製バイザースクリーン
プレキシガラス製ウィンドスクリーン
オーリンズ製上級グレードサスペンション
カーボンフロントフェンダー
カーボン製コンベアカバー
カーボン製ハンズフリーカバー
黒、白、赤の専用カラー
Ducati Multistrada1260のスペックの評価
ムルティストラーダシリーズのコンセプトは「4 Bikes in 1」で、市街地、スポーツ、ツーリング、オフロードを1台のバイクで全てこなすことです。まさにコンセプト通りのバイクで、あらゆるシチュエーションで快適なライディングを可能にしています。
価格面も含めた最大のライバルはBMWのR1200GSシリーズですが、モデルチェンジで大幅にパワーアップして、ライバルに比べても魅力的な車種になりました。ちょっと残念だったのは、LEDヘッドライトとコーナリングライトが1260Sになる点です。STDと1260Sの価格差は約30万円ですが、できれば1260S以上を選びたいパッケージングです。
世界ではもっとも熱い開発競争をしているカテゴリーで、国産バイクはホンダのアフリカツインがライバルです。装備に比例して価格も高額ではありますが、購入する価値のあるバイクで、ベテランライダーも納得させる乗り味です。
新車値引き・カスタムに関して
ムルティストラーダシリーズはドゥカティの中では値引きに積極的な車種です。マイナーチェンジとはいえ大幅な変更をしているので、モデルチェンジ後は値引きを引き締められる可能性はありますが、数ヶ月すれば車両値引きと用品値引きを合わせて、20万円ほど期待できるでしょう。
カスタムに関しては、純正オプションのサイドボックスなど実用的なものが中心になりそうです。社外品でオリジナリティを出すカスタムも悪くないですが、マフラーやサスペンション、フェンダーを変えたいのであれば、最初からPikesPeakを選ぶことも検討してみてください。
中古バイク・買取情報
人気上昇中のリッターデュアルバーパスバイクのため、中古市場でも高値で流通しています。型落ちについては大幅な値崩れはありませんが、シャーシやパッケージングが大幅に変わったので新型登場の影響も受けるでしょう。売却時期は早めの検討をオススメします。特に2015年のフルモデルチェンジ以前のモデルは、買取相場がもう1段下がる可能性もあります。
中古のタマ数は少なく、2015年式以降で見ると全国で探して数台程度です。もう1、2年待てばタマ数は増える見込みです。型落ちでも満足できる走行性能でスタイリングも新型と大きな違いはありません。モデルチェンジの影響で、高年式の中古が増えるのであれば検討する価値はありそうです。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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