K1600GTはメガツアラーでありながら、スポーツ性能も高く、私の中ではスポーツツアラーに近い位置付けをしています。
ただし、クラスの中では軽量とはいえ、最初は扱いに細心の注意が必要な車格があります。

口コミや専門家の試乗レビューを見ると、乗って走り出せば軽快に走れるという内容をみて、一体どのような乗り味なのだろうと興味が強いバイクです。
試乗会で導入される事例が少ない車種ですが、機会があれば興味本位ではありますが、一度乗ってみたいと思えるコンセプトのバイクです。

BMW K1600GTの特徴

BMW K1600GTの評価

近所の街乗り　　★☆☆☆☆
通勤・通学　　　★★☆☆☆
ツーリング　　　★★★★★
峠・サーキット　★★★☆☆
足着き性　　　　★★☆☆☆
扱いやすさ　　　★★☆☆☆
タンデム　　　　★★★★★
カスタム性　　　★☆☆☆☆

K1600GTは、2012年にK1300シリーズの後継として登場したメガツアラーバイクです。K1600GT最大の特徴は量販モデルの中では世界唯一の並列6気筒エンジンを採用している事です。6気筒ありながら、1,600ccという大排気量のエンジンを搭載するのはバイクの構造上、非常に難しい技術です。

シリンダ間の隙間は5mmにすることで、先代のK1300シリーズの1.3L並列4気筒の車体から重量差を17kgに抑えています。長年、水平対向や並列エンジンなど多彩なエンジンの開発をしてきたBMWだから実現した、バイク用としては異例の大型エンジンを搭載しています。排気量と気筒数が大きく、トルク重視のセッティングのエンジンは重厚感ある車体を軽快に操る事ができます。

国産車のライバルはホンダのゴールドウイングになりますが、燃料満タン時の重量でK1600GTの方が78kgほど軽くなっています。排気量差もありますが、K1600GTはメガツアラーの中でもスポーツ性能が高く万能性を兼ね備えています。

エンジンサウンドは並列6気筒特有の重厚感があり、電動スタンドなどの高級装備を外すなど、軽量かつスポーティーにもこだわった全メーカーのバイクのなかでもオンリーワンのバイクです。

BMW K1600GTの新車値引き・カスタムに関して

乗り出し価格300万円を超える高級バイクですが、値引き販売は基本的に行っていません。販売店によっては、オプションや下取り車の査定でサービスしてくれる場合もあるようです。若干の値引き交渉の余地はありますが、K1600GTを新車で購入される方は、細かい値引きにはこだわらない方が多いです。

カスタムについては、純正オプションが中心になります。ETCなど最低限の必要オプションはありますが、一通りの装備が揃っているのでカスタムの余地は少ないです。K1600GTLに標準装備されているようなフォグライトや電動スクリーンなどが売れ筋オプションです。
K1600GTLのような、あれもこれも付いてくるお得なパッケージングではなく、スポーティーなK1600GTに好みの装備を加えて軽快に乗りたいという需要が高いです。

BMW K1600GTの中古バイク・買取情報

人気・査定額　★★★★☆
タマ数　　　　★☆☆☆☆
カスタム比率　★☆☆☆☆

バイクブロスに掲載している中古は、随時10台前後あります。デビューから間もない事や300万円クラスの高級外車という点を考えると、タマ数は多い方です。富裕層が短期で乗り換える需要があるので、安く買いたい方は中古を探してみる価値があります。

売却を検討している方は、相場より大幅に安く買取しようとする悪質業者がいるので注意してください。安い査定価格を提示してくる業者は、悪意をもっている訳ではなく、このカテゴリーのバイクの買取実績が少ないため、適切な相場を見極める事ができていない場合もあります。
大手を中心に複数の買取業者に相談してみるとよいでしょう。

ライター：ブルさん

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。