Bimota SB8Kの特徴や買う・売る時のポイント
SB8Kは、イタリアの大手フレームビルダー「bimota(ビモータ)」の手がける、スズキ・TL1000Rをベースにした高級スポーツバイクです。Bimotaの現行モデルでは唯一の国産ベースの車種で、スズキのリッターツインエンジン搭載モデルを新車で購入できる唯一の手段です。
アルミツインスパーフレームを採用していたTL1000Rから、bimota製アルミ二ウムツインビームカーボンファイバーピボットプレートのフレームを採用し、大幅に剛性を強化されたプレミアムモデルです。TL1000Rの装備重量は223kgだったのに対して、SB8Kは48kgの軽量化の装備重量175kgで全く別物の乗り味になります。
最高出力は142.6馬力なので、最新のリッタークラスSSには劣りますが、コーナリング性能は現行モデルと同等以上です。乗り手の腕さえ良ければ、軽量ボディの恩恵で、200馬力クラスのライバル車種よりテクニカルなサーキットで好タイムを出すことも可能です。
出典:http://www.bimota.jp/index.php
各モデルの価格、特徴
SB8K GOBERT
価格:3,864,000円
特徴:SB8Kのスタンダートモデル。パイオリ製フルアジャスタブル倒立フォーク、6スポークアルミ二ウムキャストホイールなどを装備
SB8K SANTAMONICA
価格:4,494,000円
特徴:GOBERTからの変更点は、オーリンズ製フルアジャスタブル倒立フォーク、OZ製 6スポークアルミ二ウム鍛造ホイール、フロントブレーキブレンボ製ラジアルマウントキャリパーへアップグレード。
bimota SB8Kのスペック
車種名 | SB8K |
---|---|
メーカー | bimota(ビモータ) |
排気量 | 996cc |
発売時期 | – |
エンジン形式 | 水冷4ストロークL型2気筒 / DOHC4バルブ |
燃費 | – |
トランスミッション形式 | 6速 |
クラッチ形式 | 湿式多板、油圧式 |
燃料供給方式 | 電子制御燃料噴射、55mmスロットルボディ |
フレーム形式 | アルミ二ウムツインビーム カーボンファイバーピボットプレート |
車両重量 | 175kg |
乗車定員 | 1名 |
最高出力 | 104.8kW(142.6CV)/9,750rpm |
最大トルク | 105.5Nm(10.75kgm)/8,750rpm |
新車価格 | 3,864,000円(GOBERT)/4,494,000円(SANTAMONICA) |
中古車相場 | – |
bimota SB8Kの評価
近所の街乗り ★★☆☆☆
通勤・通学 ★☆☆☆☆
ツーリング ★★★☆☆
峠・サーキット ★★★★★
足着き性 ★★★☆☆
扱いやすさ ★★☆☆☆
タンデム ☆☆☆☆☆
カスタム性 ★☆☆☆☆
イタリアメーカーらしいデザインのカウルに、国産バイクのエンジンを合わせたモデルなので、故障リスクの少ないメリットがあります。ただしランニングコストの安さを差し引いても、手軽に購入できる価格帯ではありません。
スズキの個性の強いLツインエンジンに最新技術の軽量シャーシを組み合わせて、バイクらしさを強く感じられる乗り味に仕上がっています。電子制御装備は少なく、転倒時の修理代も高額になるのでベテランライダーや鑑賞目的のコレクターに選ばれています。
ビモータは日本メーカーのバイクをベースに作る機会は減っていて、現行モデルの大半はDUCATIモデルです。将来的にも日本メーカーベースを作らない可能性もあるので、貴重な最新モデルとして将来的にプレミアムの発生する期待もあります。
400万円近い価格なので、同じ予算で他のプレミアムクラスを買う選択肢も出てきますが、ハイパワーを追求したバイクよりも、扱いきれるパワーで面白い乗り味を得られます。
bimota SB8Kの新車値引き・カスタムに関して
受注生産で値引きは一切ありません。価格交渉する余地のないバイクです。
カスタムについても、ほぼコンプリートカスタムされているのでイジるところはないですし、変に社外マフラーを入れると価値が下がります。カスタム希望なら上位モデルのSANTAMONICAを選びましょう。消耗品が安く手に入るのは日本車ベースならではの魅力です。
中古バイク・買取情報
人気・査定額 ★★★★★
タマ数 ☆☆☆☆☆
カスタム比率 ★☆☆☆☆
国内での流通量の少ない車種で中古バイクを探すのは困難です。低走行であれば新車価格以上の値段で売りに出る可能性もあります。ベース車両のTL1000Rは中古市場で安く流通していますが、SB8Kはbimota製のプレミアムが加わり、将来的にも価値の下がる可能性は低いです。
買取価格はすぐに売れる車種ではないので、業者によっては安く買い叩かれてしまう可能性もあります。業者ごとに査定価格の差が大きくなる車種なので、複数社から比較検討しましょう。最低でも1社は店頭販売だけではなく、オークションにも強い業者や、全国展開の大手を入れて比較するとよいでしょう。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。