バイク業者用オークション代行の利用と評判

バイクの業者用オークション代行は、買取業者を利用するより高く売れる可能性があり、個人売買に比べて手間とトラブルリスクが少ないメリットがあります。
しかし、業者用オークション代行は手数料など初期投資が必要で、利用には注意点があります。

業者用オークション代行を利用する流れと、実際にどれほど高く売れるのか利用者の評判を調べてきました。

業者用オークション代行でバイクを売る

業者用オークションとは、会員制の業者専用オークションです。
本来は個人厳禁で、会員になったバイク業者しか利用できませんが、会員権を持っている代行業者を仲介して、個人が業者用オークションでバイクを売ることができます。

バイク買取業者は、業者用オークション相場より安くバイクを買取して利益をあげています。つまり、業者用オークションに売れば、買取業者を利用するよりも高く売れる可能性があります。

しかし、業者用オークションの会員権を持っていない個人が利用するには、代行業者の手数料を負担しないといけません。そのため、代行業者を利用しても実質手元に残る金額が必ず買取業者の査定価格より高くなるとは限りません。

業者用オークション代行でバイクを売る流れ

業者用オークションの代行業者を利用してバイクを出品する流れは次の通りです。

  1. 代行業者の選定・打ち合わせ
  2. 代行手数料等、必要な費用を前払いする
  3. オークション会場にバイクを輸送する
  4. 出品手続き・オークション会場によるバイクの検査(評価点の算出)
  5. オークション → 落札or流れ
  6. 代行業者から落札代金を受領する

業者用オークション代行を利用するデメリット

業者用オークションを利用してバイクを売る方法は、次のデメリットがあります。

・料金の前払いが必要
・オークション会場への輸送コストがかかる
・オークション会場へバイクを預ける必要がある
・代行業者の手数料が高い
・必ず1回のオークションで希望価格で売れるとは限らない
・悪質代行業者が落札代金をピンハネするケースがある

まず、業者用オークション代行は、代行業者やオークション会場への手数料、輸送コストなどの費用を前払いしないといけません。初期投資が必要になる点が、個人売買や業者への売却と決定的に違う点です。

個人売買で人気のヤフオクも利用に手数料がかかりますが、バイク車体の場合は出品手数料無料で利用できます。また、業者用オークションは一部のネットオークションを除いてオークション会場にバイクを預ける必要があります。

輸送コストがかかり、出品中はバイクに乗る事ができません。日常的にバイクを使っている方は業者用オークションの利用に向きません。

業者用オークションは原則、会場ごとに週に1回のペースでオークションを開催しています。希望価格で売れなかった場合は、出品を取りやめてバイクを引き上げるか、翌週のオークションまでバイクを預けて再出品する流れになります。

業者用オークションで高値で落札されても、代行業者の手数料が高く、一部の悪質業者は落札価格を偽ってお客に報告するケースもあります。業者用オークション代行を利用するには、必ず落札時の明細書を提示してもえるか事前に確認しておきましょう。

バイクの業者用オークションの出品代行にかかる費用

バイクの業者用オークション代行にかかる費用は、利用するオークション会場、代行業者、落札価格などによって変わります。
業界全体の相場から参考価格の一例を紹介します。

・代行業者手数料:5万円
・輸送費用:1万円(オークション会場に近い場合)
・オークション会場出品手数料:3千円
・オークション会場落札手数料:5千円
合計:6万8千円

業者用オークションの出品代行の場合、落札金額に関わらず手数料を一律料金に設定している代行業者が多いです。希望価格で売れなくて出品を取りやめた場合でも、費用は返金されません。

希望価格で落札されず、オークションに流れた場合は、再出品にかかる代行業者の手数料は無料で、オークション会場の出品手数料のみで対応してもらえる場合もあります。

代行業者の手数料が高いので、少なくても買取業者の査定価格よりも7万円以上の金額で売れないと業者用オークション代行を利用するメリットがありません

バイクの業者用オークション代行の評判

バイクを業者用オークション代行で売る方法は、実際に高値で売れるのでしょうか?
当サイト独自に評判を調べてきました。

驚くような高値で売れる事も

バイクの業者用オークションの買い手は、全国の落札価格情報を参考に入札を行っているため落札相場は安定しています。しかし、出品したバイクをどうしてもその開催日に落札したい業者が2社以上いると、競り上がって相場を大幅に超える高値が付く事もあります。

買取専門店が薄利でも買取台数にこだわるのは、台数をこなしていけばオークションで高値が付く爆益車に当たる可能性が高くなるからです。
個人が1台のみ出品して、競り上がる可能性は低いですが、驚くような高値で売れる可能性など、オークションはリスクを引き換えに夢があります。

買取業者に売る金額と大きく変わらないケースが多い

バイク買取専門店は、複数社で比較検討するなど、限界価格を引き出す事ができれば、業者用オークション相場より5万円前後安い金額で買取してくれます。業者用オークション代行は、代行業者の手数料だけで5万円ほどかかるので、結果的に買取業者に売る金額と大きく変わらないケースが多いです。

業者用オークション代行を利用した方の口コミや評判を見ると、「業者査定より15万円高く売れた」などと満足している意見もあります。しかし、悪質業者の安い査定価格と比較して、業者用オークションで高く売れたと言っている方もいます。

業者用オークションは驚くような高値が付く事も実際にありますが、利用者の口コミや評判をすべて信じてはいけません。

業者用オークション代行は、売却より購入で利用する需要が高い

業者用オークション代行は、売却のための出品代行は初期費用がかかるなどリスクが高いため利用者が少ないです。業者用オークション代行による購入は、売却と違い初期費用がかからない代行業者が多いです。

業者用オークションの落札代行(購入)にかかる手数料の相場は次のとおりです。

・代行業者の手数料:落札金額の5〜20%
・オークション会場の落札手数料:3千円〜5千円
・名義変更代行事務手数料:1万円〜2万円

代行業者は落札してはじめて費用が発生します。ただし代行業者によっては、キャンセル防止のため、手付金を事前に支払わないといけない場合があります。代行業者の手数料を払っても、販売店から購入するより安く中古バイクを購入する事が可能です。

また、オークション会場のプロの検査員が事故修復歴のチェックをしているので、個人売買で買うより信頼性が高いです。

まとめ

会員権を持っていない個人が、代行業者を業者用オークションに出品する事を私はオススメできません

せめて、車(四輪)であれば、まだ業者用オークション代行サービスを利用する価値があると思います。バイクは車に比べて利幅が少ないので、代行業者の手数料の負担が大きく、結果的に買取業者に売るのと変わらなくなってしまいます。

手元に残る売却価格が同じであれば、業者用オークション代行は初期費用が必要な点や、バイクを預ける手間がある分利用価値がありません。

個人売買のトラブルや、名義変更やネットオークションの出品方法などのリスクや手間を懸念して業者用オークション代行を検討している方がいれば、やめておいた方がいいです。手間やトラブルリスクを懸念するのであれば、最高値でバイクを買取してくれる買取業者を探した方が手堅くて確実です。

業者用オークション代行は、車種を問わず一律の手数料にしている代行業者が多いので、ハーレーダビッドソンや高年式のスーパースポーツなど、高級バイクを売る場合は、利用するメリットが大きいです。

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