バイクを個人売買で売る流れ、手続き、注意点

バイクは個人売買を利用すると、買取業者を利用するより高く売れる可能性があります。近年はスマホアプリで個人売買仲介サービスが普及した事で、バイクを個人売買で売る方が増えています。

個人売買は、そのバイクに乗りたいエンドユーザーに直接売れるため、買取相場より高値が付きやすいです。しかし、個人売買は手間やトラブルなどデメリットやリスクも多いので、軽い気持ちで挑戦してはいけません。

バイクを個人売買による売却を検討している方のために、利用の流れや注意点をまとめました。

バイクを個人売買で売る流れ

バイクを個人売買で売る流れは以下の通りです。

  1. 個人売買で買い手を見つける方法を決める(友人・知人、ネットオークションなど)
  2. 写真撮影をする(ネットで売る場合)
  3. 販売価格、取引ルールを決める
  4. ネットオークションへ出品/個人売買掲示板へ投稿(ネットで売る場合)
  5. 現車確認、問い合わせ対応
  6. 買い手の確定
  7. 代金の受領、バイクの受け渡し
  8. 名義変更
  9. 名義変更預かり金の返金等アフターサービス
  10. クレーム対応等

バイクを個人売買で売る方法のポイントをまとめました。

バイクの個人売買の人気サイト(アプリ)

バイクの個人売買の人気サイト(アプリ)は、次のものがあります。

ヤフオク
ラクマ(楽天のフリマアプリ)
ジモティ
モバオク

この他にも、小規模のネットオークションや個人売買掲示板サービス(フリマサービス)は多数ありますが、バイクの車体をネットで売る場合は、上記の4つのサービスを押させておけば問題ありません。

バイクの個人売買で圧倒的人気を誇るのがヤフオクです。他のネットサービスを圧倒する利用者数を誇り、個人売買でバイクを買おうとしている方は必ずチェックしています。ヤフオクを利用するには、YAHOO!プレミアム会員(月額498円)の登録が必要で、バイクの場合出品手数料無料、落札手数料1,944円が必要です。

無料サービスではありませんが、安い費用で手軽に利用でき、入札者のIDの評価を見て入札制限や入札取り消しができるなど、信頼性が高いです。ただし、ヤフオクでバイクを高く売るにはコツがあり、適当に出品するとトラブルリスクが高くなり、安く買い叩かれるリスクも発生します。

完全無料のサービスでは、ジモティが利用者が増えていてオススメです

個人売買の価格相場

個人売買はバイクの売却価格の設定が重要です。個人売買の価格相場は、業者の買取価格から1〜2割上乗せした金額です。個人売買は価格設定が自由で、ヤフオクなどのネットオークションを活用すれば、スタート価格、即決、最低落札価格など多様な設定ができます。

個人売買は現状受け渡しや保証なしが基本なので、買い手は同じバイクが同じ金額で売られていたら、信頼できる販売店から購入します。個人売買の価格設定は、売却まで時間がかかっていいのであれば、高めの価格設定にして長期戦を覚悟したり、少しずつ値下げを繰り返すようにしましょう。

新しいバイクの購入や、バイク置き場の都合などすぐにバイクを売りたい場合は、業者の買取相場に近い水準に設定する事が望ましいです。個人売買でバイクを売る時は、買取相場やネットオークションの落札相場をリサーチする必要があります。

個人売買の取引ルール

個人売買は、取引ルールを売却者が自由に設定できます。ただし、個人売買の取引は、ローカルルールがあります。他の出品者(投稿者)の内容を調査し、ローカルルールを意識した無難な取引ルールを設定しましょう。

個人売買の一般的な取引ルールは次のものがあります。

・名義変更は購入者が行う
・ノークレーム、ノーリターン、ノーキャンセルの3N
・整備なしの現状受け渡し
・代金は前払いもしくは、車両と交換
・ローンは原則利用できない(購入者が独自で資金調達する事は可)
・名義変更は受け渡しから2週間以内
・ナンバーが付いているバイクをそのまま渡す場合は、3万円前後の名義変更預かり金を受領して、名義変更の確認ができたら返金する

代金の後払い不可や、保証なしのノークレームなど、個人売買の常識的な事でも、しっかり明記しておかないと買い手から聞いてないと言われ、トラブルになる場合があります。

名義変更手続き

買取業者にバイクを売った場合、名義変更手続きを全て代行してくれますし、必要書類の用意があり売却者は業者の指示に従って署名、捺印するだけです。しかし個人売買でバイクを売る時は、名義変更は信頼性が乏しい買い手に委託する事が一般的で、売却者も必要書類や書類の書き方、名義変更の流れを理解している必要があります。

個人売買でバイクを買う人は、ネットでバイクを売ってるくらいだから、名義変更の事はなんでも教えてもらえると期待されるケースもあります。

バイクの名義変更は、排気量ごとに必要書類が違います。個人売買でバイクを売る場合には、名義変更の知識をしっかり身につけておきましょう

個人売買の注意点

個人売買は、上手に活用すれば最もバイクを高く売れる方法です。私も知人やネットオークションを通じて、バイクを個人売買で売却、購入をした経験があります。実際に良い取引もできましたが、難しさを痛感した場面もあります。

私の知人は、ネットオークションで売却後に大きなトラブルになって、安くても業者に売っておけばよかったと後悔されている方もいました。

個人売買は、誰でも確実に高く売れる訳ではありません。特に高額な取引になるバイク車体のネット販売はトラブルリスクが大きいです。必ず個人売買の注意点を理解して、慎重に検討をしましょう。

ヤフオクの利用にはコツがある

ネットで個人売買の買い手を見つける方法はヤフオクが定番です。ヤフオクは参加者が多く、最も高く売りやすいサービスです。ヤフオクの落札相場を見ると、驚くような高値が付いているケースもありますが、誰でも簡単に高値で売れる訳ではありません。

ヤフオクは評価による信用が重要で、出品実績や良い評価の獲得件数を見られます。はじめてヤフオクを利用して、新規IDで出品すると買い手から信頼されず入札が入りにくいデメリットがあります。

また、ヤフオクでバイクを高く売るには写真を多数掲載する必要があります。ヤフオクの基本情報では、10枚までしか写真をアップロードできません。HTMLのプログラミング言語を活用して写真を本文挿入したり、外部サイトの写真掲載サービスを活用する事が望ましいです。

また、トラブル回避を意識しつつ、魅力的な商品説明文を作る事が求められます。素人が知識が無いままヤフオクに出品すると、買取業者に売るよりも安く買い叩かれるケースもあります。

トラブルリスクが大きい

個人売買は、買い手が基本的に個人になります。特にネットで買い手を見つける場合は、全くの他人を相手に高額な取引をしないといけません。お金の支払いをめぐるトラブルや、受け渡し後の名義変更や車両へのクレームなど様々なトラブルリスクがあります

リスク回避、トラブル発生時に適切な対処をするノウハウが必要です。ノークレーム、ノーリターン、ノーキャンセルの3Nを明記していても、いざ買い手からクレームが来ると、ノークレームと言って突っぱねる事が難しい場面もあります。

買い手から難癖を付けられて、結局値引きや返金で対応する事例も多数あります。

個人売買でもローンを使えるようになった

バイクの個人売買の基本は、現金取引です。売り手も個人のため、ローンを案内する必要はありません。しかし、最近ではヤフオク専用ローンなど、個人売買でも利用できるローンが登場しています

ローン購入ができれば、幅広い方に購入を検討してもらえるメリットもありますが、トラブルリスクも増えます。大手のローンを利用してもらったり、代金受領後の受け渡しさえ守れば大きなトラブルにはなりませんが、買い手が審査に通らないケースがあります。

商談成立後にローンを利用すると言われ、1〜2週間待たされた結果、ローンが通らずにキャンセルになってしまう事もあります。ローンに通らないような方は、キャンセル料を請求しても払ってもらえる見込が少なく、時間や手間、手数料の損失が発生します。

現車確認の対応が必要

ネットオークションやネット掲示板でバイクを売る場合、購入を決める前に現車確認を希望される方が多いです。買い手も、写真や説明文だけでバイクの購入を決める事はリスクがあります。ネットの個人売買でバイクを売る場合は、現車確認の対応も必須事項と認識しておきましょう。

個人売買で取引が成立するまでに、現車確認や問い合わせの対応などで時間と手間が発生します。買取業者の査定価格より高く売れた場合でも、手間を考慮すれば買取業者に売った方が良かったと後悔される方もいます。

友人・知人への個人売買は難しい

友人や知人へ個人売買でバイクを売る時は、ネットで買い手を見つけるのとは違った難しさがあります。
友人・知人への個人売買は次の注意点があります。

・金額設定が高すぎると、悪い評判が身内の間で広まる
・クレーム対応をしっかりしないといけない
・外野(第三者)の意見が入りやすい

友人・知人に個人売買でバイクを売る時は、業者に売るより安い、もしくは同等水準の価格設定が望ましいです。買い手の方と商談して納得してもらえたとしても、共通の知人などを通じて価格が高すぎるといった意見が入ると、お互いに気持ちの良い取引ができません。

友人・知人にバイクを売る場合、高く売る目的よりも、友人・知人だからこそ特別価格で提供する気持ちが必要です。

まとめ

私はバイクの知識や個人売買の経験が豊富なので、周りから個人売買についての相談をよくうけます。個人売買で売りたいという希望があれば、できる限りの協力や助言を行っていますし、決して個人売買で売る事を否定しません。

しかし、個人売買は良い買い手と巡りあえる運の要素があります。良い取引ができるかは、実際にバイクを売ってみないと分かりません。

バイクや個人売買の知識が無い方は、知識が豊富で信頼できる方にサポートしてもらうか、トラブルリスクを最小限にできるだけの勉強をする必要があります。個人売買はバイクを高く売る事ができますが、相応の時間と手間が必要で、求められる知識が多い事を認識しておきましょう。

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