元バイク買取査定員うま子さんの話



こんにちは!
私は大手バイク買取店にて買取査定員をしていた経験を持つ、東京都在住30代のうま子と申します。

私がバイクが好きになるキッカケから実際に査定員として働いてみてどうだったのかなど含めた自己紹介をさせていただきます。

元バイク買取査定員うま子が教えるバイク買取営業の1日
バイク査定員はどんな教育を受けているの?

私がバイクを好きになるきっかけ


私がバイクに興味を持ち始めたのは、こんな理由からでした。
それは「大学生時代のアルバイト先に、たまたまバイクを趣味にもつ仲間がいた」。たったこれだけです。

ツーリングに行った話を聞いたり、バイク屋さんに連れていかれたり(半ば強制的に)、時にはバイクの後ろに乗っけてもらったり…。はじめは、ただ「楽しいなぁ」と感じていたくらいでしたが、ある日を境目にバイクを見ることが気分転換になっていることに気づきます。「あれ、バイク乗ってみたいかも…」。私自身、自動車の免許はすでに持っていて車を運転することは好きだったので、それと同じように少しずつバイクに興味を持ち始めました。

「免許がなければバイクには乗れない…。」
バイクに興味を持ったのはいいが、そもそもバイクの免許がなければバイクには乗れない…。
「とりあえず…教習所行くか」。
そんな軽い気持ちで免許を取りに行くことを決め、その足ですぐに入校の申し込みに行ったのを覚えています。

こうして無事にバイクの免許を取得した私は、すぐにバイクを購入しました。色々検討した結果、記念すべき初めての愛車は「ホーネット250」でした。

バイク業界で働くことになる


こうして学生時代にバイクにハマった私は、ご縁もあり、そのままバイクに関わる仕事に就くことになります。当時から女性の買取査定員は珍しかったようで、お客様のところへ伺った際には「女の人が来るなんて思ってなかったよ~!」と言われることも沢山ありました。

実際に現場に出て、様々なお客様に出会いました。
手放す理由も人それぞれで、「引っ越しでバイクが置く場所がなくなるから」「仕事が忙しく乗る機会がなくなった」「バイクは危ないから家族に手放してと言われた」「持ち主が亡くなった」「急遽現金が必要になった」「ただなんとなく…」等々。

また、バイクの状態も様々。走行距離がたった2kmの買ったばかりのものから十数年動かしておらず劣化が進んでいるもの、事故に遭ってキズだらけのもの。売却理由を聞いてみると十人十色の背景が垣間見えてきて、「みんなドラマチックだなぁ」「色々なことがあったんだなぁ」と思いながら査定をしたことを覚えています。

実際に、売りたい人を目の前にして感じたこと。


バイク買取のCMはテレビやラジオでもよく流れており、誰もが1度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
「どこよりも高く買い取ります!」テレビCMやラジオではそんな文言を見聞きすることも多く、それに伴って期待値が上がるのも当然のことです。

しかし、実際に現場に行ってみるとそこで初めて判明する事実も多く、査定前からお客様が抱いている期待と実際の査定結果に大きな差が出てしまうこともしばしば。その部分のギャップを埋めることも、我々買取査定員の仕事の一つでしたが、スムーズ解決するような簡単なものではありません。

もちろん、どのバイク買取業者も少しでも高価買取ができるように努力をします。
しかし、どうにも出来ない部分があるのも正直なところ。時には、お客様に納得していただく事が出来ず、破談になることもありました。

このように、全ての人の要望が全て叶うわけがないのが実情です。
「〇〇円以下なら絶対売らない。」断固としてこの意志を貫こうとするお客様が大半でした。
実際にバイク買取の査定員をしていて、「もっとこうしていれば希望に近づくかもしれないのに…」と思うことも多くありました。

このように愛車を売りたい全ての人の要望が全て叶うわけではないのが正直なところです。
一番大事なのは、「しっかりと納得した上で愛車を手放す」ということだと思います。

結局、私は査定員時代に腰痛を患い、やむを得ずこの業界から立ち去ることになりました。バイクの買取査定員として働いていたのは約4年ほどでした。
しかし、バイクが好きな気持ちは消えることなく今でも健在です。

おわりに


バイクの査定員時代から今でも変わらず思うことは、「バイクは持ち主の財産であり、それぞれの思い入れが沢山詰まっている乗り物」だということです。そのバイクを手放すのは一瞬かもしれませんが、それまでに沢山の時間をかけて情報収集をした上で買取査定会社を選び、当日を迎えることになります。

費やしてきた時間が無駄にならないように、そして、後悔を残さずに晴れ晴れした気分で愛車を手放すことができるように何か力になれることがあればお手伝いしていきたいです。

私がこれまで経験してきたことを踏まえてバイク買取のあんなことやこんなこと…を多くの方にお伝えしていければと思っています。
バイクの買取に関する知識やコツなどを皆さんのお役に立つ情報をどんどん発信していきますのでどうぞよろしくお願いします。

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