カワサキ Ninja 1000の特徴と買う・売る時のポイント


Ninja1000 モーターサイクルショーカワサキブース

Ninja1000はスーパーネイキッドのZ1000をベースにフルカウルを装備した、元祖ニンジャの「GPZ900R」の再来ともいえるバイクです。Z1000はカワサキのフラッグシップスポーツバイクのZX-10Rをベースにしているので、Ninja1000も事実上はZX-10Rの直系派生モデルです。

コンセプトは「SSとツアラーの機能を持たせたオートバイ」で、全てのオートバイのジャンルに満足できなかったライダーへの新カテゴリーの提案をしています。高いコーナリング性能と快適製を両立したスポーツツアラーの最高峰に位置しています。

リッタークラスSSをベースにバーハンドルとフルカウルを組み合わせたライバル車種はスズキのGSX-S1000Fです。もともとは海外専用モデル(欧州での車名はZ100SX)として2011年に発売して国内ではブライトが輸入販売をしていましたが、2017年3月15日に国内仕様を発売しました。

2014年にマイナーチェンジでトラクションコントロールを装備して純正パニアの設定を用意し、2016年のモデルチェンジで電子制御を大幅にパワーアップさせました。

見た目はスポーティーだけどカスタマイズ性の高い本格ツアラー

フルカウルをまとったシャープなデザインから、スポーツ性の高いツアラーに見えますが、以下の装備と設定で快適性を確保しています。

・3段階の高さ調整をできるスクリーン
・ロングツーリングを可能にする広くて疲れにくいシート
・人間工学に基づいたライディングポジション

純正サイドパニアの設定もあり、1日300kmを超えるロングツーリングもストレスなくこなせます。Z1000にはないトラクションコントロールと3種類のパワーモードを用意して扱いやすさを兼ね備えているほか、ファイナルギアのギア比を最高速重視に設定しているので巡航時の燃費が良いです。

ZX-10Rに比べるとマイルドな設定ですが、スーパーネイキッドのZ1000と同じ最高出力を誇っています。快適性を確保するだけではなく、加速でスロットルを開けるとサウンドチューニングを施された吸気音によってNinjaらしいフィーリングを楽しめるので、乗っていて飽きないバイクです。

2016年にモデルチェンジして先進電子制御を導入

姉妹車種のZ1000は2014年発売の型が古い車種ですが、Ninja1000は海外仕様を含めて2016年にモデルチェンジをしています。エンジン、シャーシは先代と共通ですが、先進の電子制御システムを採用し、安全性と快適製を確保しています。

電子制御が充実していて、以下の機能を標準装備しています。

・IMU(慣性計測装置)
・KCMF(カワサキコーナリングマネジメントファンクション)
・KTRC(カワサキトラクションコントロール)
・KIBS(カワサキインテリジェントアンチロックブレーキシステム)
・パワーモードセレクション

ベースモデルで上記の電子制御装置のついていないZ1000との価格差や約12.5万円です。フルカウルと充実の電子制御の違いを考えれば、バーゲンプライスの価格設定だと評価できます。

Ninja 1000の特徴まとめと買取相場

メーカー カワサキ(Kawasaki)
車名 Ninja 1000
タイプ ネイキッド
全幅 790mm
軸距 1445mm
重量 235kg
燃料タンク容量 19L
エンジン 水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ
排気量 1043cc
最高出力 104kW(141PS)/10,000rpm
最大トルク 11.3kg-m/780rpm
変速機 変速機6段
燃費 国土交通省届出値23km
中古車相場 65万円~100万円
想定売却価格 40万円~70万円

カワサキ Ninja1000の評価

近所の街乗り  ★★☆☆☆
通勤・通学   ★★☆☆☆
ツーリング   ★★★★★
峠・サーキット ★★★★☆
足着き性    ★★★☆☆
扱いやすさ   ★★★☆☆
タンデム    ★★★☆☆
カスタム性   ★★★☆☆

カワサキの海外モデルの輸入販売を行うブライトでは135万円で売られていたので、日本仕様発売によって約7万5千円値下げしました。ライバルのスズキ・GSX-S1000Fのメーカー小売価格は1,185,840円なので、約9万円高いです。

Ninja1000はKCMF(カワサキコーナリングマネジメントファンクション)をはじめ先進の電子制御、4本出し風の左右出しマフラー、ETC標準装備など充実したパッケージングで、GSX-S1000Fに比べて割高感はありません。純正サイドパニアの設定や、洗練されたシャープなカウルなど質感が高くて先進性を感じられるデザインです。

シリーズ車種にNinja650もありますが、ZX-10Rの血を直接引いているだけあって、スポーツ性能は弟分を大幅に上回っています。ツーリングがメインだけど、バイクのスポーティーで軽快な部分を妥協したくない人にオススメで、高さ調整機能付きのスクリーンにアシストスリッパークラッチなど、実用性の高い装備が盛りだくさんです。

メーターのデザインと機能性、LEDヘッドランプなどパッケージングを見ると欠点は見当たりません。スポーツ性はZ1000やZX-10Rに比べて劣り、サーキットを走るには重量がネックになります。

カワサキ Ninja1000の新車値引き・カスタムに関して

基本的には値引きなしの定価販売をしている車種です。店頭在庫でも定価で広告を出す事例が見られるので、メーカーから値引き制限のかかっている可能性があります。一部の格安業者で5万円ほどの値引きをしているケースもあるようです。

車両価格の値引き交渉は難しいので、新車購入時にサイドパニアをはじめ、純正オプションの値引き交渉も一緒に行うのがお得に買うコツです。

カスタムはアフターパーツよりも、純正オプションの人気が高いです。サイドパニアやトップケースのほかに、エンジンスライダー、スモーククリーン、DC電源ソケット、シングルシートカバーなど、多彩なオプションパーツを用意しています。

中古バイク・買取情報

人気・査定額 ★★★☆☆
タマ数    ★★☆☆☆
カスタム比率 ★★★☆☆

派生モデルのZ1000に比べると中古相場は安いです。スポーツ性よりもツアラーに特化したことが中古の安い要因ですが、エンジンとシャーシは構造は同じです。新車価格はZ1000より約12.5万円高いことを考えると、中古購入で狙い目の車種です。

高年式の中古価格は高いですが、国内モデルの発売によって今後はタマ数の増えていく見込みです。現行モデルを中古で買うのであれば、もう1〜2年待ってみるとよいでしょう。

逆輸入車で買った人は、強いこだわりを持っている人が多く、中古はマフラーやフェンダーレスキットなど社外カスタムをしている比率が高いです。売るときは、カスタムの評価が低い車種になるので、ノーマルに戻してから売る方法をオススメです。

5年落ちの買取相場は安いですが、今後は高い水準で底打ちすることが予想されます。現行モデルのタマが増えても型落ちの買取相場が一気に崩れることはないでしょう。

おわりに

ライバルのGSX-S1000Fにも共通したことですが、リッタークラスSSをベースにフルカウルとマイルドなエンジン設定をしたスポーツツアラーバイクは全般的に人気が低いです。リッタークラスを買うなら、コーナーを攻めるつもりはなくてもスーパースポーツに乗りたいと思う人が多いことと、スポーツツアラーなら900cc以下の下位モデルで十分と考えている方が多いからです。

購入するときは中途半端だと捉える方が多いですが、オーナーレビューの評価は非常に高くて、エンジンのポテンシャルの高い分、乗っていて飽きたり物足りなく感じることは少ないです。

Ninja1000は2016年のモデルチェンジで大幅にパワーアップして、国内仕様の発売でお得感が高まりました。価格や実用性、スポーツ性能など総合力の高い車種で、ベテランライダーから大型デビューの初心者まで幅広い方にオススメできます。

シャープなスタイリングや、純正サイドパニアの設定などカワサキの良さが現れていて、当サイトのオススメ車種のひとつです。私の個人的な意見では、GSX-S1000Fよりも完成度が高くてカウルのデザインが好きです。適度に軽くてコーナーを軽快に攻められる点で、新発売したH2 SXとは一味違う魅力を感じます。

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