格安で利用できるバイク練習場のシェアサービス
参考URL:https://media.toku-p.earth-car.com/bike-practice/?_ga=2.50176814.908313042.1535176124-16164241.1535176124
駐車場シェアリングサービスの「特P(とくぴー)」が、2018年8月22日よりバイクの練習場を貸し出すサービスをスタートさせました。第一弾として、千葉県にあるサーキットの「袖ヶ浦フォレストウェイ」の駐車場スペースの貸出サービスを提供しています。今後は、全国に練習場の拠点を拡大させる方針を明らかにしています。
私が高校生だった15年ほど前は、夜間の閉鎖された駐車場や川沿いの堤防スペース、公園などバイクの練習できる場所がたくさんあります。現在も練習場所はあると思いますが、その地域の特性を理解しないと、近所の住人から通報されたり、暴走族・暴力団に因縁を付けられてしまいます。
私はバイクレース仲間の大学生がいて、膝すりなどを気兼ねなく練習出来る場所がないか聞かれた時に、昔練習していた場所は、現在の環境やトラブルリスクが分からないので教えることができませんでした。
特Pの練習場シェアサービスでは、1区画平日15,000円、土日25,000円のリーズナブルな料金設定で利用できます。10人仲間を集めて割り勘にすれば、1人1,500円〜2,500円で1日練習できるので、とてもお得です。なお料金は2018年10月末までのキャンペーン価格で、11月以降の料金設定は未定です。
このページの目次です
利用条件とサーキットとの違い
特Pによるバイク練習場シェアサービスの利用条件は以下の通りです。
■車両
・車検対応マフラー装着
・灯火類のテーピング(推奨)
・ミラーの取り外し(推奨)
・不正改造、整備不良車ではないこと
■服装
・半キャップ以外のヘルメット
・バイク用グローブ
・くるぶしが隠れるブーツ
・長袖のジャケット
・長ズボン
・プロテクター(推奨)
車両トラブルや怪我は全て自己責任になります。
練習内容にもよりますが、可能な範囲でサーキット走行に近い車両と装備を整えることが望ましいです。
続いて、一般的なサーキットでのスポーツ走行での利用条件をご覧ください。
■車両
・ガソリンキャッチタンクの装着
・灯火類のテーピング
・ドレンボルト、オイルキャップのワイヤーロック
・ミラーの取り外し(推奨)
・整備不良車両の禁止
■服装
・革ツナギ
・フルフェイスのヘルメット
・革製のレーシンググルーブ
・レーシングブーツ
サーキット走行では、公道不可のマフラー装着が認められています。(一部サーキットでは不可)。サーキットによっては、練習前の車検をせずに、キャッチタンクやワイヤーロック不要で走れる場合もありますが、転倒時にコースを汚さないように配慮するのが最低限のマナーです。
ガソリンキャッチタンクは転倒時に漏れるガソリンを受け取るもので、既製品のほかにチューブとペットボトルを使ってDIYで簡単に作れます。ワイヤーロックは転倒時にオイル漏れを防止するもので、ワイヤーロック用の穴があるドレンボルトとオイルキャップを購入して、ワイヤーで緩む方向に動かないように固定します。
練習場では義務付けていませんが、ガソリン漏れを起こすと気化するまでコースが危険な状態になりますし、バイクの炎上するリスクもあります。オイル漏れを起こすと、サーキット運営者から清掃料を求められる恐れがあります。ガソリンキャッチタンクと各種ワイヤーロックくらいは、最低限行うことをオススメします。
上記を踏まえて、サーキット走行に対しての練習場の違いは以下の通りです。
・車検対応マフラーが必須
・革ツナギがなくても利用可能
・ワイヤーロックとキャッチタンク装着は義務化されていない
・1人でも利用可能だが複数人でシェアしないと割高
・コースを作るにはパイロンなどの持参が必要
・少人数で貸切可能(サーキットの貸切は小さいところでも数十万円単位)
バイク練習場シェアサービスの活用事例
主にジムカーナの練習と、基本テクニックや膝すり・ウィリーなどの応用テクニックを練習する、2パターンの需要を見込まれています。
ジムカーナは練習会のイベントに参加したり、ジムカーナ場を貸し切らないと利用できません。関東で人気の筑波サーキットジムカーナ場は季節によって料金が変動しますが、料金の安い冬季(1〜2月)でも半日32,400円、1日75,600円かかります。パイロンの用意やコースの広さは練習場より優れていますが、練習場シェアサービスに比べて高額です。
小さいサーキットのフリー走行やジムカーナ練習会であれば、1日3,000〜5,000円くらいで参加できるものもあります。しかし不特定多数の人の集まるフリー走行や練習会では速い人が多く、自分のペースで転倒を気にせずに走ることはできません。特に同じコースに多数のバイクが一緒に走るサーキットでは、流れに乗れないと逆に危険です。
練習場では、仲間と一緒に使うことで、目的にあった練習を自分のペースで気兼ねなくできます。可能であれば、転倒してもいい練習用のバイクを用意しておくと思いっきり楽しめます。速く走る必要性はないので、125cc以下の安い中古バイクをオススメします。
おわりに
私が初めて買ったバイクはホンダ・CB400SFです。当時は見た目重視でケツアゲ(リアサスペンションを高くする)カスタムをしていました。膝すりのしやすいバイクではなく、峠でコーナーを攻めても思いっきりバンクさせたり、ハングオンで身体を内側に入れることができませんでした。
初めて膝すりをしたのは、友人から借りたボロボロのDioです。川の近くにある練習場所で、直径10m以内の小さい円を時速15km前後でグルグルまわりながら膝すりをしました。スクーターでの膝すりを覚えたら、その後はすぐにCB400SFでも膝を擦れるようになりました。
狭い場所や小さくてパワーのないバイクの練習でも、大きなサーキットやパワーのある競技用車両で応用できることはたくさんあります。
バイク練習場は転んでもいい練習用バイクがないと利用価値は低く、シェアして一緒に練習する仲間を必要にします。有効活用するには条件もありますが、変な場所で練習するとすぐに通報されたりトラブルに発展しやすい世の中なので、リーズナブルで利用できるバイク練習場には魅力を感じます。
特Pのバイク練習場は、大きな駐車場など空いたスペースの有効活用をする取り組みで、順次練習場を増やしていく見込みです。是非、今後の練習場の拡大を期待したいです。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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