増加する原付バイクのご当地ナンバー
2018年に入ってから、原付バイクのご当地ナンバー登場のニュースが増えています。当サイトの把握しているだけでも、2018年6月現在で全国に100以上の原付ご当地ナンバーが存在しています。
地域に合わせた様々なイラストを施して、自治体によっては50cc(白ナンバー)、90cc以下(黄色ナンバー)、125cc以下(ピンクナンバー)でデザインを変えているケースもあります。
私の住むエリアもご当地ナンバーを採用していて、私自身もご当地ナンバーへ変更を済ませています。
近隣の鎌倉、茅ヶ崎もご当地ナンバーを用意していて、神奈川県内だけでも2108年からご当地ナンバーを採用した自治体が見られます。市民からも周辺の自治体がご当地ナンバーをやっているのを見ると、自分の自治体もやってほしいという希望があるのでしょう。
ご当地ナンバーの仕組み
ご当地ナンバーは地域のPRと活性化を目的に行われています。ご当地ナンバーの付けた人を見ることで、シンボルや特産品などをアピールして振興・ブランド化を狙っています。車のナンバーもご当地ナンバーの増加する動きを見せていますが、原付の場合は市区町村単位でご当地ナンバー採用を決定できるのがポイントです。
もともと原付はナンバープレート代を無料で対応しているもので、多くのケースはご当地ナンバーを制作・配布するのに税金を使っています。原付バイクの軽自動車税だけではなく、地域のPRなどを目的にしているので、幅広い名目で予算を取りやすいのが特徴です。
また、2018年に入ってからご当地ナンバーを新採用する自治体の増えているのは、市民からの要望も関係しています。車や125cc超えオートバイは、都道府県の管轄になる陸運局が管理していますが、原付ナンバーは市区町村の役所で発行業務をしているため、市民の声を反映しやすい特性があります。
ちなみに神奈川県藤沢市については、2015年12月にご当地ナンバーでは全国初の、クラウドファンティングで寄付金を募ってご当地ナンバーを制作しました。寄付をした人には、希望番号を割り当てる特典をしていて、希望ナンバーを指定できない市区町村ナンバーとしては異例の特典でした。
ご当地ナンバーに交換する方法
ご当地ナンバーを交換するには管轄の役所で手続きできます。本庁舎(市役所など)でしか手続きできない所もあれば、住民票などを出せる出張所でも対応しているケースがあります。まずは市区町村の役場のホームページで確認するか、電話で問い合わせをすることから始めてください。
手続きに必要なものは以下の通りです。
・当地ナンバープレート交換申請書(窓口に用意)
・印鑑(シャチハタ不可、実印の必要なし)
・既存のナンバープレート
・標識交付証明書《譲り受けの場合》譲渡証明書
・手数料(自治体によっては無料)
通常、原付のナンバープレート交付は無料ですが、ご当地ナンバーの交付は若干の手数料がかかるケースもあります。相場は100円から500円程度です。予約不要で窓口で手続きすれば、すぐに新しいご当地ナンバーが発行されます。住所変更など他の手続きのついで行うことも可能です。
ナンバープレートの番号は変わる
予約不要で発行できるのでナンバープレートの番号は変更されます。ご当地ナンバーになると、専用の番号がイチから始まって申請順に交付されます。ご当地ナンバーを導入してすぐに手続きすれば、1桁・2桁の若い番号を取得できる可能性が高いです。
ナンバーが変わるので、交換後は任意保険や月極バイク置き場などの変更手続きをする必要があります。
ご当地ナンバーの普及率
管轄が市区町村単位なので、普及率(ご当地ナンバーへの交換率)に明確なデータはありません。私の地域はご当地ナンバーを採用してから2年半ほど経過しました。周辺の自治体もご当地ナンバーを付けているところも多いことから、普及率はかなり高まっているように感じます。
他の人のご当地ナンバーを見て、自分も変更したいと思う方が多いようです。割合で見ると50%前後かもしれないですが、すでにご当地ナンバーは珍しいものではなく当たり前のものとして定着しています。
まとめ
バイクは見た目の重要性が高く、愛着を持てるかでメンテナンスのモチベーションも変わってきます。ご当地ナンバーはお手軽にできて、車種を問わずに利用するプチカスタムのようなものです。今後も全国で拡大を続けていくでしょう。
お住まいの地域の自治体がご当地ナンバーを導入している場合には、空いた時間で変更手続きをオススメします。今のところ、ナンバーの盗難事例は聞かれないですし、交換費用も安いのでデメリットは一切ありません。原付に続いて、自動車や125cc超えのバイクにも更なるご当地ナンバーの普及を期待したいです。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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