バイクの駐禁問題解決の兆し-警察庁通達で駐輪場問題が解決か?-

バイクのメリットは渋滞の影響を受けにくく、車に比べて移動時間を読みやすいことです。また、燃費が良いのでガソリン代もかからず、停める場所さえあればお金のかからない移動手段になります。

渋滞が起こりやすく、コインパーキング代の高い都心部や駅周辺など繁華街ほどメリットは大きいですが、駐車場所の少ないのがデメリットです。歩道など正しくない場所に停めると駐車禁止で違反切符を切られるリスクがあり、2006年6月の道路交通法改訂によって、バイクは都心部で不便な乗り物に変化してしまいました。

迷惑駐車は反対ですが、バイクの場合は有料バイク置き場も少なく、都心部ではバイクを安心して停められる場所を見つけるのに一苦労します。2018年4月に打ち出した警察庁によるバイクの駐車禁止緩和と駐車場所整備の方針は、バイク乗りにとっては明るいニュースとして話題になっています。

警察庁による通達で駐禁解除、二輪駐輪場所増設を促進

2018年4月16日に警察庁から各都道府県の警察に「自動二輪車等に係る駐車環境の整備の推進について」という通達を出しました。
通達の原文はこちらです。
(参考URL:https://www.npa.go.jp/laws/notification/koutuu/kisei/kisei20180416.pdf)

主要なポイントをまとめると次のようになります。

・バイクに対応したコインパーキングを増やす
・平成22年に出したバイクの駐車禁止の取り締まりを強化する通達を廃止、ただし取り締まりの必要性が高い場所は現在の取り締まりを継続
・バイクを駐車禁止から除外するエリアを増やす検討、およびバイク限定駐車可能エリアを広げるように整備

以下、通達内容を噛み砕いて分かりやすい文章に直してみました。

平成22年3月4日よりバイクも駐車禁止の取り締まりを強化する通達をして取り組みをしてきました。前通達後はバイクの駐輪可能な場所の増加と駐車禁止規制の緩和も見られているが、二輪車の保有台数と駐車場所を車と比べると低い水準になっています。また、特に都心部では自動二輪(125cc超え)の駐車場所が大幅に不足しています

そこで交通安全の確保に最大限配慮した中で、他の交通の妨害にならないことを前提に、関係機関等と連携・協力しながら、自動二輪車等の駐車環境の整備を推進し、前通達は廃止にする。

新しい通達では、以下の9点の取り組みを促進します。

  1. 既存の車用コインパーキングをバイク対応にするように整備を進める
  2. 新しくバイクに対応したコインパーキングを新設するように働きかける
  3. 市町村にバイク駐車可能なコインパーキングを作りやすくする条例の整備を促進する
  4. バイク需要の高い地域で駐車場所を整備していないエリアでバイクを駐車禁止から除外する見直しを検討する
  5. バイクに限定した駐車可能エリアと駐車方法の指定を整備する
  6. バイクを対象にした時間制限駐車区間規制の実施を見直す
  7. バイク駐車環境の整備を行ったら必要に応じて広報をする
  8. バイクの駐車禁止取り締まりの必要性が高い場所については、これまで通りの取り締まり方針を継続
  9. 別途指示する年度末報告等により、警察庁交通局交通規制課宛てに報告を義務付ける

バイクブーム再燃の起爆剤になるか?

国内のバイク販売台数および保有台数は減少しています。特に若者のバイク離れは深刻で、お金のかかって不便な移動手段というネガティブなイメージが定着しています。バイクの販売低迷の要因のひとつになっているのは、2006年(平成22年)の道路交通法改訂による駐車禁止の取締強化です。

ここまで紹介した通達の要点を見てもらえば分かるとおり、あくまでも決定ではなく通達で整備を進めるように検討を促すものです。大きなポイントには平成22年の前通達を廃止にしたことです。

バイクを停めても誰の迷惑にならないような駐車禁止場所については、以前よりも取締が緩くなることが予想されます(駐車禁止である以上ノーリスクではありません)。バイクを停められる駐車場の整備は警察だけの問題ではないですが、近い将来に環境の改善される可能性が高いです。

最近は大型バイクの需要が拡大するなど、30代以上の年齢層でバイクの需要が増加する動きも見られています。また、バイクレースのMOTOーGPやモーターショー、モーターサイクルショーの来場者数は、軒並み好調な数字が出ていて、10代、20代の若者が増えています。

以前は若者はバイクそのものに興味を持たない人が多かったですが、最近はバイクはカッコイイと思うけど、自分で所有するのは使い勝手が悪いと思っている人が増えています。駐車禁止を除外にする地域の拡大、駐車できる場所の増加など環境が改善されれば、若者のバイク離れに終止符を打つかもしれません。

私が高校生の頃は地域のターミナル駅周辺に行くにもバイクを使っていて、電車やバスの公共交通機関を使うよりも早くて安い乗り物でした。昔のように駅近くの線路沿いやデパートの裏に、路駐する自転車とバイクがズラりと並ぶ状況に戻ることはないと思いますが、都心部の移動でバイクの利便性は向上するでしょう。

自動二輪でも停められる環境が増えれば、ツーリング先で駅周辺の有名な観光スポットや飲食店に立ち寄ることもできます。

趣味と日常的な移動手段の2つの用途で、バイクが便利な乗り物に変わっていけば販売台数増加を見込めます。最近のバイクは魅力的な車種も多いので、周囲でバイクに乗る人が増えれば、自分も乗りたいと思う人も現れて相乗効果でバイクブームが再燃すると期待しています。

有料駐車場(コインパーキング)の整備だけでは効果は限定的

駐禁の取り締まりが強化されてから、125cc以下なら停められる時間貸しのバイク置き場が増えました。私の住んでいる神奈川県内は3時間まで無料、3時間以降1時間100円の自動精算機付きのバイク置き場が複数あります。

当サイトでも、125cc以下のバイクは駅周辺に停められるメリットを頻繁にアピールしています。しかし、バイクの販売不振でもっとも深刻なのは、50cc以下の原付(1種)バイクです。原付バイクはピーク時の10分の1まで減少していて、有料バイク置き場の整備効果は限定的だったと言えます。

原付の場合は2人乗り不可、制限速度30kmなど根本的なデメリットのほか、排ガス規制で2ストから4ストになった影響も受けています。排気量の小さい分、4スト化によるパワーダウンの影響を他の排気量より大きく受けました。また、2ストはオイルを継ぎ足すだけでOKだったところが、4ストになってオイル交換を必要にするなどメンテナンスが不便になった影響もあります。

それでも、自動二輪(125cc超え)バイクに比べて停める場所を優遇されている中で、自動二輪以上に販売台数を下げているのは、有料では利用価値のないと判断する人が多いからでしょう

私がバイクで街に出かけていた頃は、電車やバスの交通費よりもガソリン代の方が安いと計算していた部分もありました。100円、200円程度であればいいですが、予定以上に時間がかかって500円、600円と駐輪代が増えると負担は大きく感じます。

数百円でも時間貸しだと、時間を気にしてゆっくりできません。また急な悪天候の際に電車で帰宅して翌日バイクを回収するという方法も、費用面の負担が大きくなってしまいます。

都心部ほど難しい課題になると思いますが、バイクの販売台数に大きな影響を与えるためには無料駐車場を増やして、路上や歩道などの駐車可能エリアの拡大を期待したいです。

おわりに

バイクの駐車禁止問題、駐車場不足問題の解決に向けて大きな進展があったことは、バイク乗りにとって明るいニュースです。都心部ほど課題は多くなりますが、今よりも良い方向に変わっていって、多くの人にバイクは便利な移動手段というイメージが定着してほしいです。

最近は若者のバイク離れや暴走族の減少もあってか、パーツ泥棒や加害者にメリットのないイタズラ事例は減っているように感じています。街中の防犯カメラも増えて、都心部の治安は良くなっています。人に迷惑をかけずにバイクを駅周辺でも手軽に停められるようになれば、以前よりもバイクを繁華街に置いて安心して出かけられる環境になると思います。

私も現在はメインで乗るバイクが90ccになってしまっていますが、駐車禁止違反の緩和やバイクを停められる場所の環境整備が本格化すれば、街乗り用に大きなバイクへの代替を検討したいです。

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