2018年4月から変わるホンダのバイク販売網!!

2018年4月1日よりホンダのバイク販売体制が変わります。
従来は5つあった販売チャンネルが、「DREAM店」と「Commuter店」の2つに統合されます。
これらの販売チャンネルの違いと、体制変更になった理由を紹介します。


http://www.honda.co.jp/news/2017/c170206.html

近年のバイクは電子制御化が進み、工具とサービスマニュアルさえあれば整備できる時代から変化しています。
一部の販売店であった、売った後のアフターケアを対応できないトラブルを解消するべく、ホンダは販売チャンネルを2つに統合し差別化を図ろうとしています。

■従来のホンダの販売チャンネル
Honda DREAM:111拠点(スポーツバイクを中心にホンダの全バイクを扱うホンダ専売ディーラー)
PRO’S WING(:130拠点(一部車両を除く全排気量を扱うホンダ専売ディーラー)
Honda WING:370拠点(一部車両を除く全排気量を扱うホンダ専売ディーラー)
PRO’S:300拠点(一部車両を除く全排気量を扱い店舗によっては他メーカーのバイクも扱う))
Honda:4,589拠点(原付1種から軽二輪まで扱う)
※拠点数は2018年1月現在

定義の似ている店舗もありますが、メーカー資本の有無や仕入れルート(メーカーからの直接仕入れ、業販店経由など)、ホンダの定める店格などの基準によって、5つの販売店に分類されていました。

■新販売網(2018年4月より)
Honda DREAM:150拠点(ホンダ全車を取り扱う)
Honda Commuter:5,350拠点(50cc〜250ccの実用モデルのみ取り扱う)

250cc超えバイクが買える店舗は減少

ホンダの新車販売拠点は全国に5,500拠点で、販売体制の変更後も合計販売店数の変更はありません。しかし、ホンダを全車扱うDREAM店は150店舗にとどまり、これまで250cc超えバイクを扱ってきたWING店やPRO’S店の多くは、Commuter店に格下げという形になります。

なお、従来の販売チャンネルでDREAM店しか扱えなかった一部の車種は、2018年1月現在、NM-01など限られた車種に限定されていました。新たにDREAM店に加わる39店舗は、晴れてホンダ全車種取り扱い可能な販売店になります。

新旧販売体制の違いをまとめると以下のようになります。

■250cc超えバイクを扱える店舗数
新販売体制:150拠点(DREAM店のみ)
旧販売体制:911拠点(DREAM、PRO’SWING、HondaWING、PRO’S)

■旧販売チャンネルの動向
HondaDREAM → 原則、新体制でもHndaDREAM
PRO’SWING、HondaWING、PRO’S → HondaDREAMかHondaCommuterへ変更(大半はCommuter)
Honda → 大半はCommuterへ変更

2020年までにDREAM店を増加予定

ホンダは、2020年までにHondaDREAM店を200店舗に拡充する計画をしています。
現在のHondaWING店を中心にした規模の大きい店舗や、DREAM店に見合う改装などを行い、順次販売チャンネルの格上げを行う予定です。

DREAM店以外でも購入できる?

新販売体制になる前の段階でも、ディーラーとしての販売資格を持っていないけど、ホンダ車の新車販売を行っている業者は多数あります。メーカーから直接仕入れているかの違いはありますが、非正規ディーラーでも正真正銘の新車でメーカー保証も受けられます。

非正規ディーラーは、本来は仕入れの中間コストが高くなりますが、業販で大量に仕入れたり、薄利多売の運営方針をすることで大幅値引きをしていることがあります。4月より新体制に変わっても、非正規店の新車販売はなくならないでしょう。

メーカーとしては、DREAM店でないとメーカー保証をつけない制約を付けるなど、非正規店の制限をするのは簡単ですが、厳しく管理するとメーカーの販売台数が減少してしまいます。なお国産メーカーでは、カワサキのみがメーカーと契約した正規ディーラーでないと、新車を扱えないことになっています。(輸入代行を除く)

下取り価格への影響も

HondaDREAMでは認定保証中古販売を行っています。再販価値の高い程度の良い中古バイクであれば、DREAM店を条件に下取り価格への影響は少ないでしょう。下取り価格への影響が懸念されるのは、Commuter店と程度の悪いバイクです。

Commuter店は、新車販売を行う250cc以下のバイクは問題ありませんが、サポート面の問題から新車販売できない250cc超えのバイクは自社で直販しにくくなります。業販やオークション出品で下取りバイクを裁くことになりますが、買取台数も少ないので利幅減少とコスト増加で、査定価格が下がってしまう可能性があります。

DREAM店は程度の良い中古バイクしか店頭販売できないので、認定制度の影響も受けて再販しづらい状態のバイクは、直販以外で売ることになるので下取り査定は弱くなるでしょう。

最終的には各店舗や担当者(査定スタッフ・最終決済する店長など)によって対応は変わるので、一概にディーラー下取りは安いと断言できませんが、販売チャンネルの変更で下取り価格に影響の出るケースも出てくるでしょう。代替する場合は、下取査定だけではなく買取店の査定も取って比較するようにしましょう。

おわりに

ホンダの販売網改革は、メンテナンス業者選びの重要な指標になります。以前は自分でバイクのメンテナンスするのも簡単でしたが、高年式の大型バイクは電子制御化によって、専門店でないと対処できないトラブルも増えています。新車購入だけではなく、高年式の中古を買う時も、近くにHondaDREAMのお店があるかチェックするとよいでしょう。

新しい販売体制を見て感じたのは、HondaDREAM店の少なさです。厳しい基準を設けた影響ですが、これからのHondaDREAMはバイクを売買するだけではなく、バイク好きの人が楽しめる店舗を目指すようです。すぐに新車を買う予定がなくても、新体制になったHondaDREAM店に一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

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