大流行しているバイク用の電熱ウェアってどう?
ここ数年、電熱インターをはじめ、バイク用の電熱ウエアが流行しています。冬の寒い時期に、見ているだけで寒くなりそうな薄着でバイクに乗っている人もいますが、実は電熱ウエアを着用していてポカポカな状態になっているかもしれません。
私の知人でも電熱ウエアを昨シーズンから愛用している人がいたので、実際の暖かさとバッテリーの持ち時間などを聞いてきました。
最新の電熱ウエア事情や価格帯を含めて、新しいバイクの防寒スタイルを紹介します。
<参考動画>
電熱ウェア愛用者に聞いたメリット・デメリット
電熱ウエアとは、バッテリーや外部電源など電気の力で温める新しい防寒グッズです。極端な表現をすると、電気毛布の技術をウエアに応用した外出用暖房器具です。寒さを防ぐ発想ではなく、電気の力でウエアを温めるので、外は極寒でも電熱ウエアの出力を上げれば暑くて汗を掻くくらいポカポカになれます。
2015年頃から普及しはじめて、年々シェアを拡大して、最近では付属のバッテリーではなく、モバイルバッテリーや車載用電源(12VDCソケット)から電源供給できる商品も増えています。バイクのほかにも、スキー・スノボー、釣り、自転車、登山などアウトドア用として広く普及しています。
種類はインナータイプ、ジャケットタイプ、グローブタイプ、フェイスマスクなどがあり、全身をカバーすることも可能です。ここ最近登場した新しいウエアですが、技術そのものは電気毛布と同じでシンプルな構造のため、大手ウエアブランドをはじめ、通販を中心に安く販売する三流メーカーの商品も人気を集めています。
電熱ウエアの価格
メーカーや性能によって電熱ウエアの価格はピンキリですが、おおよその相場は以下の通りです。
なお付属バッテリータイプの場合は、経年劣化でバッテリー容量が少なくなるので、消耗品として考える必要もあります。
一流メーカー | 三流メーカー | |
---|---|---|
オーバージャケット | 2万5千円〜4万円 | 7千円〜 |
インナージャケット | 2万円前後 | 8千円〜 |
インナーパンツ | 1万円前後 | 5千円〜 |
薄手インナー | 上下各1万円前後 | 上下各5千円〜 |
グローブ | 1万円〜2万5千円 | 4千円〜 |
初めての電熱ウエアの場合は、まずはAmazonなどの通販で売っている、安い商品から試してみてもよいでしょう。
一流メーカーは電熱器具はもちろん、ウエアそのものがしっかりしているので、長く使うことができます。通常のウインターウエアでも一流メーカーはいい値段するので、電熱機能を付けるためのコストはそれほど高くありません。
最近は外部電源を利用できる商品が増えて、モバイルバッテリーも安く手に入るようになりました。一流メーカーをはじめ、最新の電熱ウエアは、購入価格は高くても長年使うことで元を取れます。
オススメはグローブ
バイク用防寒グッズの中で、電熱系商品をもっともオススメしたいのはグローブです。体は厚着をすれば、ある程度の寒さをしのげますが、指の感覚がなくなるほど、手先が冷えて苦しんだ経験を持っている方も多いのではないでしょうか?
手は風の影響を大きく受ける場所で、レザーグローブなど風を防ぐグローブを使っていても、指先にどんどん冷気溜まってしまいます。インナーグローブと厚手のウインターグローブを併用すると寒さを防げますが、厚手になるとスロットルやブレーキ・クラッチレバーの操作に支障が出ます。
電熱グローブであれば、操作性を確保した厚みでもポカポカになります。出力を高めると手汗を掻いてしまうこともあるほどで、価格面を見ても電熱製品の恩恵を手軽に味わえる防寒グッズです。グローブを電熱で温める仕組みは商品によって異なりますが、主に手の甲の部分から温める構造で、指先まで熱が浸透するように工夫されています。
私はここ数年、冬にバイクを乗る機会も減っているので、電熱ウエアを持っていませんが、買うなら通販で1万円以下の電熱グローブから買いたいと思っています。
愛用者に電熱ウエアのメリット・デメリットを聞いてみた
昨シーズンよりRS TAICHIのe-HEAT付きインナージャケット上下を愛用していて、冬でもアクティブに走り回っている知人に電熱ウエアの評判を聞いてみました。
Q&A形式で、愛用者からの話を紹介します。なお東京在住の方で関東の峠ツーリングを中心に走っています。
Q:実際のところ電熱ウエアってどうですか?
A:かなり暖かいです。買って良かったと思っています。
Q:バッテリーの持ちはどうですか?
A:出力が3段階あって、一番強くすると2時間くらいしか持ちません。普段は真ん中で使うことが多くて往復8時間くらいのツーリングで問題なく使えています。
Q:冬の寒さでも平気なものですか?
A:ジャージタイプのインナージャケットなので、電熱ウエアのみでバイクに乗るときもあります。11月くらいまでは電熱ウエアのみでも平気でしたが、12月中旬くらいからインナージャケットだけだと寒いですね。
厚手のジャケットやレーシングスーツ(革ツナギ)を合わせると、1月・2月でも大丈夫です。
Q:ほかに電熱ウエアの良いところはありますか?
A:暖かいのでバイクに乗らない日の私服にも使えることです。薄手のジャケットを着るのはオシャレにもなるので電熱インナーは重宝します。
インナージャケットタイプなので、ズボンはがさばるので細いズボンとは合わせられないですし、上着もインナーと合わせられる服が限られてきます。
普段使いのことを考えると、薄手の電熱インナー上下も欲しいですね。
Q:電熱ウエアを使うのに注意することはありますか?
A:バッテリー切れです。電気の力で温めるのでバッテリー切れになると生地は薄いので極寒になります。
バッテリー容量はある程度把握しているのでフル充電で出かければ平気ですが、普段使いも含めて頻繁に着ているので、たまに充電するのを忘れて地獄を味わった経験もあります。
Q:私も電熱ウエアに興味を持っていますが、オススメできますか?
A:オススメできます。一緒に走っている仲間もみんな使っています。
まとめ
電熱ウエアは、私の知人を含めてネットの口コミやレビュー評価も高く、本当に良い商品なんだと思います。知人からバッテリー切れの時が辛いという体験談を聞いて、ウエアを買うなら外部電源を利用できるタイプを選びたいと思いました。
安い電熱グローブは、付属バッテリータイプしかないのがネックです。それでも安い商品なら4千円程度で購入できるので、1〜2シーズン使えればいいと割り切って購入できる価格帯です。
モバイルバッテリーもどんどん価格が下がっていて、今後もバッテリーの性能向上を期待できます。今後も電熱ウエアはシェアを伸ばして、冬のバイクには必須アイテムと呼べる存在に成長していきそうです。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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