バイクも使えるネット通販で話題の電動エアーコンプレッサー
バイクの日常点検の中でも、タイヤの空気圧チェックは重要です。これまでであれば、ツーリング前にガソリンスタンドやバイク屋でエアーコンプレッサーを借りて調整するか、バイク屋でオイル交換・車検などの整備の際に空気圧も見てもらう方法が一般的でした。
最近ではネット通販を中心に、どこでもタイヤの空気圧調整をできる、携帯可能な「電動エアーコンプレッサー」がよく売れています。値段もリーズナブルで、自宅やツーリング先で空気圧の調整をできるのは、とても魅力的です。
今話題の最新メンテナンスグッズでもある、電動エアーコンプレッサーについて調査してきました。
ネットで買える電動エアーコンプレッサーの実力
ネット通販で話題になっている「電動エアーコンプレッサー」は、家庭用の100V電源や車載用の12V電源ソケット、USBなどから充電できて、場所を問わずバイクや車の空気圧調整が可能です。
空気圧の調整機能も付いていて、事前にセットした空気圧の設定値まで自動で空気を入れてくれるので、メモリを見ながら空気を入れる一般的なエアーコンプレッサーよりも利便性が高いです。
Amazonでは以下の商品が人気になっています。
・KUFUNG 12V充電式空気入れ
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・Lovten AIR PRO COMPRESSOR
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・Burker ポータブルエアコンプレッサー
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私のオススメはツーリング時にも携帯しやすい、小型設計の「KUFUNG 12V充電式空気入れ」です。LEDライト照明付きなので、夜間や早朝でも屋外で手軽に空気圧の調整ができますし、12VのDCソケット付きの車種であれば外出先で充電もできます。
バイクだけではなく、自転車、車、浮き輪、ボールにも使えるのでレジャーシーンでも1台持っておくと便利そうです。リーズナブルな価格でAmazonのレビュー評価が高いのもいいですね。設定した空気圧通りになるのか不安を感じますが、レビュー情報を見ると、本格的な空気圧測定器で測り直しても概ね規定値になるようです。
耐久性の面でも若干の不安はありますが、従来は家庭でタイヤの空気圧をメンテナンスするには、大掛かりな200V電源やエンジン発電式のコンプレッサーを購入する必要がありました。私は10年ほど前に、バイクで富士スピードウェイの本コースに通っていましたが、エンジンで発電する大きなコンプレッサーを持ってきている人が多数いました。
携帯用の電動エアーコンプレッサーがあれば、日常的な空気圧の調整程度であれば十分なので、エンジン付きコンプレッサーの需要は減っていきそうです。
バイクは空気圧の重要性が高い
バイクは2輪で車体を寝かして曲がる特性があるため、空気圧の重要性が高いです。街乗りやツーリング目的で走る場合は、メーカー規定値(おおよそ1.7kgf〜2.3kgf)に合わせるのが理想ですが、サーキットや峠のワインディング、オフロードなどスポーツ走行する場合は、タイヤの空気圧を少なくするのがセオリーです。
タイヤの空気圧を少なくすると、タイヤが潰れて地面との接地面積が増えるため、バンク時や悪路走行時に安定感が増します。競技用タイヤの場合は、空気圧の規定値が純正タイヤよりも低く設定されていて、素人による趣味のスポーツ走行の場合、競技用タイヤの規定値よりもさらに空気圧を低くする方が多いです。
富士スピードウェイを大型バイクで走っている方に話を聞いたときは、みんな1.0kgf前後に設定していました。
しかし、タイヤの空気圧を少なくするとタイヤの消耗が早くなって、燃費も悪化するデメリットがあります。携帯用電動エアーコンプレッサーがあれば、移動時は燃費重視で規定値よりも空気圧を若干高めに設定して、峠やサーキット、林道、オフロードコースに着いたら空気圧を少なくし、帰宅する際は再び空気圧を高めに設定しなおす乗り方ができて便利そうだと感じました。
また、ガソリンスタンドやバイク屋、車の整備工場に行けば空気圧を無料で調整してもらえますが、タダだからこそ頻繁に利用することを懸念される方もいます。自宅のバイク置き場で空気圧の調整ができれば、気兼ねなくタイヤの日常点検を行えます。充電式なので、集合住宅のバイク置き場など電源のない場所でも使える点に魅力を感じます。
自転車用空気入れ+エアゲージでも対応できる
原始的なタイヤの空気圧調整方法では、一般的な自転車用空気入れとエアゲージでも対応できます。バルブに空気入れのノズルを差し込んで、持ち手のレバーを前後に押すのを繰り返すタイプの平凡な空気入れでも、バイク用タイヤに空気を入れることはできます。
しかし空気入れだけでは空気圧の調整はできないので、一度空気圧を高めに入れて、エアゲージで空気を抜きながら適正値に合わせる方法を取らないといけません。空気を入れる作業は自転車とは違い、バイク用タイヤは大きくいので体力を使います。気合さえあれば誰にでもできますが、疲れるので面倒になってやらなくなる人も多いです。
またエアゲージは、バルブに対して直角かつ一気に差し込まないと正しく空気圧を測定できず、空気を必要以上に抜いてしまいます。私は空気圧を抜きながら調整していく中で、空気を抜きすぎて、再び空気を入れて測定と調整をやり直した経験が何度もあります。
ガソリンスタンドに置いてあるエアーコンプレッサーはノズルを差し込んだまま、プラスとマイナスボタンを押して空気圧を測定しながら調整できますが、家庭用のエアーコンプレッサーやエアゲージは調整するときに、わざとノズルを斜めに入れて空気を抜くタイプが主流でした。
通販で人気の携帯用電動エアーコンプレッサーであれば、設定した空気圧に自動で調整してくれるので簡単で確実に空気圧を調整できます。
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・自転車用空気入れ参考商品
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おわりに
原始的な方法でタイヤの空気圧の調整をしていた経験がある者としては、携帯用電動エアーコンプレッサーは画期的なメンテナンスツールに感じます。耐久性に不安はありますが、価格を見れば失敗しても許せるかなと思います。レビューを見る限り故障もそんなに多くはないようです。
自宅で洗車やオイルアップなど簡単なバイクのメンテナンスはするけど、ガソリンスタンドやバイクショップに行かないとできない、空気圧の調整は頻繁にしていない方も多いでしょう。タイヤの空気圧調整は安全性の確保はもちろん、燃費やタイヤの消耗スピードなどランニングコストにも影響を与えます。
これだけ便利なものが登場したので、タイヤの空気圧調整はより身近で手軽なものに変わっていきそうです。特に長距離ツーリングやスポーツ走行をする方には、外出時の携帯用として電動エアーコンプレッサーを強くオススメします。

この記事を書いたのはライターのブルさん。
ベテランライダー。大型バイクから原二スクーターまで5台のバイクを乗り継いできた経験だけでなく、数々のツーリング経験、サーキット経験などバイクに関する豊富な経験を持つ。自動車業界に勤めていた経験もあり。
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