1台3役のハイブリットバイク「glafit(グラフィット)」に予約殺到

ネット上で個人を含めて資金調達を募るクラウドファンティングで、電動ハイブリットバイクが史上最高金額を更新しました。電動ハイブリッドバイクとは、見た目は折りたたみ自転車でペダル走行もできて、ナンバーを付けて原付扱いにもなるEVバイクにもなるハイブリッドバイクです。

1台3役のハイブリッドバイクは、2017年5月にサイバーエージェントが運営する「makuake」のクラウドファンディングで公開されました。公開わずか3時間で目標額の300万円を達成。7月には1億円を突破して国内クラウドファンディングの史上最高値を更新しました。8月末まで公開されていて、当記事作成時の8月12日時点で123,355,500円を記録しています。

定価112,500円の価格設定で、ハイブリッドバイクのglafitバイク本体が特典になる資金提供プランは全て完売になっております。資金調達に成功したことから量販を予定していますが、当面はクラウドファンディングのユーザーのみに納車が行われ、一般販売で購入するのは困難になるでしょう。

資金提供者からは、こういったバイク(自転車)が欲しかったという意見が相次いで、バイク好きの方というよりは、自転車を愛用している方や旅行好きの方から支持されています。

glafit(グラフィット)バイクとは?

glafit(グラフィット)バイクは自動車・バイク関連用品の企画・製造で15年以上の実績がある、株式会社FINE TRADING JAPANおよび提携業者や、職人からなる開発チームが量販を目指すハイブリッドバイクです。

見た目は折りたたみ自転車ですが、モーターだけで走行するEVモードと、原付バイク登録可能の保安部品を装備しています。自転車のようにペダルのみで漕いで走行する自走モード、電動モーターのみで走るEVモード、ペダル+電動モーターのハイブリッドモードの1台3役をこなします

ハイブリッドモードは、電動アシスト自転車とは仕組みが違い、常にモーターで前に進もうとする力が加わり、ペダルを漕ぐことでより速く走れます。重量は約18kgで折りたたみ自転車のように小さく折りたたむことが可能です。タクシーなどセダン型乗用車のトランク収納も可能で、旅行はもちろんビジネスシーンでも活用できる優れものです。

約11万円で、高級な折りたたみ自転車やミニベロ(小さいタイヤのスポーツ自転車)と同等の価格設定でありながら、ナンバー登録に必要な装備はもちろん、指紋認証ロックやスマホ充電可能の電源ソケットを用意しています。バイクとしての安全性も高く、専用設計されたパンクしにくく、時速30km以上の長時間走行を可能のタイヤにフロントディスクブレーキを装備しています。

glafit(グラフィット)バイクは、日本での普及はもちろん、全世界をターゲットにした次世代ハイブリッドバイクです。

glafit(グラフィット)バイクのスペック

商品名 glafit(グラフィット)バイク
価格 112,500円
全長 1,250mm
全幅 590mm
全高 1,050mm
軸間距離 900mm
重量 約18kg(バッテリー装着時)
タイヤサイズ 14×2.125
定員 1名
バッテリー LG製リチウムイオンバッテリー
電圧 36V
容量 10.2Ah
充電時間 4〜5時間
電動走行航続距離 約45km
出力 0.26kw
最高速度 33km(EV走行時)

スペックはクラウドファンディング公式ページにて公開されているものです。2017年8月現在、さらなる小型化へ向けた改良を行っており、発売時のスペックとは異なる可能性があります。

原付が低迷の盲点を付いた発想

現在、バイク市場では50cc以下の原付バイクの衰退が目立っていて、販売台数はピーク時の9分の1ほどに落ち込んでいます。原付バイク市場の衰退は、バイクの駐車禁止違反の取り締まりが強化された背景があります。glafitバイクであれば、見た目も大きさも自転車のため、自転車用の駐輪場を利用できるメリットがあります。

私はこのハイブリッドバイクを見た時に、ナンバーを蝶ネジにして、自転車なら置ける場所にはナンバーを取り外してしまえば、駐車禁止を回避できて、使い勝手が原付バイクより良くなると思いました。見た目がバイクだと、ナンバーを外したところで通報や取り締まりの対象になりますが、ナンバーが付いていないglafit(グラフィット)バイクであれば、完全に自転車扱いになるでしょう。

まとめ

私は電動(EV)バイクに興味はありませんでしたが、glafit(グラフィット)バイクを見て欲しいと思いました。私はリード90の原付2種スクーターを所有していますが、代替対象はバイクではなく自転車です。置き場所に困らない点が大きなメリットで、車での旅行に持っていけばサイクリングロードなど、バイクでは走れない場所も楽しめますし、ちょっとした移動はEV走行でこなせます。

原付バイク、EVバイクの販売不振が深刻ななかで、glafit(グラフィット)バイクは日本の物作りの底力を感じました。

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